【コラム】 from STAFF北海道十勝の宝物。

Prologue

社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

今回、話を聞いたのは、スノ―ピークが出資する「デスティネーション十勝」の業務に携わる佐藤です。北海道十勝の6月。原生林に囲まれた然別湖で、佐藤はキャストを繰り返していました。もうだめか――と思った瞬間、水面に銀色がきらめき、手ごたえが。

釣り上げたのは世界中でここにしか生息していない美しいミヤベイワナでした。この時からフライフィッシングにのめりこんだという佐藤に、十勝での野遊びについて聞きました。もちろんメインテーマは釣りです。

◇「釣り」と「アウトドア」で十勝を盛り上げる。

スタッフ 佐藤:
「十勝(とかち)は町の名前ではなく、エリアの名前。パッチワークみたいに並んだ畑がどこまでも続く、農業や酪農、ワイン造りの盛んな地域ですが、釣りもいいんですよ。

豊かな自然の中に川も湖もあり、イトウやオショロコマなど北海道にしか生息していない魚や、ニジマスやアメマスなどの北海道ならではの大型魚も豊富。その上、人の手が届かず、管理されていない場所も多いので、だれでもいつでも自由に釣りが楽しめます」

「今は、スノ―ピークが出資している観光地域づくり法人(地域連携DMO)デスティネーション十勝の業務を担当しています。既存の観光コンテンツとアウトドアを組み合わせ、新しい魅力を構築していますが、そのコンテンツのひとつが『釣り』です。

2021年からスノーピークはティムコと連携してフィッシング事業もスタートさせました。今後はデスティネーション十勝でも地域の特性を生かした釣り×キャンプの楽しみを広めていこうと画策中です」

◇釣りとは、自然の中で魚と対峙すること。

スタッフ 佐藤:
「餌釣り、ルアーとやってきて、フライフィッシングにはまったのは、8年くらい前のこと。上手い人に教わって、やってみたら釣れちゃって。その日からのめりこんで、今はもっぱら渓流でのドライフライ。魚が捕食する瞬間を見られるスリルと興奮がたまりません。

渓流に着くと、ここで魚はどんな餌を食べているだろうと想像し、経験や知識を総動員して、フライを選択。水の流れを見極めて、狙ったポイントにフライを運び、川面に浮かせて、それらしい動きで魚をだます」

「何回も繰り返すと魚が警戒するから、一回目は特に重要、慎重に行う。うまくいかなければ、もう一度最初から考える。

こうして魚と対峙するところが、フライフィッシングの魅力です。もちろん、釣れたらうれしいですよ、でも、釣る過程の知恵比べというか、駆け引きも楽しい。だから、最近は釣れなくても8割がた満足。釣れたらラッキーくらいに思っています」

◇ニュージーランドを旅して気づいた十勝の宝物。

スタッフ 佐藤:
「どうしても海外での釣りを経験したくて、スノーピークのテントとギア、釣り道具をバックパックに入れて、1か月、ニュージーランドを回ったことがあります。雄大な自然の中で大型の魚を釣りあげ、憧れを叶えることができました。ただしニュージーランドで行った釣りの場所は街から遠く離れ、釣りに行くにも食料を調達するにも大変でした。

その時に気づいたんです。北海道にも豊かな自然があり、大型の魚もいるじゃないかと。その上、湖や渓流の近くまで車で行けるし、街も近く、キャンプ場もたくさんある。以前、『北海道は釣りの環境として恵まれていて、うらやましい』と言われたのは、こういうことだったのかと」

「この時の気持ちは、今の仕事につながっています。北海道の魅力を伝えなくては。釣りの楽しみをもっと広めていかなくては、と強く思います。
 
たとえば十勝の秋のニジマスの大きさ、予想以上のスピード、釣ったときの手ごたえ、美しさなど。十勝の宝物を多くの人に提供し、共有したいと考えています」

Epilogue

いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。