【65周年企画】vol.2 from STAFF家族のような安心感。

Prologue

ユーザーとキャンパーとしてつながるスノーピークのスタッフ。だからこそ、プライベートで一緒にキャンプに出かけることも、珍しいことではありません。

創業65周年記念企画として、キャンプを通じて生まれた、肩書きを越えた温かなつながりをシリーズでご紹介します。

今回登場するのは、店舗業務に携わる大山。兄姉のように慕うユーザーの関根さんご夫婦と一緒にキャンプをしながら、スノーピーク入社のきっかけやユーザーさんとのつながりについて話を聞きました。

◇キャンプで感じた人と人のつながり。

0~1歳ごろのキャンプでの写真。母に抱かれてお昼寝中。

大山:
「記憶にはありませんが、私の初キャンプは生後4カ月の頃。キャンプ好きな両親に連れられて、幼少期から月に1回くらいのペースでキャンプに行っていました。

両親の学生時代からの友人家族らと行くことが多く、そこで年上のお兄ちゃんお姉ちゃんや年下の子と、一緒に木登りや花火をして遊んだことをよく覚えています。

私は一人っ子なので、キャンプ仲間の子どもたちがまるで”きょうだい”のような存在でした」

幼少期にキャンプで育まれた縁は、大人になっても途切れずに続いている。

「大学時代は、そのキャンプ仲間の6歳年上のお姉さんと一緒のシェアハウスに住み、そこでさまざまな人に出会いました。よく遊びに来ていた私の友達もそのお姉さんと仲良くなり、そんなふうにつながりが広がったのは、キャンプのおかげだなと感じていました。

就職活動に向けて自己分析をした際に、自分が好きなことは『人としゃべること/自然/キャンプ』だと再認識。キャンプをきっかけに人と人の交流を増やす仕事ができたらな…。そう考えていた時に出合ったのが、『自然と人、人と人をつなぐ』を使命として掲げるスノーピークでした。楽しそう!これだ!と思い、エントリーしたんです」

◇初めてのSPSで奮闘。

大山:
「入社後、いくつかの直営店に勤めたのち、4年目に初めて『Snow Peak Store』というアウトドア用品店の中でスノーピークスタッフが一人で立つ店舗に異動になりました。配属先は、千葉県にあるWILD-1印西ビッグホップ店。同僚や上司がいる直営店とはまったく違う職場環境に慣れるまでは少し苦労しました。
 
そんな時に、同じ千葉県内の直営店にいた同期が、関根さんカップルを紹介してくれたんです。ご自宅から近いということで、私のお店にも遊びに来てくれました」

「『千葉に来たばかりで友達がいないんです』という話をすると、お二人とも仲良くしてくれて。お土産をいただいたり、おいしい食べ物を教えてもらったり…。もちろんキャンプの話もしていましたが、あっという間にプライベートな会話もする仲になりました。

でも、ちょうどコロナ禍が始まった時期で、ギリギリ開催できた『Starter Camp*』を除けば、店舗で会う以外に一緒にどこかへ行くことはできませんでした。

そんな中でも印象に残っているのは、雪峰祭でお二人が気遣ってくれたことです。一人でお客様の対応をする私を心配して声を掛けてくれたり、差し入れをしてくれたり、POPの整理を手伝ってくれたり。まるで家族のようにサポートしてくれて、二人の愛を感じました(笑)。

私が現在のスノーピーク久屋大通公園に異動した後も、わざわざ千葉から二人で遊びに来てくれたときは、すごくうれしかったです」

Starter Camp:スノーピークが主催する、入門者向けのキャンプイベント。

◇お兄さんお姉さんのような存在。

大介さんは大山の4歳年上、真矢さんは1歳年上。

大山:
「そして今回、ようやく一緒にキャンプに行くことができました。ギアはほとんど大介さんが用意してくださったので、私はそれに甘えて『ファル Pro air.3』と寝袋だけ持って電車で長野へ。途中で二人の車に同乗させてもらい、一緒にキャンプ場に向かいました。
 
いま真矢さんは妊娠中。私が出会った頃の二人は恋人同士で、当時一緒に住み始めたことやプロポーズされたことなども聞いていました。そんな二人に、もうすぐ赤ちゃんが生まれるなんて。これまでのことを振り返ると感慨深いものがありました」

3人で作業を分担しながら作ったタコス。

「設営時には、大介さんがテントをよりきれいに見えるように工夫して張っていたり、夜は『雪峰苑』で手際よくお肉を焼いてくれたり、ギアを使いこなしている様子を見られたのもうれしかったです。

ごはんを食べながら、生まれてくる子どもの名前の話をしたり、私の恋愛話を聞いてもらったりと、とても楽しいキャンプでした。

私にとってお友達でもあり、お兄さんお姉さんのようでもあります。あまりユーザーさんとは思っていないかも(笑)。話す時は、お互い敬語。でも、距離を感じさせる敬語ではなく、それもまた心地いいんですよ。

最後に『赤ちゃんが生まれたら、また一緒に行きましょう!』と話しました。そしていつか私にも家族ができたら、その時は家族ぐるみで一緒にキャンプを楽しみたいですね」

Epilogue

いかがでしたでしょうか。自然と人、人と人をつなげてくれるキャンプ。その力によって生まれた、ユーザーとスタッフの深い絆があるからこそ、スノーピークはコミュニティブランドとして今日まで歩み続けることができました。
  
今後もユーザーとスタッフのエピソードをご紹介してまいります。どうぞお楽しみに。

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