【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.23
Snow Peak Store L-Breath御茶ノ水Yoshinori Sasaki/佐々木 良典

【愛用歴】18年
フォールディングシェルフ ロング シナベニア
出会ったのは18年前。スノーピークに入社するずっと前、当時勤めていたスポーツ用品店の上司に勧められるまま、何の気なしに購入したのがきっかけです。私自身、まだキャンプもしていなかった頃の話です。
キャンプは未経験でしたが、自宅ではスノーピークのファニチャー類を愛用していました。仕事柄、転勤・引越しが多く、その度に重い家財道具を運ぶのが煩わしいなと感じていたときに、「スノーピークのキャンプギアはどうだろう?」と思いついたんです。シンプルでかっこいいデザインと、持ち運びしやすいところがとても魅力的でした。
初めに購入した「ワンアクションテーブル」や「パッドインチェア」は、部屋で家具として使っても全く違和感がありませんでした。そこに仲間入りしたのが、このシェルフ。最初は荷物を置く台として、その後はシューズラックとして使いました。天板はもちろん下の空間にも物が置ける。そのうち天板の上の空間がもったいなく思えてきて、居間でテレビ台として使うようになりました。ひとり暮らしの部屋で、さまざまな用途で活躍してくれました。
スノーピークに入社し、本格的にキャンプを始めてから、ようやくフォールディングシェルフを外に持ち出しました。テーブルにも、物を置く台にも、ベンチにもなるちょうどいい幅は、ありそうでない、絶妙なサイズ感。優秀なギアだと再確認しました。

あまりに使い勝手が良いので、もともと持っていたシナベニア素材に加え、天板が竹素材に変わった現行品も買い足しました。キャンプでは、新しいほうをテーブルとして使い、古いほうはクーラーボックススタンドにしたり、人が増えたときのベンチにしたり。2つとも大活躍です。
自宅では、1つはIGT(アイアングリルテーブル)と組み合わせてキャンプ用品の収納ラックとして使用。もう1つは軽バンの荷室に入れて、車内空間を有効活用しています。天板の長さがうちの車の幅にぴったりなんですよ。
18年愛用しているシナベニアのほうは、天板は少しささくれてはいますが、まだまだ現役。扱いやすいうえにとても頑丈で、今まで一度も修理に出したことはありません。天板から脚が外れるシンプルな構造だからか、壊れるところがないんです。
考えてみれば、買ってから、しまっておいたことがない! それほど日常的に、ずっと使い続けています。2018年2月から2年半ほど、高知県の越知町で単身赴任していたときも、家財道具はほぼキャンプ道具一式。独身時代から、暮らしのスタイルがどう変わっても、いろんなシーンにフィットしてくれた頼もしいギアです。これからも大切に使い続けていきたいですね。

Epilogue
いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。
新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。
もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。