【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.21
Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERSKeitaro Yuda/湯田 恵太郎

【愛用歴】5年
フィールドオーブン
東京で暮らしていた頃、ある休日に「今日、お昼どうする?」という妻との何気ない会話から、「ちょっと道具を買ってBBQでもしてみよう」ということになったんです。それが私のアウトドア人生の始まり。以来、毎週のようにBBQを楽しむようになりました。
外で食べるごはんのおいしさと、火いじりの楽しさを知ってから、休みの過ごし方がガラッと変わりました。アウトドア用品にハマり「どうせならかっこいいものを使いたい!」と憧れを抱くように。そんななかで出会ったのが、このフィールドオーブン。私をキャンプの世界に導いてくれたきっかけのアイテムです。
「ピザを焼くため“だけ”の道具」として大活躍しています。もちろんグラタンなど別の料理も作れるのですが、我が家はピザ一択です。
その魅力は、まずとにかくかっこいい。眺めているだけでも気持ちが高まるような、何とも言えない特別感があります。
そして、これが野遊びにとんでもなく華を添えてくれるんです。薪を使ってピザを焼くという、家では決してできないことも、外ならできる。焚火台の上にセットして、一気に焼き上げます。ピザの生地が膨らむ様子に、子どもたちも大喜び。外ごはんならではの醍醐味です。

トッピングをあれこれ考えるのも楽しみのひとつです。キャンプ場近くの畑で採れた野菜や地元のスーパーで選んだ食材をのせたり。生地から手作りして持っていくこともあれば、手軽な冷凍ピザを活用することも。
その頃、妻もキャンプ料理にハマっていろいろと挑戦していましたが、毎回作る料理が変わっても、必ず1枚はピザを焼く。それが我が家の定番になりました。
購入から約5年、数十回は使ったでしょうか。これだけ使い込んでいるにも関わらず、汚れひとつありません。それは使った後に金だわしでピカピカに磨いているから。僕にとってはその時間も楽しくて、大切に使い続けたいギアだからこそ、メンテナンスには手を抜きません。
東京から家族で新潟に越してきて1年半。今、職場の目の前にはキャンプフィールドが広がっています。自然に囲まれた場所で生活できるようになったせいか、わざわざ出かけるまでもなくて(笑)、ここのところ家族キャンプは少しご無沙汰です。
でも、子どもたちも妻も、そろそろキャンプに行きたいみたい。次回もフィールドオーブンを車に積んで、みんなでワイワイ喋りながらピザを焼きたいですね。

Epilogue
いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。
新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。
もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。