「久しぶりに集まろうよ。」
毎日のようにふざけ合っていた仲間も、
いつしか大人になり、それぞれ忙しくなった。
いつもは誘われる側の僕が、
珍しく声をかけたのは、
最近買ったタープと焚火セットを
見せたかったから、だけじゃない。
寄せては返す波の音。揺らめく炎。
気の置けない仲間との、他愛のない会話。
この心地よさを、みんなと味わいたかったんだ。
「寝袋だけ持ってきて!」と
先輩夫婦に誘われて、
初めての一泊キャンプへ。
美味しいもの好きの先輩だからこそ、
キャンプでも食をおろそかにしない。
家と同じように手際よく調理をして、
空の下でみんなで食べたら、
その美味しさは、何倍にも広がった。
キャンプって、いいな。
その帰り道、僕は初めてのテントを買った。





