【職場見学】from STAFFキャンピングオフィスへ、ようこそ。vol.1

Prologue

職場にキャンプを持ち込むと、さまざまないい効果が生まれる。キャンプの力を信じるスノーピークは、オフィスにアウトドアの要素を取り入れた「キャンピングオフィス」を提案しています。本連載では、実際に導入している企業を訪ね、導入に至った経緯やその後の社員の変化などをご紹介していきます。

Snow Peak HEADQUARTERS。右手奥に建つ建物が、ストア併設の本社屋。

第1回は、私たちスノーピークの本社、HEADQUARTERS(以下、HQ)をご紹介します。新潟県三条市にある、15万坪の広大なキャンプフィールド。その真ん中に、ストアと本社屋があります。

こちらでオフィス環境の整備にも携わる、総務課の山井と岡崎に話を聞きました。スタッフが生き生きと働け、より良いパフォーマンスを発揮するためのオフィスへのこだわりとは?

◇ユーザーに開かれたオフィス空間。

右から、総務本部長の山井と、総務課の岡崎。

本社には、企画や開発、設計、プロモーション部門を中心とした約40名のスタッフが勤務。本社屋内の見学ツアーも、1日に3回催行しています。
 
山井:
「『キャンプ場の中に会社があるんですよ』ってお伝えしても、なかなかイメージがつかない人も多いようで、実際に足を運んでいただくと『本当に自然の中にあるんですね!』って驚かれることも多いですね。

普段、私たちが働く空間はクリエイティブルームと呼んでいて、ここにはテントやタープ、植物などを活用した『キャンピングオフィス』を取り入れ、リラックスして働けるような環境を整えています」
 
岡崎:
「一番の特徴は、大きなガラス窓。自分たちが誰のために仕事をしているのかを常に確認できるよう、席からキャンプをしているユーザーさんたちの姿がよく見えます。

『今日はこんなにキャンプをしている人がいるんだ!』『新商品、さっそく使ってもらえてる!』など、気づくことが毎日たくさんありますね」

キャンプフィールド側はガラス張りで、オフィスからユーザーの様子がよく見える。

山井:
「景色もいいので、仕事をしながら緑を目にするとホッとしますね。季節の小さな変化にも敏感になるし、ここから眺める夕陽がきれいで、見るたびに癒されています」
 
岡崎:
「自分たちもそう思うくらいだから、きっとキャンプをしに来てくれたユーザーさんたちはもっと感動しているはず。以前、修学旅行で見学に来てくれた高校生たちが『こんなオフィスで働きたい!』って言ってくれて、素直にうれしく思いました」

◇「スノーピークらしさ」を求めて、常に進化。

仕切りのないソファスペースで話を聞いた。開放的で、気軽な打ち合わせにも便利。

この地に本社を構えて10年以上。円滑なコミュニケーションを生むために独自のルールを設けたり、新型コロナウィルス感染拡大防止のためにルールを見直したりと、オフィスのあり方は常に変化させてきました。

山井:
「HQ設立当初から、オフィスはフリーアドレス制でした。それぞれが毎日違う場所に座って、みんながコミュニケーションをとりやすいように意識していました」

岡崎:
「私は2016年入社なのですが、一番最初に『昨日と同じ席には座らない』『昨日隣だった人とは同じにならない』という2つのルールを教わって、驚いたのを覚えています。

その後、オペレーション機能を担う部署が別の拠点に移ったり、HQで働くスタッフも増えたりして、そのたびにクリエイティブルームのレイアウトを変更してきました」

キャンプ道具は模様替えも簡単。社屋内には試作品の検証をするための中庭もある。

山井:
「コロナ禍では、電話をみんなでとったり、席を毎日変えたりすることで感染リスクが高まる可能性があるので、固定席に変更しました。もともと部署を越えた関係性ができていたので、コミュニケーション面での心配はありませんでした。さらに今年の春にも、大きなレイアウト変更を行いましたね」

岡崎:
「スタッフにヒアリングをしたら、『もっとスノーピークらしくしたい』『キャンピングオフィスを今以上に生かしたい』という声が上がって。それで執務スペースを見学通路からよく見える位置に変更しました。大切なユーザーさんたちに、私たちが働いているところをちゃんと見てもらおうって」

変更後の配置図。2階の見学通路からよく見えるエリアをワークスペースに。

岡崎:
「見学されている方々の反応も変わりましたね。私たちも見学の方々に手を振ったりして、コミュニケーションも増えました。

またワークスペースとミーティングスペースを大きくエリアで分け、場所を変えることで気持ちの切り替えもスムーズにでき、より効率的に働けるようになったと思います」

◇原点であり、ホームであり続けたい。

ユーザーとのつながりを大切にしたいという想いは、HQができる前から持ち続けています。その一例が、ユーザーや地域の皆さんへの感謝を込めて開催している「雪峰祭」。
   
山井:
「スノーピークの始まりは、いわゆる“家内工業”。実は、私が入社した頃は自宅の敷地内に事務所があったんですよ。その次に、もっと交通の便のいい立地に倉庫兼社屋をつくって。そこには23年くらいいたかな。

その旧本社時代に『雪峰祭』が始まりました。当時は直営店も少なかったから、もっと製品に触れてみたい!とユーザーさんたちが旧本社に集まってくれました。B級品を販売したり、社員は手作りのキノコ汁やおにぎりを作って皆さんをお迎えして、今以上にかなりアットホームな雰囲気でしたね」

岡崎:
「スタッフが全員参加で、手作りでやっているのは今も変わらないですね。その後HQができて、イベント以外でもユーザーさんとつながれるようになりましたね」

雪峰祭では、クリエイティブルームが多くの来場者で賑わうアウトレット会場に。

山井:
「その当時から社長は、いつかキャンプ場併設の本社をつくるって考えていたし、私たちもそんなオフィスがほしいねって話していました。それで数ある候補の中からこの場所を選んで、2011年4月にHQが完成したんです」

岡崎:
「今では遠方からもたくさんの方が足を運んでくださいますよね。地方のキャンプイベントでお会いしたユーザーさんと、思いがけないタイミングでまたここで再会できたりして。キャンプ場併設の本社ならではの体験だと思います」
 
山井:
「私たちはユーザーの皆さんのために働いている。それはずっと変わりません。HQは、常にユーザーさんのことを想いながら働く、“原点”を確認できるオフィスです。一方で、ユーザーさんにとっては“ホーム”と呼べるキャンプフィールドでもあるんですよね。特別な場所だと思うし、そうあり続けたいですね。

『私たちとキャンプを楽しみましょう。ここで皆さんのことを待っていますよ』というHQ設立当初の気持ちは、私たち自身もずっと忘れないでいたいと思います。スパもできたから、ぜひ遊びに来てくださいって、お伝えしたいです」

Epilogue

いかがでしたでしょうか。キャンピングオフィスの活用方法はさまざまですが、そこには、ビジネスシーンにこそ求められている、キャンプが生み出す「人と人とのつながり」があります。

スノーピークビジネスソリューションズでは、アウトドア研修やオフサイトミーティング、キャンピングオフィスやMicrosoft365の導入支援など、自然を感じながら快適に働く、新しい働き方改革を提案しています。実際に導入した企業の皆さんの声を、ぜひ参考にしてみてくださいね。