【コラム】 from STAFF越知で見つけた、理想の暮らし。
Snow Peak おち仁淀川Naoya Asakura/朝倉 直也
Prologue
社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。
スノーピークおち仁淀川のスタッフである朝倉が、今回の語り手です。
清流・仁淀川のある風景に惚れ込み、高知県越知町に移り住んで3年。大自然の中で、自然への興味が爆発。野鳥観察・ボルダリング・フライフィッシング・星座観察など、多彩な野遊びに忙しい日々を過ごしています。
◇色鮮やかな野鳥に魅せられて。
絵を描くのが趣味。山で見つけた野鳥を描くことも。
朝倉:
「もともと自然は好きだったのに、だんだん疎遠になっていく。大阪の飲食店で忙しく働きながら、理想と現実の狭間で悩んでいたときに、たまたま越知町を訪れる機会がありました。山も川も目の前にあって、暮らしも便利で、ちょうどいい規模感。直観的に、ここで暮らしたいと思いました。
それでスノーピークおち仁淀川の求人があることを知って、すぐに面接を受け、入社を機に移住。暮らし始めると、もともと持っていた自然への興味が一気にあふれ出しました」
「野鳥観察は、こちらに来てから始めたことの一つなんです。キャンプやボルダリングなど、遊びの合間に気軽に楽しんでいます。セキレイやカワセミ、珍しいところではアカショウビンもいます。
このアカショウビン、朝夕に鳴き声はよく聞くのですが、姿を見たのは1回きり。ある日、いつもと違う大きな鳴き声に慌てて空を見たら、真っ赤な鳥が山に飛んでいく姿が見えて、一人で大興奮しました」
別の日、撮影場所の近くで朝倉が撮った「カワガラス」。流れの速い渓流に生息する。
「今は鳴き声を聞けば、どんな鳥かがだいたいわかるようになりました。出かけるときはいつも双眼鏡とカメラを携え、”その時”に備えます。『オゼンライト』や『グランドパネルチェア』など、ライトなギアが重宝しています」
◇ボルダリングも渓流釣りも、全力で遊ぶ。
越知での暮らしは、自然との距離がゼロと言えるほど近い。
朝倉:
「移住してから、ボルダリングも再開しました。仁淀川流域は、神様が宿っていそうな巨石がごろごろしていて、実は全国的にも有名なボルダリングスポット。
日本全国のクライマーはもちろん、オリンピックにも出場したプロクライマーが来るほどです。岩登りの仲間もできて、今では時間を見ては、巨大岩にしがみついています(笑)」
「スノーピークの先輩の影響で、去年初めてフライフィッシングにも挑戦しました。目当てだったアマゴがあまりにも釣れなくて、あえなく降参。それでも風景が美しく、川を歩いているだけでも満足でした。
移住して3年が経ちますが、ますますこの町に惹かれています。やってみたいことがどんどん出てきて、それが一つひとつおもしろいし、そのレベルもすごくて、時間が足りない。野遊びに忙しい毎日です」
◇“足元の自然”の魅力を伝えたい。
越知町の風景は「若い頃に旅した東ヨーロッパの田舎に似ている」と話す。
朝倉:
「越知に来たら、ぜひ山にも注目してほしいです。横倉山は町からも近いのに、アカガシの原生林や貴重な植物、野鳥や動物を見ることができるんです。
麓には横倉山自然の森博物館があり、自然のことについて学べるのでオススメです。気になることがあると、僕もここへ行って教えてもらっています」
川で見つけたサワガニ。川から上がったサワガニを町中で見かけることもあるとか。
「せっかくここまで来たのだから、ぜひもっと身近な足元の自然にも目を向けていただけたらと思います。野遊びの楽しみがグッと広がるはずです。
アンテナを張っていないと目に入らない小さな自然、たとえば、ツバメの巣やアマガエル、花々などが教えてくれる豊かさやおもしろさ。
この町で暮らし働くスタッフとして、キャンプフィールドにご来場のお客様には、そんな小さな自然の魅力も余さず伝えていくことを大切にしています。これからもこの町の自然を愛して、暮らしていきたいです」
Epilogue
いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。