【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.14

【愛用歴10年】
ファイヤーサイドグローブ

入社してすぐに焚火台と一緒に買ったファイヤーサイドグローブ。かれこれ10年くらいの付き合いになります。キャンプやBBQには絶対に欠かせないマストアイテムです。

昔、妻と二人でキャンプに出かけたとき、行きの車中でグローブを忘れてきたことに気づき、すごく険悪な雰囲気になったことがありました。それはもう「グローブ一つでこんなに空気が悪くなる?」って思うくらい(笑)。それほど大切な道具なんです。

でも実は、購入から2年ほどで片方を無くしてしまい、もう一度購入し直しています。しかも再購入後、すぐにまた片方を無くしてしまって。偶然にも左右1つずつ残って、今のペアになりました。生地の色が少し違うのは、購入時期が数年違うからだと思います。
 
ダッチオーブンで料理を作る時はリフターを使わず、これ一つで全ての作業を賄います。熱くなったダッチオーブンでも、鍋を移動させるくらいなら問題ありません。他社のグローブも使ったことがありますが、いつもこれに戻ってきました。

長すぎず短すぎず、この絶妙な丈感がちょうどいいんです。焚火台の中の薪をいじる時にも、しっかり腕までカバーしてくれるので安心です。すごく丈夫だから、いつも安心して思うままに使っています。

僕は、キャンプでお酒に酔っていい気分のときに誰かに道具を褒められると、その人にあげたくなってしまうんです。一番最初に買ったキャンプ道具である「ギガパワーランタン 天」も、「それ、いいね!」って褒めてくれた人にあげてしまって今は手元にありません。

このグローブだけは「ちょうだい!」と言われても、絶対にあげたくないですね。こんな使用感のあるグローブを欲しがる人はいないでしょうけど(笑)。

これは、僕にとって「第二の皮膚」。親指は特にカチカチに固くなって、指先のタコみたいになってきました。使い込むほど手になじんで、最近ではおじいちゃんの手のように感じて、愛着が増しています。

いつかは僕の2人の娘たちにも、このグローブを使って焚火や火遊びをさせてあげたいですね。日常生活では体験できないようなことをキャンプと通してたくさん体験してほしい。その一つに、焚火はぴったりだと思うからです。

娘たちが「一緒に行きたい」と言ってくれるなら、高校生になっても大人になっても、いつまでも一緒にキャンプをしたいです。きっとその時も、このファイヤーサイドグローブが常に手元にあるんじゃないでしょうか。

Epilogue

今回の「愛着図鑑」は、いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。

新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。

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