FRダウンが縮める“距離”冬、焚火で深まる二人の関係

香林坊東急スクエア店に着任してから、早1年。
私は現在、石川県金沢市で暮らしております。この土地にもすっかり溶け込めたかと思いつつ、「今年の冬は雪がどれくらい降るのだろう」と少し怯えてもいるところです。

北陸地方は自然が目の前にあって、少し足を延ばすだけで海や山、川をすべて楽しむことができ、そのクオリティも別格です。休みの日の朝、ふと「キャンプしたい!焚火したい!」と思ったら、車に道具を載せればすぐキャンプ場へ行くことができる、とても贅沢な地域です。

最近よくやっているのが、夜にサクッと集まって焚火をすることです。仲間や友人、家族と、「今晩一杯どう?」の感覚で集まり、一緒に一つの炎を囲んで語り合っております。

炎を囲むという行為は人間をありのままの姿にします。その状態で誰かといると普段よりもお話が深くなり、絆も深まるような感じがします。もしかしたら自分の勘違いなのかもしれませんが(笑)。それでもいろんな方と焚火をしていると、気持ちが豊かになるんです。

焚火をやり始めた頃、炎との距離感について少し戸惑ったことがありました。特に寒い冬の季節に。近づき過ぎれば木が爆ぜたとき服に穴が空きそう、でも遠くなれば体温をどんどん奪われる。近づきたいけど近づけない、何とも言えない炎と自分との距離感(“ヤマアラシのジレンマ*”という言葉がチラッと思い浮かびます)。

*互いに寄り添い合おうとすると、ヤマアラシは自分の針毛で相手を傷つけてしまうため、近づけない、という例え話。

まさにそんな時を想定し作られたのかなと思う製品が「FRダウン」です。FRはFire Resistanceの略で、燃えにくさを意味する言葉。このFRダウンはまさに難燃性に優れた軽くて丈夫な生地でできています。火の粉に強いだけでなく、耐久撥水・防風機能も備えています。

つい先日、妻と二人で焚火をしていた時のこと。
その日は夜の気温がとても低く、薪をいつもより多く燃やしていたものの、夫婦で揃って買った今季の“FRダウン プルオーバー”を着ていたおかげで、火の粉を怖がることなく、大きな炎を贅沢に二人で楽しむことができました。焚火でしっかりと暖を取りつつ、火を囲んでいるからこそ生まれてくる会話や、その空気感にしっかりと浸ることができ、とても良い夫婦の時間を過ごせました。

妻と自分、2人分のFRダウンを買ってから、どんなに寒い時も奥さんが焚火について来てくれるようになりました。一緒に火を囲むことで、夫婦の絆もさらに深まっている気がします。僕ら夫婦にとって、大切な一着になりました。

私たちがお客様に提供しているのは、そのお洋服やギアの先にある、体験です。

今回こうして書かせていただいたのは、皆様に“製品の先にある体験”を自分の言葉でお伝えしたいと思ったから。何かの商品の購入を検討するとき、一般的には機能/デザイン/価格/レア度などの切り口からオススメされることが多いかもしれません。それらは購入する際の大切な情報の一つだと思います。
しかし、もっと大切なことはきっと「それを着て、誰と、どこへ行き、何をするのか」ということ。そしてその先にある、思ってもみなかった素敵な体験を共有し合うことなのではないかと思うのです。

みなさまにそのようなお買い物をしていただけるよう、お手伝いをさせていただきたいと思っております。金沢へお越しの際は、Snow Peak香林坊東急スクエア店へ、ぜひ足をお運びくださいませ。心よりお待ちしております。
 

わたなべ・ひろむ/神奈川県相模原市生まれ。大学を卒業後、アパレルメーカーに勤務。販売とアシスタントバイヤーを経験後、2017年9月に株式会社スノーピークへ入社。ルミネ新宿店、表参道店を経て、現在の香林坊東急スクエア店の店長に着任。趣味はサーフィンで、湘南がホームポイント。車×サーフボード×テントをテーマに旅をもっとしたいと夢を描く今日この頃です。