【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.6
Snow Peak Store スポーツオーソリティ倉敷店Hironobu Haku/白 啓伸
【愛用歴 7年】
ワンアクションテーブル ロング
スノーピークに入社する前は、スポーツ・アウトドア用品店に勤務していた頃のこと。そのお店にはSnow Peak Storeがあり、当時担当だったスノーピークスタッフと初めて一緒にキャンプに出掛けた時に、僕への誕生日プレゼントとして贈ってくれたのが、このワンアクションテーブルです。
いつかのスノーピークのカタログで、90kgを超える体格のいい男性スタッフが、ワンアクションテーブルの上に正座して、アウトドアシーンでテーブルに求められる安定感・耐久性を証明していたのを見て印象に残っていた製品でした。
実際に自分でも使ってみると、強い風が吹いてもビクともせず、思い立ったら家の中でも外でも、どこでも使えることに改めて感動しました。プライベートキャンプでも、仕事でも、オンオフの境目がなく安心して使えて、生活に寄り添ってくれるような感覚。僕はこの製品で『人生に、野遊びを。』を、まさに実感したのです。
ストアキャンプで備品のテーブルが足りず、貸し出したこともありますし(笑)、いつかの奥さんの誕生日には普段あまりキャンプをしない奥さんをキャンプに誘って、このワンアクションテーブルにクロスをひいて前菜からメインまでコース仕立てで料理を作り、もてなしたこともあります。
この7年ほど、かなりヘビーに使ってきましたが、もちろんまだまだ現役です。多少のダメージも大切な思い出。「このボールペンの跡は、あのストアキャンプの時だな」とか「この角の削れは、あのスタッフがお酒をぶつけた時だな」と、一つ一つのエピソードが鮮明に思い出されます。
僕のキャンプスタイルは、ロースタイルで組む食事スペースとは別に、このワンアクションテーブルとチェアをセットしたミドルスタイルの「まったりスペース」をつくるのが定番。食事後は、たくさん食べてお腹も苦しいので、ロースタイルからミドルスタイルへと移動し、ゆっくりお酒を楽しみます。体を預けられるテーブルって、意外とあんまりないんです。これを使ったミドルスタイルが一番落ち着くし、絶対の安心感があります。
ワンアクションテーブルを贈ってくれたスタッフとの出合いがきっかけとなって、その後スノーピークの一員となった僕にとっては、このテーブルは「スノーピークの原点」。スタッフや、たくさんのユーザーさんとのつながりを思い出させてくれるアイテムです。 これから先も大切に使い続けていきたいと思っています。
Epilogue
今回の「愛着図鑑」は、いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。
新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。