【コラム】 from STAFF家族をつないだキャンプの力。

Prologue

社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

写真右が岡本。今回は2歳下の妹と一緒にデイキャンプへ。

幼い頃から頻繁にキャンプに連れて行ってもらっていたという、スタッフ岡本。その経験を生かし、大学時代には周囲を巻き込み、キャンプの魅力を伝える活動を始めました。

2022年にスノーピークに入社し、今ではそれが仕事に。子どもの頃から現在まで、キャンプが持つ力をどのように感じてきたのか聞いてみました。

◇幼少期からキャンプに。

キャンプ道具の半分は、親のお下がり。母手作りの収納ケースもそのまま愛用。

岡本:
「私はキャンプ好きな両親に連れられて、3歳くらいから毎週のように家族4人でキャンプに出掛けていました。地元の岡山県内のキャンプ場や、香川県のキャンプ場によく行っていましたね。

テントの中で妹主催のお笑いショーをしたり、学校ごっこをして遊んでいたのが良い思い出です」

トラメジーノも受け継いだもの。アフターサービスで持ち手を新調した。

「キャンプ場で同世代の子どもたちに出会って仲良くなることも多く、帰り際に別れるのが寂しくて、お互いの住所を教え合い、手紙でやりとりしたり、プロフィール手帳を交換したりしていました。

子どもの頃は人見知りで慎重な性格でしたが、キャンプを通じて人と関わり、自分で考えて行動する力が身に着いたと思います」

◇キャンプが家族の関係を修復。

ときどきケンカもするが、仲良しの妹と。

岡本:
「しかし、中学高校時代は休日も部活に明け暮れ、家族でキャンプには行かなくなりました。それと同時に家族間のコミュニケーションも減り、子どもながらに段々と家の中の空気が悪くなっている気がしていました。

『以前のように仲のいい家族に戻るにはどうしたらいいだろう』と考えた私は、部活を引退した高校3年の秋に、家族4人で久しぶりにキャンプに行くことを提案しました」

この日のメニューは、クロックムッシュ風のホットサンド。

「行き先は、高知県にあるスノーピークおち仁淀川キャンプフィールド。久しぶりに家族で焚火を囲んで、子どもの頃の話や進路の話、お父さんの仕事の話など、いろいろな話ができました。

そのキャンプで関係が修復され、再び仲のいい家族に戻ることができたんです。人と人をつなぐ、キャンプの力を強く感じた出来事でした。

その体験がきっかけで、大学生になってからは同級生や先輩を誘ってキャンプに出掛けたり、学内で行う焚火イベントの運営メンバーとして活動をしたり、地域コミュニティ学の卒論の研究対象としていた兵庫・丹波篠山地域で焚火のイベントを行ったりしました」

◇キャンプをもっと身近に。

今も、年に数回は家族そろってキャンプに出掛けるそう。

岡本:
「私はいろいろな地域に出掛けてキャンプをしながら、地域ごとに異なる食べ物や暮らし、文化に触れることを楽しんできましたし、焚火を通して家族の関係が良くなったり、大学で普段接点がない他の学部の子と仲良くなる経験をしてきました。

就職活動でスノーピークを志望したのは、これまで自分がキャンプから与えてもらった経験を、いろいろな人に届けたいと思ったからです」

大切に使い続けている、旧型のマナイタセット。

「少し前に『Starter Camp*』で、一組の母娘をサポートさせていただいたときのこと。

お母さんから『自分一人では娘にこういう経験をさせてあげることは難しかった。人見知りの娘も他の子とすごく仲良くなって、キラキラしていました』という感想をいただけて、すごくうれしかったです。
 
キャンプを通して多くの人に人間性を回復してもらうのはもちろん、そこで生まれる満面の笑顔や豊かな暮らしを世界中の人と共有していくこと、野遊びが当たり前にある社会をつくっていくことが私の目標です。そのためのイベントを店舗でも企画していきたいなと考えています」

Starter Camp:スノーピークが主催する、入門者向けのキャンプイベント。

Epilogue

いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。

記事の中で登場した製品はこちら。