【コラム】from STAFF「家族をここに連れていきたいか」が決め手。

大学時代はカヌーで川下り三昧。

新潟の中でも特に自然豊かな十日町で育った私ですが、学生時代はキャンプの良さや自然の魅力にまったく気が付けませんでした。

子どもの頃はボーイスカウトに入っていて、大人が建てた運動会で使うような大きな白いテントの下にブルーシートを敷いて、その上に寝袋を置いて寝るという体験をしたのですが、「こんなにゴツゴツした地面で、天気も悪いし…。キャンプって何が楽しいんだろう」と感じたことを今でも強烈に覚えています。

キャンプをするようになったのは関東の大学に進学してから。ツーリングカヌーをやっていて、カナディアンカヌーにでっかい荷物を入れて、1~2泊しながら川を下るキャンプスタイルでした。

それなりの物を買ってキャンプをしてみて、「今の時代には、こんなにいいものがあるんだ!」と、とても感動しました。

ちなみに当時からスノーピークのギアも少し買っていました(笑)。関東の友人たちに新潟自慢がしたかったのです(笑)。地元では自然が当たり前すぎて関心がなかったのですが、都会に出てからアウトドアを始めたのには、何か引き寄せられたものがあるのかなと感じます。

2017年のGWに大厳寺高原キャンプ場にて雪上キャンプを開催。山菜採りや雪遊びなど豪雪地域の春ならではの野遊びを楽しんだ。

行政からスノーピークへ転身。地方創生の担当に。

都会での生活を経て、地元に戻り、市役所に11年間勤めていました。公務員時代の後半は、観光課に所属し、さまざまな地域振興の企画を担当していました。

その中の一つとして、スノーピークがコンサルを担当したキャンプ場の改修にも、市の職員として携わらせていただきました。

スノーピークと一緒に計画を進めながら、「自分の好きなキャンプを仕事にするっておもしろいな」と感じて、思い切って転職することに。それから全国各地のキャンプ場や自然豊かな場所を飛び回る生活が始まりました。

それでも休日には家族でよくキャンプに行きます。行先は、自分が仕事で関わったところがほとんど。仕事で何回も足を運ぶから、自然とそのキャンプ場に愛着がわくのです。

そしてコンサルティングする立場として、休日にはどういうお客さんが来ているのかを見たいという気持ちもあります。

2019年にオープンした土佐清水キャンプフィールド。

キャンパー目線のコンサルティング。

「コンサルティング」というと、ペルソナを立てて考えるのが一般的だと思いますが、そんなことよりも頭の中では真っ先に「自分がここでキャンプをしたいか」、そして「ここに家族や子どもを連れてきたいか」という想いが浮かびます。

例えば、訪問先からアウトドア観点で利活用できそうな遊休地について意見が欲しいと求められると、「あ、ここでキャンプしたいな」「家族を連れて来たいな」と思えるかどうかが決め手になります。それが私にとっての地方創生の基本です。

目の前にいる人を楽しませられなければ、まだ会ったことのない人を楽しませることはできないと思うからです。

高知県に土佐清水キャンプフィールドがオープンしたときはちょうどGWで、スタッフ同士で自然と「家族を呼ぼう」という話になり、イベントが終わったあとすぐにそれぞれの家族と合流して、みんなでキャンプをしました。

「家族や、身近な人に楽しんでもらいたい」というキャンパーとしての想いは、スタッフみんなに共通していることを感じられた出来事でした。

父親としてのよろこび。

この仕事ならではの醍醐味だなと思うのは、自分が家族を連れて来たいなと思ってリニューアルや開業に携わらせてもらったキャンプ場に、家族で遊びに行ったときに、“これがお父さんの仕事だよ”と子どもたちに見せてあげられること。

管理人さんとも顔見知りになっているので、仲良く話していると「お父さんがここを作ったの?」と、子どもたちから聞かれることもしばしばです。仮にメインで担当していなかったとしても、その場では「そうだよ~」と少し自慢げに答えてしまいます(笑)。

我が家の子どもたちは生後5、6カ月ごろからキャンプに連れて行っています。数年前に北海道へキャンプをしに行ったときは、夕方に現地に着いたのでご飯を作るのが面倒になって、近くの店で買うことにしたら、子どもから「お父さん、せっかくキャンプに来たのに、なんでスーパーで済ませようとするんだよ」って怒られたことも。

「お、コイツいいこと言うようになったな」と、キャンパーとしての子どもの成長を喜ばしく思うこのごろです。

Epilogue

いかがでしたでしょうか。スノーピークのスタッフは、どんな環境でも野遊びを楽しめる「野遊び心」を持っています。大自然や、都市空間などあらゆるフィールドで、野遊び心を大切に、新たな価値をプロデュースしていきます。