SSインサレは「羊の皮を被った狼」か??-春夏版-

スノーピークアパレルの顔でもある「インサレ」シリーズですが、春夏と秋冬では季節に合わせて素材を使い分けているのはご存じでしょうか?「似て非なる」という言葉はインサレの為に存在しているのではなかろうかと感じることさえある今日この頃ですが、今回は19SSのインサレにフォーカスしてみます。

FWシーズンとの大きな違いは「通気性に優れている」ことです。着心地の快適性を実現するフルストレッチする素材を使用している点、保温効果がある事は同じなのですが、秋冬は「防風」、春夏は「通気性」と、季節の外気から受ける影響を考慮した快適性の付与を素材で分けています。

まず、中綿にPolartec®Alphaという通気性と保温性に優れた素材を使用しています。簡単に特徴を列挙すると、

*通気性に優れ、運動時でも快適に着られる
*速乾性に優れ、濡れても保温性をキープ
*圧縮性があり、コンパクトに持ち運べる
*軽いのに暖かい

と、文字面だけみるともともとPolartec®Alphaはアメリカ軍の特殊部隊向けに開発された素材で、従来の中綿は保温性に優れている反面アクティブなシーンでは汗をかき蒸れてしまい快適性が損なわれ、結果として運動量のパフォーマンスが低下してしまいます。

そのデメリットを解消するためにかさ高性があり濡れに強い化繊中綿の機能に通気性を加えたメッシュのような生地組織は、高い保温効果に加えて肌面やベースレイヤーから送り出される蒸気(発汗)を積極的に換気し、衣服内の蒸れを軽減してくれます。ゆえにあらゆるコンディションにおいて体温調整を可能にし、快適に過ごせるというトンデモ素材が作られたわけです。

この中綿の通気性パフォーマンスを向上させるために、表地は撥水加工だけを残して生地裏の防風コーティングをなくしています。春夏シーズンは特にフィールドだけでなく、普段の生活においても暑く汗をかくことはあります。街やオフィスでも蒸し暑いと感じる事があり、適度な通気性が必要なのです。暖かいけど暑すぎない、衣服内環境をコントロールする為の通気性を「街とフィールドを行き来する」ための普遍的でオーセンティックなデザインのアイテム群に詰め込んでいるわけです。

日本には昔「羊の皮を被った狼」という愛称で親しまれた車があります。日産のスカイライン2000GTR、通称「ハコスカ」です。外観は4ドアのファミリーカーですが、その中身はエンジンから足回りまで非常にストイックかつスパルタンなレース仕様で、外見と中身のギャップの差からこのような愛称で呼ばれていたわけですが、SSのインサレを着るたびに同じことを思うのです。外見は着やすい普遍的なデザインですが、中身は保温性と通気性を両立した上に成り立つ快適性を追求する為に最先端のテクノロジーが詰め込まれており、コンセプト、用途は違えど通じるところがあるように思えてならないのです。

自然指向のライフスタイルを実現する「衣」として通気性と保温性を両立させたSSインサレ、春先や初夏の高地での体温調節やレイヤリングに不便を感じている方には正にうってつけなのです。こうやって書いているとますます新しいの欲しくなりますね。今季は今までにないマスタードイエローも新色として出るのでどう合わせるかも含め楽しみになってきました。ローンチが待ち遠しいです。

すが・じゅんや/It was an All-in-One and One-in-All of limitless being and self-not merely a thing of one Space-Time continuum, but allied to the ultimate animating essence of existence's whole unbounded sweep-the last, utter sweep which has no confines and which outreaches fancy and mathematics alike.