【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.15

【愛用歴13年】
ローチェア30(カーキ)

僕が入社した翌年、2010年にスノーピークで初めてのロースタイルのイス「ローチェア30」が発売されました。当時はまだロースタイルのキャンプがあまり浸透しておらず、まずは自分で使ってみようと、発売と同時に購入しました。

8年ほどキャンプで使っていましたが、新潟への引っ越しを機に家で使うように。食事をする時もテレビを見る時も、とにかく毎日座っています。

折り畳めるので部屋の掃除もしやすく、使い手のことがよく考えられている設計で不自由がないんです。たとえば、焚火のときに座りながら火をいじることを想定して設計されているから、前屈みの作業もしやすいんですよ。
 
使っているうちに徐々に生地が伸び、荷重が掛かる部分に穴が開いてしまいました。それでも当時の帆布生地が好きだったので、自分で縫い直しながら使い続けていました。

それでも2年ほど前、ついに座布のサイド部分が破れてしまいました。さすがに自分で直すのは難しくて、アフターサービスに修理依頼をしました。

生地自体の強度が落ちていたため、残念ながら修理はできず、ポリエステル混の新しい座布に張り替えてもらうことになりました。

修理後、担当スタッフが「この古い座布に愛着があると思うんですけど、お戻ししますか?」と、わざわざ連絡をくれました。当然破棄されるものと思っていたのに、社員の自分にもそんな丁寧な対応をしてくれることに驚き、どんな時も相手の気持ちを考えた対応をしているんだな…と感じたのをよく覚えています。

そうして役目を終えて返ってた古い座布は、今は若手スタッフに荷重の掛かりやすい箇所や消耗度合いを伝えるためのツールとして活用しています。

僕にとってこのローチェアは、もはや生活の一部。座布は張り替えましたが、13年使っても構造はまったく問題ありません。これからも大切に使いながら、その魅力を伝えていきたいです。

Epilogue

いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。

新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。

もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。

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