【コラム】From STAFFわたしの「永久定番」 vol.1

Prologue

流行り廃りではなく、大切に着続けること。キャンプの道具と同じように、服にもまた“使い続けることで生まれる価値”があります。それは愛着であり、着る人と服との特別な関係。

長く使えて、キャンプでも街でも身に着けたい、スノーピークスタッフの「とっておき」をご紹介します。

トップス:Waffle Mock Neck Sweater(THE INOUE BROTHERS コラボ)、スカート:Alpaca Mixed Knit Skirt

上質なのにお手入れしやすく、毎日でも着られるという「THE INOUE BROTHERS(ザ・イノウエブラザーズ)」のアルパカ製品。

これに惚れ込んだのは、店舗業務に携わる山谷です。一度触れたら夢中になってしまう、その魅力を教えてくれました。

◇忘れられなかった、極上の手触り。

waffle生地によって保温効果と肌当たりの良さを両立した「Waffle Crewneck Sweater」。

山谷:
「今から5年程前、セレクトショップで一際ツヤのあるニットと出合いました。素材が気になってタグを見てみると、『アルパカ』の文字。ずっと触っていたくなるような、極上の触り心地のそれは、THE INOUE BROTHERSのアイテムでした。
 
THE INOUE BROTHERSは、デンマーク生まれの日本人兄弟によるアルパカ製品のエキスパートブランド。

悩んだ末にその時は購入を見送りましたが、ファッション誌を見ても、セレクトショップに行っても、ずっと心に残っていました」

「スノーピークで再びめぐり逢い、改めて製品を手に取った時にはすっかりアルパカの虜に。さっそくニットとカーディガンを購入しました。

特にアルパカのニットは、凹凸がなく、カシミアセーターのように柔らかい質感で、着るだけで気分が上がるお気に入りです。

驚いたのは、こんなにソフトな肌触りなのに手洗いOKなこと。繊細なニットって自宅で洗えないイメージがありますが、こうした手入れのしやすさもヘビロテしたくなる理由ですね」

THE INOUE BROTHERSとのコラボアイテムは、ニットやパンツ、コートなど幅広く展開。

「それに静電気も起きにくいし、普段使いしていても毛玉ができにくいんですよ。ウールなどのニットでは必ず頭を悩ませていた問題が、すべて解消されるんです。

2年弱着ていますが、へたった感じもなくて、大切に育てていくような気持ちで愛用しています」

◇アルパカの機能性が、とにかくすごい。

愛用の「Double face Cardigan」。柔らかな着心地が魅力。

山谷:
「ペルーのアルパカって、寒暖差の激しい標高4,000m以上の高地で暮らしているから、その毛には急激な温度変化に対応できる機能が備わっているんです。だから寒い時にはしっかりと暖かく、暑い時には自然と熱を逃してくれます。

私は暖房のきいた電車から降りた時に、ふわ~っと心地よく熱が放たれていくのを感じますね。ムレたり、汗冷えもなくて本当に快適です」

愛用者である山谷のスタイリング例。
左)防寒とおしゃれを両立できる、主役級のブランケットドレス。
中)今季のいちおしのモスグリーンのニット。なめらかなツヤ感が際立つ。
右)フラットな生地感なので、上下ニットの組み合わせも野暮ったくならない。
 

「それに、アルパカの毛にはアレルギー物質(ラノリン)が含まれていないので、かゆくなりにくいんです。小さなお子さんをお持ちの方も、安心してお子さんを抱っこできます。

ゴワつきが気になりやすい首回りも肌当たりが良くて、肌に近いほど心地いい。この良さを一度知ってしまったら、もう他には戻れません。

アルパカがこうした優れた機能を備えているとは知りませんでした。知れば知るほどいいところがたくさんあって、THE INOUE BROTHERSには『よくぞ見つけてくれた!』って言いたくなっちゃうくらいです(笑)」

ニットグローブとストール。小物類はプレゼントにもおすすめ。

「上質で、自宅でケアしやすくて、機能性も抜群。家族や友人など大切な人へのギフトに、ストールを贈ったこともあります。

本当にいいものだから自信をもってお渡しできるし、この感動を周りの人たちにも伝えたいと思って」

◇服づくりの背景にも共感。

THE INOUE BROTHERSがパートナーシップを築く、ペルーのパコマルカアルパカ研究所。標高4,500mの高地にあり、現地の遊牧民と協力してアルパカを育てている。

山谷:
「THE INOUE BROTHERSは、ペルーの生産者と直接つながり、取引するという“ダイレクトトレード”にこだわっていて、服づくりを通じて貧しい彼らの労働賃金を上げようと取り組んでいます。

そんなブランドの背景を私が知ったのは、実はスノーピークに入社してからのこと。スノーピークも社会問題や環境に配慮した服づくりを行っているので、親和性の高さを感じましたし、コラボレーションしているのも納得ですよね」

防虫・消臭効果のあるクスノキでできたタグ。捨てずに服と一緒に保管するのが山谷のおすすめ。

「彼らは実際に現地に足を運んで、生産者と直接話をして製品をつくります。自ら学び、製品化を通して現状の社会問題に立ち向かっている姿には勇気をもらえます。
 
アルパカ製品を着ることで、少しでもペルーの人々のためになっていると思うとうれしいものです。

着心地の良さや手入れのしやすさはもちろん、ブランドの持つストーリーも含めて、とても気に入っています。これから年を重ねていっても、大切に着続けていきたいアイテムです」

Epilogue

長く愛着を持って着続けたい、自分だけの「永久定番」。そんな確かなワードローブを持つことも、人生の喜びの一つではないでしょうか。

スノーピークアパレルは、都市と自然とつなぐ服をつくるとともに、そんな服と紡いでゆく豊かな時間も皆さまにお届けしてまいります。

記事の中で登場した製品はこちら。