【永久保証】 from STAFF修理の先にある絆 vol.10

Prologue

アフターサービスルームには、今日も日本各地から修理が必要な道具たちが届きます。ユーザーの大切な道具の修理を通して、キャンプというライフスタイルを支えるスタッフのストーリーをご紹介します。

今回話を聞いたのは、スノーピーク太宰府でアフターサービスを担当するスタッフの毛利です。

2017年に入社以来、ユーザーとの会話を大切にしながら、さまざまなアイテムの修理に対応しています。

◇医療事務から縫製の世界へ。

―アフターサービスのスタッフになったきっかけは?
 
毛利:
「もともとものづくりが好きでした。以前は医療事務をしていたのですが、新しいチャレンジをしようと縫製の専門学校で技術を学び直しました。そこでスノーピークのアフターサービスの求人を目にしたことが入社のきっかけです。

以来、テントやアパレルなどの縫製修理をメインに担当しています。九州のアフターサービスルームは、スノーピーク太宰府の店舗内にあるので、直接お持ち込みいただいたギアの修理にも対応しています。

個人的に好きなのは、開閉できなくなったファスナーの修理。思うように動かなかったファスナーがスムーズに動くようになるとすごく気持ちがいいんです」

―初めての修理は?

毛利:
「テントのフレームです。入社してすぐに修理方法を教えてもらって、ユーザーさんが持ち込まれたものをその場で直しました。その時の緊張感は、今でもよく覚えています(笑)。

入社当時はイスやテーブル、フレームの修理を主に担当していて、3年ほど経った頃に前任者から縫製の仕事を引き継ぎました。縫製修理は、失敗が許されない仕事。その緊張感を忘れないようにと教わったことは、今も心に留めています」
 
─修理ではどんなことを大切にしていますか?

毛利:
「ユーザーさんに寄り添った対応をすること。あとは、修理品を持ち込まれたユーザーさんと丁寧に会話することです。縫製修理はどうしても修繕の跡が残ってしまうので、ユーザーさんのイメージと仕上がりにギャップが生まれないように意識しています。ご要望通りの修理ができない場合、修繕後の状態を想像しにくいかもしれないので、そんな時はサンプルをお見せしながら、どんな修理が最善かを一緒に考えていきます」

◇修理を通じて得られる、経験とやりがい。

─対面で修理相談ができるのですね。

毛利:
「はい。ストアの横にあるので、気軽にご相談いただけるのが魅力だと思います。持ち込まれた修理品をすぐに直せた時には、非常に喜んでいただけるので、やりがいにつながりますね。

『何か視線を感じるな』と思ったら、小さい子がじっとこちらを見てくれていたり、常連のユーザーさんの恋愛話で盛り上がることもあります。ユーザーさんとの何気ない会話を楽しむのも、私の日常です」
 
 
―修理の仕事をしていてうれしかったことは?
 
毛利:
「大分県・奥日田で行われた『Snow Peak Way 2025』にスタッフとして参加した時、『修理してくれた毛利さんですよね!』と声をかけていただいたんです。修理後にお渡しする修理報告書に担当者の名前を書いているので、そこで私の名前を覚えてくださっていました。

配送で届いた修理品だったので、ユーザーさんのお顔は分からなかったのですが、そのテントが限定モデルだったこともあり、私も印象に残っていて。会場でお会いできたことと、『きれいに修理してもらえて良かったです』と直接言っていただけたのは、とてもうれしかったです」

―安定した修理技術を提供できる秘訣は?

毛利:
「スタッフ同士の勉強会を修理依頼が落ち着く閑散期に行っています。スタッフ一人ひとりの経験を生かし、知見を共有し合うんです。基本は分業制ですが、それぞれが対応できる修理の幅が広がれば、ユーザーさんへのサービス向上につながります。

実際に、勉強会でLEDランタンの修理方法を学んでいたおかげで、持ち込み修理にその場で対応することができました。私が教える側の時は、パーツ交換などの比較的簡単な縫製分野の修理方法をレクチャーしています」

―今後の目標を教えてください。
 
毛利:
「修理の幅を広げながら、縫製もギアも両方対応できる修理技術を身に付けたいです。そのためにも日々の勉強が欠かせません。自分自身の技術力アップはもちろん、チーム全体のスキルアップにもつなげていきたいです」

Epilogue

今回の「修理の先にある絆」、いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。

新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。