【コラム】from STAFF海とひとつに。ロングボードの魅力。
Snow Peak ルミネ新宿 店長Hiromu Watanabe/渡邊 大夢

Prologue
社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

今回、話を伺ったのは、店舗業務に携わる渡邊です。休日、波がある日はサーフィンを楽しみ、その後の仲間と過ごすコーヒータイムが癒しのひと時なんだとか。波の話や他愛もない世間話が、自分を完全にオフの状態に持っていってくれる――その野遊びの時間について聞いてみました。
◇20代後半。挫折から1年後のリトライ。

スタッフ 渡邊:
「僕のサーフィンは挫折から始まったんです。友達に誘われて、初めてサーフィンに出掛けたものの、もちろんすぐに出来るわけもなく、ずーっと板につかまってぷかぷかするだけ。これ、何が楽しいんだろう、もういいや、と、1回で行くのを止めました。
たまたま僕の周囲にはサーフォン好きが多くて、ある日、その中の一人が言った『自然に立ち向かうのがいいんだよ』の一言にはっとしました。当時の僕は20代後半、『何かをイチから始める』『成長を実感する』ことはなくなっていたから」

「これをきっかけに、ボードや道具を揃え、海岸へ行くための車も買い、『やるしかない!』の状況を作ってスタート。挫折から1年後のリトライでした。
板の上でパドリングする、立ち上がる。小さな一歩だけど、そのひとつひとつが楽しくて、そこから、サーフィンが大好きになりました。僕が乗るのはロングボート。激しい波じゃなく、穏やかな波の中で、海とひとつになれる感じが気に入っています」
◇海では、心もカラダもフレッシュできる。

スタッフ 渡邊:
「日の出のタイミングには海にいたいので、休日は3時半くらいに家を出ます。早朝に風が止む時間帯があり、そのときを逃したくないからです。
いつも、こういう波にこんなふうに乗れたらいいなとイメトレしているのですが、その通りに乗れると、本当にうれしい。全く同じ波はないから、気持ちよく乗れた時の喜びや感動は大きいです」

「波乗りだけではなく、その前後の海でまったりと過ごす時間もまた、サーフィンの魅力。PCや携帯などデジタルなものから離れてデトックスされる感じと、心地よい肉体の疲れが相まって、リフレッシュできるんです。解放される感じかな。
時には、車にいつも積んでいるギアでコーヒーを淹れたり、仲間がいれば、波の話や他愛もない世間話をしたりして、自分を完全にオフの状態に持っていく。だから、気が付いたら夕方になっていた、なんていうということもあります」
◇自然の中に身を置き、ありがたみを肌で感じる。

スタッフ 渡邊:
「サーフィンを通して気づいたのは、自然はおもしろく、ありがたいということ。風が穏やかで気持ちいいなとか、太陽の光は温かいんだなとか多くのことを肌で感じ、自然の中で生きているのだと実感しています。だからこそ、その自然を大切にしたいという気持ちも生れてきました」

「普段から海辺を掃除してくれる地元の方々に感謝したいし、気づいたごみ自分のものではなくても拾って持ち帰っています。こういうことを全員でできるようになったらいいなと思っています。
自然はありがたい反面、厳しい一面もあります。だから、人の情報だけをうのみにしない、無理をしないことを心がけ、自分で感じたことを頼りに緩やかに楽しむのが大切です。「自然の中では野生の勘を働かせる」が僕のモットーです」

Epilogue
いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。