プレスリリース

働/WORK

2022.6.28

慶應義塾大学大学院 前野隆司研究室との共同検証結果を発表。「屋外」で会議を行うことで、創造性が高まり、チームの関係性が向上することが明らかになりました。

屋外で会議を体験した人の83%が「チームの一員だと感じる」、78%が「主体的に参加できている」と回答

株式会社スノーピーク(代表取締役 社長執行役員:山井梨沙、本社:新潟県三条市、証券コード:7816)の子会社、株式会社スノーピークビジネスソリューションズ(愛知県岡崎市 代表取締役:村瀬 亮、以下SPBS)は幸せを科学的に分析する幸福学の第一人者である前野隆司氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授)と組織と働き方の研究者である井上亮太郎氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任講師)との共同研究にて、アウトドア会議をビジネスに取り入れることでどのような効果を与えるか、検証を行いました。

スノーピークは「人間性の回復」をミッションに掲げ、ビジネスにおいても自然と人、人と人とのつながりを大切にしたサービスを提供しています。SPBSのアウトドア会議では主体性、関係性、創造性といった要素を高める目的があり、「幸福感の高い社員の創造性は3倍* 」等の研究結果もあることから、ポジティブな感情がこれらの要素を高めることを立証するために、従来の会議スタイルである屋内会議と比較したアンケートの結果をもとに効果を数値化しました。主な調査結果は以下の通りです。

*米イリノイ大学心理学部 名誉教授 エド・ディーナー博士らの研究結果

■アウトドア会議では、人間性の回復につながる要素である「主体性」「関係性」「創造性」の大幅な向上が見られ、屋内会議と比べほぼすべての項目でポイントが上昇した。

  • 「主体性の向上」において特に効果の高い項目:主体的に参加できている(78.4%)
  • 「関係性の向上」において特に効果の高い項目:チームの一員だと感じる(83.3%)
  • 「創造性の向上」において特に効果の高い項目: 発想が広がる(68.9%)

■屋内会議とアウトドア会議で、それぞれの感情状態を確認したところ「ワクワクする」「リラックスする」ともにアウトドア会議では感情状態が大幅に高まっていることがわかった。こうした感情面の高まりにより、人間性の回復の土台がつくられている。

【調査結果】

図1.「ワクワクする」の屋内とアウトドア会議での変化

「ワクワクする」と回答をした割合※がアウトドア会議後に142%アップ

自然の中、チームの協働作業で行うテントの設営などのワークにより、屋内では感じることのできない「ワクワク」を実感した人が多い。
アウトドア会議で味わう非日常感が、普段の閉塞的な環境での会議とは異なり、感情が豊かになったという意見が多数報告されている。

※各質問の「とてもよくあてはまる」+「あてはまる」の回答の割合

図2.「リラックスする」の屋内とアウトドア会議での変化

「リラックスする」と回答をした割合がアウトドア会議後に160%アップ

アウトドア会議で味わう開放感により屋内に比べて「リラックスする」と回答した人の割合が非常に多くなっている。
その結果、意見が出やすくなったり、普段よりいいアイデアが浮かぶといった意見が多数報告されており、会議の質の向上が期待できる。

■ビジネスにおける人間性の回復に影響すると考える3つの要素「主体性」 「関係性」「創造性」は、アウトドア会議においてほぼ全ての項目で飛躍的に向上した

図3.主体性に関する項目の屋内とアウトドア会議での変化

アウトドア会議において「主体的に参加できている」と回答した人は78.4%と多数確認された。自然の中に身を置くことで、普段よりも積極的な行動を促進する効果が期待できる。

図4. 関係性に関する項目の屋内とアウトドア会議での変化

アウトドア会議において「チームの一員だと感じる」と回答した人は83.3%と多数確認された。
共同作業等を通じて一体感が高まることで、互いに意見が述べやすくなる効果が期待できる。

図5. 創造性に関する項目の屋内とアウトドア会議での変化

アウトドア会議において「発想が広がる」と回答した人は68.9%と多数確認された。ものの見方が変わり、想像力が刺激されるなど、会議における創造性を向上させる効果が期待できる。

スノーピークビジネスソリューションズの展望

ビジネスの大変革期において、変化に対応できる組織にするためにはイノベーション人材の育成が不可欠です。今回の調査で、自然を取り入れた働き方がイノベーション人材に必要な「主体性」「関係性」「創造性」の向上に有効だということが明らかになりました。
この結果をもとに、イキイキ・ワクワク働く企業、そして人間らしく働く人が世の中に増えるよう、より多くの自然を取り入れた体験の機会や場を拡げていきます。 

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