【住箱】from STAFF住むを自由にしてくれる「箱」。

Prologue

世界的建築家の隈研吾氏とスノーピークにより開発されたモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」。店舗や、コミュニティスペース、宿泊施設、プライベートな部屋など、アイデア次第で自由自在にお使いいただけます。

後編では、最初の出会いからお店ができるまでを見届けたスタッフの目線で振り返ってみたいと思います。スノーピークモバイル銀座で「住箱」の営業を担当する鎌滝がお話しします。

【INDEX】
 1. 旅するコーヒー屋。
 2. 住むを自由にしてくれる「箱」。

焙煎機。常に焼きたてにこだわり、4日以上経ったコーヒー豆は販売しないという。

実際に見て、触れて、よりリアルな構想が生まれてきた。

山田さまからメールでお問い合わせをいただいたのは、2018年9月。コーヒー屋さんを始める場所を探しているとのことで住箱が目についたそうです。当初は建物を借りることも検討されていたそうですが、なかなかあう条件がなく、そのときに「住箱」をみつけてくれて一目惚れをされたそうです。

まずは「住箱」を実際に見ていただこうと思い、見学をご提案しました。ちょうどその前年に同じ福岡県の大野城市にある、はち歯科医院さまが購入されていたので、山田さまご夫妻を現地にご案内しました。

山田さまは店舗として使う前提で細かい仕様をチェックしたり、使い心地に関して院長先生に熱心に質問をされていました。また、実際に焙煎機を設置するにあたって、スペースや重量、換気扇の取り付けなど、具体的な質問に対して私も説明をさせていただきました。結果、山田さまには、大変気に入ってくださりその場で即決、購入の意思をいただきました。

竹やぶだった場所を開墾し、天気の良い日には外のベンチに人が賑わう。

利用者さまと同じ未来をみること。

そして、その日のうちに出店予定地である糸島市へ移動。見学した場所から車で30~40分の所です。

「ここなんですけど、どうですか?」と言われた場所は、なんと手付かずの竹やぶでした。想像以上にうっそうと草木が茂っていて、本当にここに?とびっくりしたことを覚えています。

山田さまご夫妻から、この場所にコーヒーの焙煎所を作りたい。訪れる人に豊かな自然とコーヒーを楽しんでもらいたい。そんなはっきりとしたビジョンをお聞きして、いま、お二人には、多くの人が自然の中でゆっくりくつろぎながらコーヒーを楽しんでいる様子が鮮明に見えているのだと確信しました。

私はとにかく山田さまからたくさんお話を聞きました。ここをどのように場所にしていきたいのか、住箱がどのようにおかれて、訪れた方々にどんな風に過ごしてほしいと思っているのか。

私たちが大切にしていることは、お客さまと向き合うことではなくて、同じ方向を向くこと。住箱は、利用者さまによって色とりどりに中身を入れ替えられる箱なんです。だから、私たちも同じ未来を見ることが大事だと思っています。

「住む」を自由にする「箱」。

納車時、竹やぶは見違えるほどきれいに整備されていました。前日までの雨で地面がぬかるみ、搬入にやや手間取りましたが、「住箱」は無事、山田さまの元へと渡りました。

それから1カ月後の2019年1月、いよいよ「森とコーヒー。」がオープン。糸島の美しい緑になじむ、素敵なお店ができました。窓から見える借景は綺麗な竹林。タープの下でチェアを出してくつろぐお客さまが思い思いに自然の中でコーヒーを飲んで過ごされていました。

「住箱」を選んでくださったことで、山田さまの思い描くことがうまく実現し、さらにお店のファンがたくさん増えてくれたら、こんなにうれしいことはありません。

「住箱」を検討している方には、やりたいこと、体現したいことが明確な方が多い気がします。僕の役割は、立地や車の動線、置く方角などお店に役立つことのインプットだけでなく、まずはお一人お一人の「想い」を汲み取ることなのだと思っています。

「住箱」を手に入れた、その先の未来を一緒に見られるようなご提案をしていけたらと思っています。

借景のように切り取る住箱の窓。

Epilogue

いかがでしたでしょうか。モバイルハウス「住箱」をご案内・販売する唯一の直営店「スノーピークモバイル銀座」では、シチュエーション例を表現した模型、映像、資料などを基に、商品を熟知したエキスパートスタッフが詳しくご説明します。どうぞお気軽にお立ち寄りください。