【栃木】 from STAFFキャンプ場にいくなら vol.5

Prologue

スノーピークが運営する全国のキャンプフィールドには、毎年多くのキャンパーが訪れています。でも、せっかくキャンプへ出掛けるなら、その周辺エリアも味わってほしいもの!そこで、キャンプと併せて訪れたい各地の魅力をスタッフがお伝えします。

スノーピーク鹿沼キャンプフィールド & スパ全景。(イメージ)

今回は、スノーピーク地方創生コンサルティングで働く伊藤が、2024年4月13日オープン予定のスノーピーク鹿沼キャンプフィールド & スパ(以下、鹿沼CF)がある栃木県鹿沼市を訪問しました。大阪から同市に移住した鹿沼CF店長・桝田の案内で、鹿沼市内を巡ります。

この地域でどんな風景や人に出会えるのでしょうか。さっそく出掛けてみましょう!

【お伺いしたところ】
・一本杉農園(ベーカリー&カフェ)
・野尻直売所(直売所)
・出会いの森いちご園(いちご園)
・安喜亭本店(ラーメン&シュウマイ)
・千手山公園(遊園地)

◇老若男女に愛されるベーカリー。

鹿沼市郊外ののどかな土地に佇む一本杉農園。

伊藤:
「まずはじめに私たちが向かったのは、鹿沼CFから4kmほどの場所にあるパン屋『一本杉農園』さんです。外から一目見ただけで、素敵な場所というのが分かります。ガラス戸を開けてお店に入ると、小麦のいい香りに包まれました」

工房でパンをこねる店主の福田大樹さん。

桝田:
「この南摩エリアで生まれ育った店主の福田大樹さんは、昔と比べて寂しくなってしまった地元に賑わいを取り戻したいという思いでパン屋を始めたんやって。栃木県産小麦100%で、保存料や添加物は不使用。マーガリンやショートニングは使わない。実家が農家なので自家産の野菜を使ったり、地域で取れるフルーツを使ったり。地元の食材を積極的に使っているのも特徴やね。非日常を楽しむキャンプの朝ごはんに、こういうストーリーがあるパンはぴったりやと思う」

年配の方でも食べやすいように、やわらかいパンにも力を入れている。

伊藤:
「奥には『蒔時(まきどき)』という名前のカフェが併設されていて、ここも寄ってみたくなるお店ですね!"畑と向き合い味わうカフェ"がコンセプトで、窓からは畑が眺められます。今回はここで先程購入したパンを食べさせて頂きました。ちなみに私が食べたのは、アールグレイが使われたハード系のパン。食べた後に紅茶の香りが口の中に広がってとてもおいしかったです!」

蒔時の内部はレトロな空間。

桝田:
「パン屋さんもカフェも木金土曜のみのオープンなので、土日でキャンプに行く人は土曜に寄って行った方がいいですね!」

思わず笑みがこぼれてしまうおいしさ!

◇鹿沼の旬に出合える直売所へ。

お店の方とのやり取りも楽しい。

伊藤:
「次に訪れたのは、地元の野菜や果物をはじめ、加工食品なども取りそろえている野尻直売所です。広い店内には野菜がいっぱい!今回は2月上旬に訪ねましたが、ダイコンや白菜、キャベツやホウレンソウ、サツマイモがたくさん並んでいました。ハウス栽培のトマトもたくさん置いてあり、意外にも2~4月の寒い時期に取れるトマトは特においしいそうですよ。スタッフの方に旬の野菜を聞くと、親切にいろいろなことを教えてくれます。ここに来ておすすめの食べ方を聞きながらキャンプでのメニューを考えるのも楽しそうです」

この日に多く並んでいた“越冬トマト”。

桝田:
「キャンプ場に行く途中にあるこの直売所。おすすめというか、寄らない理由がない(笑)。農家の方が採れ立ての野菜を持ってきて棚に並べている様子が見られるし、話しかければ野菜をどういうふうにつくってるのか教えてくれる。そして、大きくて新鮮な野菜が安く買えるのも直売所ならではやね!普段都会のスーパーで買い物をしている人はびっくりするよね。午前中の方が野菜の種類も数も多いけど、帰りに寄って鹿沼の農産物をおみやげにするのもいいね」

近所の生産者の方が採れ立ての野菜を並べていく。

伊藤:
「鹿沼名物のこんにゃくもここで調達できますし、私はキャンプで田楽をつくって食べようと思います!」

こんにゃくなど鹿沼産の加工品も見つかる。

◇冬から春限定の楽しみ、いちご狩り。

新鹿沼駅の通路にはいちごのポスターがずらり。

伊藤:
「直売所で買い物をした後は、出会いの森いちご園に行ってみました!いちごは栃木県の名産品ですが、鹿沼市は『いちご市』を宣言するくらいいちごに力を入れている町です。東武日光線の新鹿沼駅にはいちごのモニュメントもあり、記念撮影スポットになっていますよ。
出会いの森いちご園では、毎年1月3日~5月中旬の期間にいちご狩りが体験できるということで、私たちも挑戦してみました」

いちごはひねるように引っ張るとうまく採れる。歩きやすい靴がおすすめ。

桝田:
「ハウスの中は冬でも暖かく、たくさんのいちごからいい形や色のものを探すのは宝さがしみたい。制限時間の45分も短すぎず長すぎずでちょうどいい。夏のようにウォーターアクティビティが楽しめない冬や春にぴったりやね。ここでは『とちおちめ』と2019年に登場した『とちあいか』の2種類の収穫ができるので、食べ比べられるのもいいね!」

