自然と人、人と人とのつながりを考える学びを共創
株式会社スノーピークは、今年6月、ファウンディングパートナーを務める神山まるごと高専において、1年生45名を対象とした特別プログラム「AI時代のアウトドア体験デザイン」を実施しました。スノーピークと神山まるごと高専は、2022年の同校への寄付をきっかけに今年、自然の中での「学び」を共同でデザインする取り組みをスタート。急速にテクノロジーが進化する現代だからこそ、自然と人、人と人とのつながりを見つめ直し、未来の社会を担う若者たちとともに新たな価値を探究することを目的としています。
今回のプログラムでは、「野遊び(キャンプ体験)を通じて人と人とのつながりを体験すること」「AIが当たり前になる社会の中で、人と自然の関係をどう豊かにできるかを考えること」をテーマに授業を行いました。
スノーピークのものづくりと価値観を伝える
プログラムの前半では、スノーピークの事業やものづくりについて紹介しました。燕三条のものづくり文化を発祥とした製品開発の考え方や、「自然志向のライフバリューの提供」、「人間性の回復」という社会的使命についてスノーピークの社員より共有。単なるアウトドアメーカーではなく、人と自然、人と人とのつながりを生み出す体験価値を提供する企業であることを伝えました。
キャンプ設営を通じて体感するチームビルディング
続いて行われたのは、キャンプギアの設営体験です。学生たちはチームごとに役割分担を行い、互いに声を掛け合いながら設営に挑戦しました。限られた時間の中で協力しながら課題を解決していく過程を通じて、コミュニケーションの重要性や、一人では生み出せないチームの力を体感しました。キャンプのエキスパートであるスノーピーク社員から、アウトドアギアを扱うコツなどアドバイスを受けながら、自然の中で身体を動かしながら、効率や正解だけではない、人と協働する楽しさや信頼関係を築く価値について改めて考える機会となりました。
AIと野遊びの未来を学生たちが構想
後半は、「AI×野遊び」をテーマとしたグループワークを実施しました。設営体験を通して感じたことを振り返りながら、野遊びにAIを取り入れるとどのような体験が生まれるか、AIが人に与える良い影響と懸念点は何か、テクノロジーと自然体験はどのように共存できるかなどについてディスカッションを行いました。
発表では、安全性や利便性の向上だけでなく、「AIによって人同士の対話や協力をどう促進できるか」「自然をより深く理解するためにAIをどう活用できるか」といった視点から、野遊びを楽しむためのARグラスやキャンプをより快適にサポートしてくれるAIを搭載した犬型ロボットの開発など多様なアイデアが提案されました。
テクノロジーが進化する時代だからこそ、自然の価値を問い直す
今回のプログラムを通じて学生たちは、キャンプという体験の中で、人と人とのつながりや自然との関わりの価値を体感するとともに、その価値を未来のテクノロジーとどう結び付けていくかを考えました。AI技術が急速に発展する時代だからこそ、人間らしい豊かさとは何かを問い続けることが重要です。
参加した学生からは、「野遊びのように文明の利器から離れて過ごすシチュエーションでも、AIであることを表面化させずに組み込めば雰囲気を崩さずに使えるという考えに気づいた」、「自然がなければテクノロジーも創造性も生まれないということを発見できた」、「外で広々とやった方がアイデア出しがはかどった」といったコメントが寄せられました。
スノーピークは今後も神山まるごと高専との取り組みを通じて、自然の中での学びや対話の機会を創出し、未来を担う若者たちとともに新しい価値づくりに挑戦してまいります。

