【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.18

【愛用歴12年】
ガビングスタンド

暮らしの中でゴミ箱って大事なんですよ。特に誰かと共同生活をするなら、なおさら。

そんなふうに思い始めたのは、自然学校を運営するNPOで働いていたときです。山村留学をする小3から中3までの子どもたちと、ごはんを作ったり、薪を割って五右衛門風呂を焚いたり、生活を共に過ごしていました。

ゴミ箱が置いてあっても小さい子はゴミを散らかすし、分別用のゴミ箱を用意してもその通りには捨ててくれないし、そのたびに「コラー!」みたいな日々でした(笑)。

そこでゴミへの意識が高まって、今に至ります。ゴミをきちんと捨てることは、お互いに気持ちよく生活するための基本なんです。

そんな我が家には、ガビングスタンドが2つあります。使い始めたのは今の夫と結婚する前、同棲を始めるとき。最初はキャンプ用に買ったのですが、すぐに買い足して、家でも使い始めました。

実は、家でこそ必要だったんです。とにかく彼がビールをよく飲むので、缶ゴミがいっぱい出るんですよ。部屋が散らかっているとイラつくし、ケンカにもなる。

だから、収納量が多くて分別が分かりやすいガビングスタンドを家に置いて、ゴミ問題を解決し、ケンカを少なくしようと考えました。

ゴミ袋を3つ掛けられるので、家では、ビン・缶・プラスチックゴミに分別して使っています。

フタがないので上から見ればひと目で分別がわかり、ゴミ捨ての際に袋を取り出すのも楽ちん。いっぱいになったら、気づいた人がゴミ捨て場に持っていくというルールが自然にできて、それまでのゴミについての小さいイライラがなくなり、狙い通りに夫とのケンカも激減しました。

キャンプのときには、夫婦だけならキャンプ用を、仲間と一緒に5人以上なら家で使っているほうも持って行きます。それで「ここがビン、ここが缶」って書いて貼って、一目瞭然で捨てる場所が分かるようにします。

そうすると、仲間内で地域のゴミの分別ルールが違ったとしても間違いなく捨ててくれて、小さなストレスがなくなります。だからキャンプでも、家でも、ゴミ箱って大事だな~と思うんですよね。本当に大好きなアイテムです。

汚れたら、水でさーっと流せばこすらなくても汚れが落ちます。使い始めて10年以上経ちますが、2つともきれいなまま、機能性も変わらず。なので数年前に現行モデルが新たに登場しましたが、この旧モデルを愛用し続けています。購入当時はゴミ箱にしては安くない買い物、と感じていましたが、元は十分取れていますね。

購入のきっかけとなった夫とは、今年で結婚10周年。それもこのガビングスタンドのおかげかもしれません(笑)。これからも、とことん使っていきます。

Epilogue

いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。

新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。

もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。

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