【65周年企画】vol.4 from STAFF離れても、見守ってくれている。
インストア部Takanori Uetake/植竹 位悟
Prologue
ユーザーとキャンパーとしてつながるスノーピークのスタッフ。だからこそ、プライベートで一緒にキャンプに出かけることも、珍しいことではありません。
創業65周年記念企画として、キャンプを通じて生まれた、肩書きを越えた温かなつながりをシリーズでご紹介。今回が最終回となります。
最後に登場するのは、店舗業務にシニアマネージャーとして携わる植竹。
入社1年目からお付き合いが続いているユーザーの長濱さんと家族同士で一緒にキャンプをしながら、二人の関係性やキャンプへの想いについて話を聞きました。
◇出会いは新人時代。
長濱さんと植竹の家族、総勢11名が集合。
植竹:
「ユーザーとして憧れだったスノーピークのお店が地元にできると知って、転職を決意。希望が叶い、2009年にスノーピークストア WILD-1小山店(栃木県)のオープニングスタッフとして入社しました。
長濱さんご夫婦と出会ったのは、小山店で働き始めてすぐの頃です。『子育てがひと段落して、夫婦で新しいことを始めたい』とキャンプギアを探しに来られた際に、接客させていただいたのがきっかけでした。すでにご夫婦でキャンプを楽しまれていたので、0から始めるというよりは、より本格的なギアを求めていたという感じでしたね」
アメニティドーム×ヘキサタープが、お気に入りのスタイル。
「丈夫な2ルームシェルターが欲しいとのことで、ちょうど『ランドロック』が発売したばかりで、実際に設営しながらご案内しました。そのやり取りからすぐに打ち解けて、定期的にお店へ遊びに来てくれるようになりました。
長濱さんは、とても面倒見のいい方。私だけでなく他のスタッフに対しても、まるで我が子のように気にかけてくれます。私が社員1年目の頃から14年間、良い関係を築いてこられたのは、長濱さんのお人柄があってのことです。
『近くでキャンプしているから、仕事終わったらおいでよ!』と誘ってくれることもあれば、わざわざ出産祝いや新築祝いを持って自宅まで来てくれたことも。以前、メダカを持ってきてくれたときは、うちの子どもたちは大喜びでした。本当にお世話になっています」
◇裏切れない存在。
入社2年目。ユーザーさんの設営を手伝っているところ。
植竹:
「小山店に勤務したのち、都内や埼玉県内の店舗に転勤したときも、長濱さんは店舗がオープンすると必ず足を運んでくれました。
転勤後は顔を合わせる頻度が減りましたが、『調子はどうだ?』『奥さんや子どもたちも元気にしてるか?』と定期的に連絡をくださいます。父親みたいだな、と時々思います(笑)」
2010年、ストアキャンプにて長濱さんファミリーと。
「数年前、再び小山店に配属された時のこと。戻ってきた私に『うれしさ半分、複雑な気持ちも半分』だという長濱さん。
ご自身がバリバリお仕事をされてきた方なので、何かやらかしたから小山店に出戻ったんじゃないかと私のキャリアを思ってくれての言葉でした。『また一からお店作りをやります』とお伝えすると、何も聞かずに応援してくれました。
こんなふうにあたたかく見守り続けてくれる長濱さんに恩返しがしたいし、その期待に応えたいと思い、その頃から私自身の仕事に対する考え方も変化しました。
マネージャーとなって店舗を離れた今は、年に数回イベントでお会いする程度。それでも、電話で近況を話す際には『忙しいのはいいことだから』と変わらずに激励してくれます。
困っていることがあれば助けたいし、信頼していただいているのが分かるからこそ『裏切りたくないな』と思うユーザーさんです」
◇キャンプが一番の家族時間。
一男一女を育てる父でもある。
植竹:
「当時は彼女だった現在の妻とキャンプを始めたのが、約18年前。その後、結婚して二人の子どもが生まれてからは、キャンプで過ごす時間は、私にとって最高の家族時間になりました。
昔は焚火さえ怖がっていた子どもたちも、小学3年生になった今は自分で焚火の準備ができるようになり、テントの設営や料理まで手伝ってくれます。普段家では見られない子どもたちの姿から、成長を感じることができるところもキャンプの魅力ですね」
子どもたちそれぞれにプレゼントした、Myハンマー。
「今は、月に一度は家族でキャンプに行くことを目標にしています。忙しくてなかなか達成できない月もありますが、子どもたちが大きくなるほど一緒に行けなくなるだろうし、時間をつくるように意識しています。成人しても、今のように家族でキャンプに行くのが理想ですね。
あと、実はもう一つ理想があって。それは、キャンプを始めた当初のように、奥さんと二人でまたのんびりとキャンプをすること。子育てが落ち着いたら、それこそ長濱さんご夫婦のように、僕らも夫婦の時間をキャンプで過ごせたらと密かに思っています」
Epilogue
いかがでしたでしょうか。自然と人、人と人をつなげてくれるキャンプ。その力によって生まれた、ユーザーとスタッフの深い絆があるからこそ、スノーピークはコミュニティブランドとして今日まで歩み続けることができました。
私たちはこれからも、キャンパーとしてユーザーの皆さまとつながりながら、より豊かなアウトドアライフをサポートをさせていただきます。全国のスノーピークのお店にも、どうぞお気軽にお立ち寄りください。