【コラム】from STAFFキャンプが生んだ、肩書きを越えたつながり。

Prologue

社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

今回登場するのは、店舗業務に携わる鳥越です。ユーザーとのプライベートキャンプを自ら企画し、野遊びを通じた人と人とのつながりを大切にしている鳥越。実は、20代の頃は夜遊びばかりで、アウトドアとは無縁の生活だったのだとか!そんな彼にスノーピークとの出会いや、大切な仲間たちとのキャンプについて聞きました。

好きになったら、とことんハマる。

我が家は、スニーカー、キャンプ道具、レコード、ディズニーのアイテムなど、夫婦の趣味のモノで溢れ返っています。

特に私は好きになるとどっぷりハマってしまうタイプで、若い頃からいろんなモノを集めてきました。20代はDJ業に勤しんでおり、レコードを買い漁って毎日夜遊びばかり…いま思えば、その頃はアウトドアとは無縁の世界でしたね。

そんなこんなで歳を重ね辿り着いたスノーピーク。現在も絶賛収集中のスノーピーク製品は、シンプルなデザインでコーディネートの幅も広く、自宅でも愛用しています。「こういう感じで使いたいな」「これとこれを合わせたいな」と、洋服を選ぶように身の回りの道具も組み合わせを考えるのが楽しくて、気づけば家の中にもキャンプ道具が増えてきました。

2020年8月の終わりに、中禅寺湖にて。

アウトドアに目覚めたきっかけはファッション。

もともとはファッションが好きで、20代は香川でアウトドア系のセレクトショップに勤めていました。アウトドアアパレルを販売しているうちに「この高機能ウェアを実際に山で使ってみたい」と思い、山登りを始めました。
 
初めて山登りをするときに登山用品店で薦められて購入したのがスノーピークのギガパワーストーブ 地だった、というのも懐かしい思い出です。
 
20代後半から友人とゆるく山遊びを始め、その後、東京に出てきてからは自転車。ロードバイクが仲間内で流行っていたのですが、コテコテのロードバイクファッションではなく、カジュアルなスタイリングで乗るのが好きでした。
 
30代後半にはランニングも始めて超健全なライフスタイルになりましたが、本格的なキャンプを始めたのはスノーピークに入社してから。そうしたら急激に大きなキャンプ道具が増えて引っ越しをする羽目に(笑)。

幕体のレイアウトをさまざまにアレンジできるのも、グループキャンプの楽しみ。

ユーザーとつながる、プライベートキャンプ。

「GINZA TAKIBI CLUB(以下GTC)」と銘打って、定期的に集まっているコミュニティがあります。スノーピークで出会ったユーザーさんたちが中心で、みんながほどよく気心知れた距離感でキャンプを楽しんでいます。
 
GTCの初期メンバーとは、私が銀座店時代に丸の内店と合同で行ったキャンプイベントで出会いました。ユーザーさんとのエンゲージメントを高められるなら継続してイベントを行おうと考えていましたが、なかなか機会が作れなくて。そこで個人的にお客さんを誘ってキャンプを始めました。
 
メンバーは40代から60代が中心。店舗やイベントで出会ったユーザーさんをお誘いしています。キャンプでは仕事の話はあまりしないので、皆さんが普段どんな仕事をしているのかは実は知らなかったりもするのですが、美味しいお酒とごはんを片手に焚火を囲んで、他愛もない話をしたり、スノーピークの昔話を聞かせてもらうのが楽しいです。
 
正午からお酒を飲み始めて、そのまま日付が変わるまで飲んでいることもありましたね(笑)。

プライベートキャンプならではのゆったりとした時間を楽しむ。

心許せる心地の良い関係。

GTCのキャンプで流す音楽は私がセレクト。参加メンバーの世代に合わせて80年代J-popやソウル、ディスコ、ファンクなどを選曲して、懐かしい音楽ネタでみんなの話が弾むのも楽しみの一つです。
 
参加メンバーはソロ、デュオ、ファミリーとスタイルはさまざまですが、自由な時間軸で、みんな和気あいあいと過ごしています。私はしばらく1人で行っていたのですが、あるとき「奥さんも連れておいでよ」と言ってもらって。最近では、ちょっと人見知りの妻も喜んで一緒に参加しています。
 
共通の趣味を持つ人同士で同じ空間を共有して、音楽を聴きながら心地よく過ごす…最高の時間だと思います。これは“お店の人とお客さま”という関係性は越え、キャンプを通じて私も含めたみんなが、肩書のない一人の人間として向き合いながら、ともに自然志向のライフバリューを楽しんでいる証だと思います。
 
この素晴らしい出会いに感謝し、心地良いつながりをこれからも育んでいきたいですね。