見た目も美しい採れ立てのいちご。

伊藤:
「とちおとめは甘さだけじゃなくて酸味もあり、果物感がありますね。ケーキに載っているいちごのイメージ。とちあいかは酸味がなくて、より甘く感じました!園内にはいちご神社や売店もありますよ」

摘み取ったいちごはハウス前のテーブル席で食べられる。

◇ボリューム満点の名物シュウマイ頂きます。

老舗感あふれるのれん。

伊藤:
「いろいろなスポットを巡っていたらお昼の時間になりました。鹿沼市はいちごだけでなく、近年はシュウマイにも街を上げて力を入れているそうで、昔からシュウマイを出している安喜亭本店さんに行ってみました。こちらは今から約100年前の1925年(大正14年)に創業した老舗です」

厨房でラーメンとシュウマイをつくるオーナーご夫婦とお母様。

桝田:
「このお店の良さは、お店を切り盛りする夫婦の人柄!壁がなくて、主人は親戚のおっちゃんみたい(笑)。ラーメンやシュウマイは創業者である先々代の味を受け継いで提供しているんやって」

小皿にぎゅうぎゅうに載った大きなシュウマイ。

伊藤:
「420円のシュウマイは、ボリュームの大きなものが4個もお皿に載っています!豚肉とタマネギがぎっしり詰まったシュウマイ。しょうゆとからしで食べるのもいいですが、ラーメンのスープに入れてもいいとのこと。試してみたらいい味変になりました!ワンタンみたいです。シュウマイは1個が大きいので、一皿を家族やグループで分けるのも良さそうです」

シュウマイは一口で食べるのが難しい大きさ!

桝田:
「僕はご主人おすすめの食べ方で、シュウマイにソースをかけてみたけど、揚げ餃子か何か別のジャンルのものを食べてるみたいでこれもおいしかったなあ。名物のラーメン『豚そば』(680円)は自家製の細麺にたっぷりの野菜。あっさりとしたしょうゆスープもおいしかった!キャンプ場をチェックアウトした後のお昼にいいね。ただ14:00には麺が売り切れてしまうそうなので、早めに行くのがおすすめですね」

気さくなオーナーご夫婦と記念撮影。

◇街を見渡す、小さな遊園地。

観覧車が千手山公園のシンボル。

伊藤:
「安喜亭本店さんでお腹が満たされたので、最後に街の中心部にも近い千手山(せんじゅさん)公園に行ってみました。高台の園内には300本の桜の木と、1,000本のツツジの木があり、春が特に人気なのだそうです。2007年公開の映画『恋空』のロケ地にもなったそうですよ。観覧車やおとぎ電車、ジェットスターなどの乗り物があり、小さなお子さん連れにもいいスポットです」

乗り物券は売店の券売機で買える。1枚50円。

桝田:
「乗り物に1回50円で乗れるのが感動!小学校低学年以下くらいの子どもたちが、キャンプの後もっと遊びたい言うたらすごくいい場所やから、キャンプ場に遊びにくるファミリーのお客さんにおすすめしていこうと思う!」

ノスタルジックな雰囲気が素敵な園内。

伊藤:
「桜の時期に観覧車に乗ったら、桜を上から見られてきれいそうですよね!おとぎ電車は途中で山の縁を走っていくので、そこからの景色がきれいで大人も楽しめます!あと、すぐそばには千手観音堂があり、欄間は“親孝行”をテーマにした24の彫刻が見られます。毎月1日(休園日・雨天の場合は翌日)は御開帳日で、千手観音菩薩坐像も見られるそうですよ」

桝田:
「鹿沼はキャンプ以外にも楽しめる場所がいっぱいあるし、地元の人がめっちゃフレンドリーであったかい!僕自身がこっちに住み始めて『ええとこやな~』と感じていることをお客さんにたくさん伝えていきたいな」

のんびりと景色を眺められるおとぎ電車。

Epilogue

今回巡ったスポットは、東武日光線・新鹿沼駅から自転車で20~30分以内で行ける範囲内。レンタサイクルを使ってのどかな田園地帯や、宿場町の歴史を持つ市街地を回るのもおすすめです。新鹿沼駅を起点に路線バス「リーバス」を使って市内各地へ出掛けてみるのもいいですね。
鹿沼名物の蕎麦もおいしいですし、国内最高級の品質を誇るかぬま和牛もあります。それから、街に27台(市内には40台)ある豪華な彫刻屋台も一見の価値あり。それらの屋台が街なかに繰り出す鹿沼秋まつり(毎年10月に開催)もすごい迫力ですよ!

いよいよこの春にスノーピーク鹿沼キャンプフィールド&スパがオープンします。施設内だけでも温浴施設、蕎麦屋、珈琲屋、ストア、キャンプフィールドがあり楽しめますが、周辺を巡って鹿沼の魅力をぜひたくさん体験してみてくださいね。

スノーピーク鹿沼キャンプフィールド&スパは下記のリンクからご予約いただけます。

また、鹿沼CFの開発ストーリーや鹿沼に関する過去の記事もぜひ併せてご覧ください。

キャンプと合わせて楽しみたい地域の魅力。次回はまた別のキャンプフィールド周辺をご紹介します。お楽しみに!