2019.01.16

“羽毛循環型社会“を目指す「Green Down Project」に参画
直営店での羽毛製品回収、リサイクルダウンを採用した商品展開を開始

株式会社スノーピーク(代表取締役社長:山井太、本社:新潟県三条市、証券コード:7816)は、羽毛の回収・精製・再利用の仕組化と普及を目指す、一般社団法人Green Down Project(代表理事:長井一浩、法人所在地:三重県多気郡明和町大字山大淀3255番地)の理念に共感し、同活動に参画することをお知らせします。本日より、店頭でのダウン製品回収を開始したほか、今後、リサイクルダウンを採用した商品ラインナップを展開していきます。

羽毛は、軽くて温かいことに加え、温度や湿度を調整する機能も兼ね備えた天然素材です。羽毛は食肉用に飼育された水鳥の副産物であるものの、急激な需要に対応するために羽毛採取を目的とした飼育が行われたり、人体への影響が懸念される薬品の使用も問題視されています。羽毛はリサイクルすることで、ゴミ焼却による二酸化炭素排出を軽減できる他、新毛とは異なり、食肉の需要や鳥インフルエンザなどによる影響を受けにくく、安全かつ安定的な羽毛の供給が可能です。グリーンダウンプロジェクトは、将来にわたり多くの生活者へ安定的な羽毛製品の供給を続けていくために、日本国内で羽毛を循環させるしくみを確立し、その普及を目指しています。現在、アパレルや寝具メーカーなど54社(正会員 27社、協力会員 27社)が同プロジェクトに参画し、活動を展開しています。

スノーピークは同プロジェクト参画にあたり、全国の直営店にて、シュラフ、ダウンジャケット、寝具等、ダウン製品の回収を開始します。さらに今後、スノーピークアパレルでは、2019年秋冬コレクションより、リサイクルダウンを採用した商品展開を行っていきます。

スノーピークは、「自然と人をつなぐ、そして人と人をつなぐことで人間性の回復を目指す」ことを社会的使命としており、これまでも、利益の一部を自然環境保護のために還元する「Conservation Alliance」参画のほか、2018年には、再生繊維の企画・開発を手掛ける日本環境設計株式会社に出資。さらに、環境省と「国立公園オフィシャルパートナーシップ」を締結し、国立公園の魅力発信と自然環境保全に協力するなど、環境保全活動に積極的に取り組んでまいりました。

 

スノーピークは今後も様々な団体、自治体等との連携を強化し、自然環境保全に貢献してまいります。

【Green Down Projectについて】

羽毛は100年循環できる大切な資源です。
今、世界の羽毛供給量は減少を続けています。
羽毛は洗浄、精製加工することで新毛よりもきれいな「再生羽毛」として生まれ変わります。
一企業の技術だけでは、「羽毛循環サイクル社会」は実現できません。羽毛に関わる企業や団体をはじめ、一般企業・団体、地域社会、そして生活者一人ひとりの理解と協力で作るリサイクル羽毛流通システム。それが、Green Down Projectです。

Green Down Project詳細はこちら

【Green Downについて】

リサイクルという言葉のイメージから、Green Downは新毛よりもキレイさでは劣ると思われるかもしれません。実際のところ羽毛製品は、使用している間に羽毛同士が擦り合いほぐされること、またそこに日々の温度や湿度の変化も加わることで油脂やほこりなどといった異物が自然と分離されています。 分離された不純物は、新毛と同じ手順で除塵、洗浄、乾燥、選別(吹上)を行い取り除かれています。Green Downの洗浄は、新毛段階とリサイクル段階と2回行うこととなります。 このような工程を経ることで、一般的な新毛よりもキレイになります。

精製後のGreen Down

【羽毛製品の回収方法】

受付開始日 2019年1月16日~
回収対象製品 シュラフ、ダウンジャケット等衣類、羽毛布団 など
※ダウン率が50%以上のものがリサイクル可能です。
※穴があいているもの、汚れているもの(布団カバーなど)も回収可能です。
回収方法 スノーピーク直営店に羽毛製品をお持ちください。
回収ボックス設置店舗以外では、レジカウンターにて承ります。
受付店舗 国内のスノーピーク直営店
※回収ボックスは、二子玉川、昭島アウトドアヴィレッジ、海老名、ビルボードプレイス新潟、大宰府の各店舗に設置しています。
Snow Peak 店舗一覧
回収ができないもの ・濡れているもの
・ダウン率が50%未満のもの(フェザーはリサイクル不可)
・綿ふとんや羽根まくら、ポリエステル製のジャケットなど
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