【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.10
Snow Peak Store WILD-1多摩ニュータウンToshiyuki Nakatsuka/中塚 敏之
【愛用歴6年】
ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
登山を始めたのは2013年。「富士山に登ってみたい!」と思ったことがきっかけでした。そのために練習を重ねようと、当時住んでいた名古屋から三重や岐阜の山に遠征。山頂でラーメンを食べるために初めての登山からバーナーを持ち歩いていました。
最初に買ったバーナーは、専門店で購入した一番安いもの。最初は問題なく使えていましたが、気温が下がると火が付かなかったり、お湯を沸かすのに時間がかかったりして困ることもありました。スノーピークに入社して「どのバーナーがいいんだろう」と悩んでいたときに先輩から教えてもらったのがマイクロマックスでした。
「小さいわりにパワーがあって風に強い」。先輩の言葉通り、マイクロマックスを使い始めてから充実した時間を過ごせるようになり、山に行くときは必ず持っていく愛用品になりました。
山の上ではお湯を沸かして簡単に食事を済ませることが多いので、カップラーメンが定番。テント場に付いたらお湯を沸かし、ラーメンを食べる。その時間は一番心が落ち着きます。翌朝は日の出とともに目覚め、お湯を沸かして味噌汁を飲む。体を一気に温めたいときの必需品です。
月に1度は山に行きますが、それと同じくらい最近ハマっているのがボルダリング。普段はジムに通い、年に数回は外の岩場に行って登ります。そのときもマイクロマックスを持っていき、お昼にお湯を沸かしてご飯を食べます。もちろん岩場でもカップヌードルです(笑)。
夏山登山が板につき、テント泊もするようになったのは登山を始めて4年目のこと。山頂で意気投合した登山仲間と冬の八ヶ岳を登る約束をしました。それまで雪山は怖くてなかなか行けませんでしたが、その友人は経験者。人生2度目のテント泊が雪山という、今考えるとめちゃくちゃな挑戦でしたが、全く不安はなかったです。
冬の八ヶ岳は、夜になるとマイナス20℃まで気温が下がる極寒地。凍える寒さの中でも、ちゃんとお湯を沸かすことができました。あのとき食べたラーメンは、いつも以上においしかった。「マイクロマックスがあって助かった」と心から思いました。どんな場所でも安定感があって信頼できる。ありきたりな言葉ですが、マイクロマックスは僕にとって「相棒」です。
正直なところ、普段の扱いは丁寧ではありません(笑)。僕のようなメンテナンスをちゃんとしない人でも問題がないくらい、頑丈なところがいい。登山を始めてからもうすぐ10年。今のところ、日本百名山のうち50座まで到達しました。マイクロマックスとラーメンをお供に、死ぬまでに全山踏破を成し遂げたいです。
Epilogue
今回の「愛着図鑑」は、いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。
新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。