【再エネ】 from STAFF風や陽や水がつくる電力を vol.1

Prologue

記録的な豪雨や猛暑など、近年頻繁にみられる異常気象。いま、私たちのフィールドでもある地球が悲鳴をあげています。
 
野遊びは、地球という惑星が育んできた自然がなければ楽しめません。だからこそ私たちスノーピークはキャンパーとして、自らの製品やサービスにおいて地球を守るための行動をしています。

2021年には、みんな電力と連携して主要な拠点やキャンプフィールドの電力をCO2排出量ゼロの「自然エネルギー」へと切り替えました。

本記事では、この自然エネルギーにまつわるお話を全3回でお送りします。今回は、電力切り替えの発起人であるリース能亜(スノーピーク取締役 常務 執行役員 海外事業統括 兼 欧米営業本部長)に、その選択に至った思いを聞きました。

◇キャンパーとして守りたいもの。

リース:
「キャンプにのめり込んでから私の人生は変わりました。家族との絆を深めるいいきっかけになり、今では私の生活に欠かせないものです。
 
オフィスから、自然豊かなキャンプフィールドの景色を眺めては『あそこでタープを張ったら気持ちがよさそう』とか『今日は天気がいいからキャンプをしていたいな』と感じる毎日です。その反面、地球温暖化によりフィールド(自然環境)が変化しつつあることも気になっています。

みなさんも、突然のゲリラ豪雨や記録的な猛暑で困ったことはありませんか? このままでは、地球温暖化による異常気象、環境破壊によって私たちの愛するフィールドを失われてしまう危険性があります。生態系が崩れ、美しかったフィールドが砂漠になることだって考えられるのです。

地球温暖化という大きな課題を自分軸で捉えるのはなかなか難しいもの。それでも、一キャンパーとしてフィールドの大切さは肌感覚で分かります。私たちの小さな選択が、自然の未来に大きく影響していることをまずは一人ひとりが自覚しなければいけません」

◇未来のために「自然エネルギー」を選択。

オペレーションコアHQ2で製造している焚火台(S・M)。

リース:
「2011年に自社初の直営キャンプフィールド(HEADQUARTERS)を開業した際、併設の本社屋に太陽光発電パネル(1.5m×1m/240枚)を設置し、電力の一部を担っていました。

あれから10年。自然エネルギーを提供する『みんな電力』と連携し、全国の主要な拠点や直営キャンプフィールドで使用する電力をCO2排出量ゼロの自然エネルギーに転換しました」

「ホールガーメント®」※は、HEADQUARTERSで製造。

「この取り組みにより、スノーピークの人気製品である『焚火台(S・M)』や『ホールガーメント®』※を製造する工場や、直営キャンプフィールドのCO2排出量がゼロとなり、持続可能なものづくり、体験サービスの提供が可能となりました」

※ホールガーメント® 及び WHOLEGARMENT®は株式会社島精機製作所の登録商標です。

「チタンシングルマグ」の製造を担う取引先も、電力を自然エネルギーへシフトした。

「また、自社だけではなく、製造にご協力いただいているサプライヤーの方々とも話をしながら、一緒にCO2削減に取り組んでいます。最近では、『チタンシングルマグ』の製造を担う取引先の電力転換も完了し、自然エネルギーを使用した製造が進んでいます」

◇子どもたちに残したい未来。

2011年、本社兼キャンプフィールド開業時に設置した太陽光発電パネル。

リース:
「地球温暖化を意識して暮らそうと言われても、何をすればいいのか分からない人も多いでしょう。戦うものが大きすぎて、具体性が湧かないというのがアクションに踏み切れない理由だと思います。それでも、私たちにできることはたくさんあるものです。

ペットボトル飲料を飲むことがプラスチックの生成につながるからマイボトルを持参する。車に乗ることでCO2を大量に排出してしまうから公共交通機関を活用する…。

もちろん、電気を使うな、車に乗るなとは言いません。地球温暖化に立ち向かうことは、自然と文明、どちらかを選ぶことではなく、両者が共存しながら豊かに暮らすことだと考えています」

キャンプを始めて、さらに親になったことで環境への意識が変わったと話す。

「スノーピークに入社してからほどなくして、双子の娘が生まれ、私は父親になりました。キャンプをしたり、仕事で海外へ行ったりと人生にはさまざまな選択肢がありますが、近い将来、そういった選択の自由が奪われてしまうのではないかと思うと胸が痛みます。

未来を生きる子どもたちには、今当たり前にやれていることを同じように楽しんでほしい。誰かではなく、自分や家族にも関わる問題として、ユーザーの皆さんとも一緒に立ち向かっていきたいですね」

Epilogue

いかがでしたでしょうか。

実は、スノーピークが全製品に掲げている「永久保証」も、キャンパーとして地球の未来のために取り組んでいることの一つでもあります。それは、私たちは品質に一生責任を持つものづくりが、究極のサステナビリティだと考えているからです。
 
次回は、スノーピーク 広報の小野が「みんな電力」の本社を訪ね、昨今注目されている「自然エネルギー」について詳しくお話を伺います。どうぞお楽しみに。