【コラム】 from STAFF家族のかたちが変わっても。

Prologue

社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

入社を機に、故郷・長野県白馬村にUターンしたスタッフ濱田。スノーピークランドステーション白馬にある「Restaurant 雪峰」でホールを担当し、地元愛に溢れたおもてなし力を発揮しています。

プライベートでは、元夫と子どもたちとの家族キャンプを通じて、改めてキャンプの魅力を実感したと言います。スノーピークとの出会いや、家族とのキャンプについて話を聞きました。

◇白馬へのUターンを決意。

ランドステーション白馬で、元夫と子どもたちとキャンプ。

濱田:
「2018年11月、白馬村にスノーピークの施設ができるという1ページの記事を雑誌で見つけたのが大きな転機になりました。

当時は神奈川県で暮らしており、航空会社のオフィス業務から離れたところでした。育休後に復帰したものの、子育てと仕事の両立が大変だったことと、13年働いたことでのやり切った感が重なり、漠然と次のことを探していたタイミングだったんです」

2人の子どもを育てる母でもある。

「そして何より、白馬は18歳まで過ごした故郷で、いつか帰りたいと思っていたので、記事を見た瞬間『その思いが叶えられるのはこの仕事しかない!』と決断。

すぐに会社に電話を掛けて、まだ人員募集もしていなかったけれど、『ぜひ働きたい!』と猛アピール。採用してもらえることになりました。
 
2020年3月に移住。子ども2人を連れての単身赴任になりました。やっぱり白馬は良かった。予想以上でした。日本の昔話のような風景はまったく変わらないのに、私が離れていた間に新しい店や人が増えて、さらに暮らしやすくなっていました」

◇好きなものを伝える喜び。

白馬への愛が、お客様との会話にも滲み出る。

濱田:
「白馬には、世界中から観光客が集まります。私が働く『Restaurant 雪峰』にも、日本食に興味のある海外のお客様が多くいらっしゃいます。

食材の産地や特色、料理法などを知ってから食べると、興味が湧くし、より美味しさが感じられると思うんです。だから、持てる限りの英語力で伝えようと頑張っていますが、言葉より気持ちで伝わっている感じです(笑)」

地元民にはお馴染みの郷土食「しょうゆ豆」。

「”雪峰”のお料理には、ご当地の食材が多く使われています。

例えば、黒豆を麹で発酵させた『しょうゆ豆』。地元ではご飯のおとも的な存在なのですが、シェフはステーキのトッピングとして使っています。お客様に『これは何?』と聞かれて、白馬の発酵文化と合わせてお話ししたら、帰りにお土産に購入してくださったことも。

大好きな白馬について話してお客様に喜んでもらえると、素の自分を受け入れてもらえたようで、本当にうれしいです。こういう経験は初めて。Uターンをして良かったと心から思います。」

◇家族キャンプには、良いことしかない。

白馬で、久しぶりに家族の時間を過ごした。

濱田:
「白馬での新生活にも慣れた頃、ある先輩の『子育ての悩みは、キャンプが解決してくれる』という言葉を聞いてハッとしました。

実は、仕事は充実しているものの、繁忙期にどうしても子どもたちのお世話が私の両親任せになり、母親として申し訳ないと思っていたからです。

また、移住後に離婚した夫とは、コロナ禍もあり会えない日々が続いていました。『キャンプがいいかも、でも…』と、思い悩む私に先輩がさらに一言『家族にとってキャンプはいいことしかない!』と教えてくれました。

その言葉に背中を押され、元夫をキャンプに誘ってみると『ぜひ行こう!』とのこと。偶然にも、彼は彼でコロナ渦の間にソロキャンプに目覚めていたのです(笑)」

白馬三山を臨める、芝生広場。子どもと思い切り遊べる。

「2022年夏、山梨県の清里高原で、私たち家族の初キャンプが実現しました。

テントを建てる、ご飯を作る、遊ぶ。キャンプでは、どんな場面にもそれぞれの力が必要だから、気が付いたら自然に助け合っていて、子どもたちはもちろん、1泊2日をみんなが楽しく過ごせました。

このとき、キャンプってすごいと改めて思いました。自然の中だと余計なものが削ぎ落とされ、人と人として向き合える。おおらかな気持ちになって、元気が湧いてくる。

元夫とのキャンプなんて、傍から見たら不思議かもしれませんよね。でも、そんなキャンプの魅力を知ったからこそ、私たちなりの『家族キャンプ』をこれからも続けていきたいと思っています。」

Epilogue

いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。

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