【コラム】from STAFFリモート前提時代に大切なリアルの時間。
スノーピークビジネスソリューションズTakahiro Shimizu/清水 崇弘
Prologue
自然を感じながら「人と人がつながる」キャンプの効果を、ビジネスに。例えばアウトドアインテリアを活用したオフィス提案「キャンピングオフィス」。会議室をドーム型テントに変えて会議をするだけでも、不思議と緊張がほぐれて、関係性がフラットになり、いつもの会議に変化が起こります。
多彩な人材が活躍できる魅力ある組織づくりや、社員がワクワクして働ける環境づくりを支援するスノーピークビジネスソリューションズ(以下、SPBS)。過去には船井総合研究所が主催するグレートカンパニーアワードにて、9000社の中から「働く社員が誇りを感じる会社賞」という栄えある賞を受賞。そんなSPBSでは常識にとらわれない組織のありかたやクリエイティブなオフィスづくりを実践しています。
世界的に在宅勤務が広がった今、リモートワークでも高い生産性を発揮するためのコツを、スタッフ清水がご紹介します。
「3分のシンキングタイム」で意見交換が活発に。
リモート会議が定着してきた今、1対1にとどまらず、5人以上、ときには10人以上で画面越しに集まる機会があります。一人一人の様子を常に把握できれば安心できるものの、直接集まったときのように円滑にコミュニケーションをとれないのがリモートの難点。皆さんも「リモートだと意見交換が進まない」「何だか私ばかり話しているような…」と感じたことはありませんか?その状況下ではクリエイティブな意見を出し合うことは非常に難しいです。
SPBSでは、効率よく会議を進めるためにいくつかのメソッドを取り入れています。会議に参加する全員がアイデアを膨らませやすく、そして意見を出しやすい環境に導くことが主催者の役目と考えています。
たとえばアイデア出しのミーティングの際、一通り企画を説明した後、「意見はありませんか?」とただ投げかけるのではなく、「今から3分計るのでアイデアを書き出してみてください。あとで順番に発表しましょう」と問いかけるのです。説明を聞いたと同時に考えがまとまる人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は追いつけていないもの。
考えをまとめる時間、そして話す時間を分けると参加者は意見を出しやすくなります。人数が多くて意見をまとめられないのなら、ブレイクアウトルームのような機能を使い、少人数に分かれて話し合う時間を設けるのもオススメです。
「伝えた」と「伝わった」は、まったく別のもの。
コミュニケーションが得意な人でも、オンラインになるとやりづらさを感じることがあります。リアルなら、声量や声の抑揚で変化を付けられるので感情を的確に伝えることが容易ですが、文字情報だけのチャットやメールが主体となると感情がうまく伝えられず誤解を招くことも。
これは僕の持論ですが、「伝える」という動作には3つのステップがあります。ファーストステップは「伝えた」。これは、ただ情報を横流ししただけの状態。ステップ2は、相手に伝わるように伝えた状態「伝わった」。ステップ3は、伝わった上で、かつ相手に動いてもらえた状態「伝わって、動いてもらえた」。
同じ“伝える”でも、相手の受け取り方は大きく変わります。リモート作業の中で大事なのは「伝わった」をさらに「動いてもらえた」まで発展させること。オフィスならすぐに声を掛けられますが、リモートではそうもいきません。文字だけのやり取りが増える分、こまめに相手の状況を気にかけることも大切です。オフラインとオンラインの特性を知っているだけで、リモートワークのやりやすさは大きく変わってくるでしょう。
自然の中でつながる時間が創造性を育む。
創造性を高めるダイレクトなポイントは、自然との接点を増やすこと。脳科学では、壮大な自然に関わることで生まれる「Awe(オウ)体験*」は、ちっぽけな自分を感じたときに脳を活性化させるといわれているんですよ。
外で仕事をする、会議をする…オフィスとは違うアウトドアな環境下で働くと、スタッフ同士の関係性が深まり、いざリモートワークに戻ったとしてもそれまでに構築された関係性があるので問題は発生しにくくなります。SPBSが提案する焚火トークやキャンピングオフィスの狙いも同じ。自然の中で語り合うことは、相手の背景を知るのにとても有効的です。
仕事を取り巻く環境が大きく変わった今、従来と同じ働き方では何も生まれないことを、まず各自が認識することが大切です。オフラインとオンラインを臨機応変に使い分け、一人一人の創造性、そしてスタッフ同士の関係性も向上させていきましょう。
Awe(オウ)体験:大自然や大宇宙の悠久さ・広大さを前にして、自分の存在をちっぽけに感じる体験のこと。Awe体験をしているときに脳が活性化していることが多くの研究から明らかになっている。
Epilogue
いかがでしたでしょうか?キャンプが生み出す「人と人とのつながり」は、いま、ビジネスシーンにこそ求められています。スノーピークビジネスソリューションズでは、アウトドア研修やオフサイトミーティング、アウトドアインテリアを活用したキャンピングオフィスの導入、Microsoft365の導入支援など、自然を感じながら快適に働く、新しい働き方改革をご提案しております。
スノーピークビジネスソリューションズ:2016年、スノーピークは、ITを活用した企業コンサルティングを行うハーティスシステムアンドコンサルティングと共同でスノーピークビジネスソリューションズを設立。