【URBAN】 from STAFF都市生活。小さな季節の感じ方。

Prologue

日常に、自然を感じる瞬間がどれだけあるか。スノーピークが考える豊かな暮らしとは、そんな瞬間をたくさんつくることです。かつては当たり前だった自然と共生するくらしを、もう一度日常に取り戻す。それは地方だけでなく都市においても、少し意識を変えるだけで実現できること。私たちは、そのための活動を日々続けています。

今回、話を聞いたのは法人営業に携わる王治です。都内のマンションで暮らし、休日は大きな公園に出かけてのんびりしたり、季節ごとに旬の食材をお取り寄せしたりして、自然を身近に感じる都市生活を楽しんでいます。「どこに住むかよりも、いかに敏感になれるか」だという、日常生活に自然を取り込むヒントを教えてくれました。

現代の都市生活にも自然は必要?

さまざまなインフラが整備され、たくさんの商業施設が集まる都市での生活は便利で快適なものです。欲しいものは簡単に手に入りますし、たくさんの文化的なものに触れることもできます。

そんな魅力を享受する都市生活者にとって、自然は必要ないものなのでしょうか?私はそうは思いません。人間はもともと自然とともに暮らしてきた生き物。だから、本能的に自然を欲するものだと思っています。

また、自然は地方にあるもので、都市では楽しめないと考える人も少なくないかもしれませんが、そこに明確な境界線はなく、実は都市にも自然がたくさんあります。

都市にも緑はあり、風は吹き、空は広がる。

私は京都出身で、東京に引っ越してきて4年になります。散歩をするのが好きで、気候のいい時季によく代々木公園に出掛けています。スノーピークのイスやテーブルを持って行って、公園でごはんを食べることもあります。

東京で暮らすようになって気づいたのは、代々木公園をはじめとして、大きな公園がたくさんあることです。私は単身用のマンションに住んでいるので部屋は狭いのですが、公園などに目を向ければ、実は都会の中にも豊かな自然がたくさんあることに気づかされます。

また、以前は1カ月の半分以上は出張に出ていたのですが、コロナ禍の影響で出張がなくなり、リモートワークが増えたために自宅で過ごす時間が随分と長くなりました。

その中で、季節や自然を楽しむにはどうすればいいか?と考え始め、食材に注目するようになりました。ちょっとぜいたくなお取り寄せを楽しんだりもしているのですが、各地から届いた旬の野菜や魚介を見ながら、それらの食材がどんな土地でどんなふうに育てられてきたのかを想像することも、季節や自然の楽しみ方だと思うようになりました。

最近お取り寄せしたのは、宮城県松島産のカキ。美味しいものを美味しい時期に食べるのは、すごくぜいたくなことだと実感しています。

大切なことは自然を意識する気持ち。

自然を楽しむ上で大事なのは、どこに住んでいるかということよりも、いかに周囲にある自然の美しさや変化に敏感になれるか、ということだと思います。

忙しくしていると気づけないので、意識的に立ち止まったり、何も考えない時間をつくったりすることが重要です。

家で過ごす時間が長くなってから、切り花を買ってきて部屋に飾っています。花が一輪あるだけで部屋の雰囲気が変わりますし、気が付けばぼーっと花を眺めて過ごしていることもあります。それも一つの自然の楽しみ方かなと思います。

Epilogue

いかがでしたでしょうか?自然と都市、どちらにも緑はあり、風は吹き、空は広がっています。庭やベランダ、公園や並木道でも、急ぎがちな都市生活を、自然のリズムを感じて生きる。それが、スノーピークの考える「アーバンアウトドア」です。

都会で暮らしている方や、周りには自然がないと思っている方も、ぜひ身近な自然を探してみてくださいね。きっと今まで以上に豊かな日常に出会えるはずですよ。