【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.8

【愛用歴18年】
ギガパワーチタンストーブ 地

「登山をしてみたい」という夢を実現できたのは社会人になってからのこと。アウトドアが趣味の同僚に連れられて槍ヶ岳を登ってからというもの、すっかりトレッキングにハマりました。

昔は標高の高い山にも登りに行きましたが、最近よく行くのは低い山がほとんど。いつでも気軽に行けるので気に入っています。その結果、ギアはコンパクトで軽量なものを選ぶことが多くなりました。

2004年にスノーピーク入社し、すぐに購入したのがこのストーブ。現在チタン製は販売していませんが、当時はチタン製とステンレス製の2種の素材に、イグナイターありなしの全4種がありました。その中でも、一番軽量のチタン製イグナイターなしのこのタイプは、世界最小・最軽量として話題になりました。

チタン特有の焼き色が付くのが好きで、使用するほど愛着が増しています。初めて手にしたとき「どこで、どんなふうに使おうかな」と、とてもワクワクしたのを覚えています。

ストーブは大小いくつか持っていて、シーンに合わせて使い分けています。

キャンプで撤収の合間に一息つきたいときも、この「ギガパワーチタンストーブ 地」が役立ちます。イスとテーブル、タープだけ残して、ほかの片付けを済ませたら、コーヒーを淹れてひと休みするのがいつもの過ごし方。大げさな道具を出す必要がなく、カートリッジを付けるだけの手軽さがすごくいいんです。小型で、荷物の隙間にも余裕で入るので、使い終わった後の片付けもらくちんです。

トレッキングには、今住んでいる大阪からアクセスがしやすい六甲山方面によく行きます。山頂にある公園で食事をしたり、山を下りてすぐにある有馬温泉で温泉に浸かったり。トレッキング以外の楽しみ方がたくさんあるのも六甲山の魅力です。

また神戸の市街から海までを一望できる摩耶山は、友人とワイワイ楽しみたいときによく行く山。ちょっといいハムとチーズを持っていき、トラメジーノでホットサンドを作って食べて、おしゃべりを楽しんだこともありました。

どの季節に訪れても、どんな食事のときも、ストーブでお湯を沸かし、温かいコーヒーでまったりします。ゆっくりと時間が流れるそのひとときが、たまらなく心地いいです。
 
一人で山に行くときは景色を満喫しながら読書をしたり、ぼーっとしたりして過ごします。とにかくのんびりするのが、私のソロトレッキングの楽しみ。

もちろん、長い時間を一人で過ごすときにも「ギガパワーチタンストーブ 地」は欠かせません。購入してから、もうすぐ20年。持っていないと落ち着かない、私にとってお守り的なアイテムです。

Epilogue

今回の「愛着図鑑」は、いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。

新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。