【コラム】 from STAFFコーヒーにはまった。

Prologue

社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

今回、話を聞いたのは店舗業務に携わる篠原です。休みの日には人気のコーヒーショップに出掛け、家でもキャンプでも豆を買っては淹れてみるというコーヒー三昧の日々。そんな篠原の熱くて深いコーヒーへの想いと忘れられない思い出の一杯を聞きました。

◇苦手だったコーヒー。

スノーピーク WITH HARAJUKUでコーヒーを提供する篠原。

スタッフ 篠原:
「実はコーヒーは苦手でした。正確に言えば、積極的に嫌いというより、飲む機会がなくて苦手のジャンルに入れていたという感じ。豆の知識もないから、コーヒーはみんな同じ味だろうと思っていたくらい縁遠かったんです。

でも、店舗でカフェを担当することになってプロのトレーニングを受けた初日、『えっ、ナニコレ?』って。インストラクターの淹れてくれたコーヒーは衝撃でした」

カフェでは、エスプレッソマシンとフレンチプレスでコーヒーを提供。

「後味がすっきり!爽やか!これまで飲んでいたのは何だったんだろう、舌に残った苦みや酸味はどこに行ったんだ!それがコーヒーにはまったきっかけです。

トレーニングでは、豆の種類、挽き方、淹れ方についてレクチャーと実技の二本立てで指導してもらい、コーヒーについてしっかりと身に付けることができました」

◇苦みの後のほのかな甘みがたまらない。

ハンドドリップは、奥が深い。

スタッフ 篠原:
「個人的には深煎りが好きです。マンデリンは深煎りにすると苦みと甘みのバランスがすごくいいし、エチオピアはもともと甘みのある豆だから、深煎りにすると甘みを苦みと酸味と一緒に感じられておいしい。

『虎へび珈琲』のエイジドのダークブレンドは、まずガツンと苦みが来て、飲んだ後にふわっと甘い香りが鼻腔を通っていくところがいいです」

ハンドルとフタが一体型のフィールドバリスタミル。家でもキャンプでも愛用中。

「家ではエアロプレスを愛用していますが、キャンプではペーパードリップ派。

ハンドドリップは、コーヒーとお湯の分量、お湯の温度など条件を同じにしても微妙に味が変わるし、コーヒードームをつくるか、つくらないかでも味が変わります。どの豆をどう淹れるかを組み合わせたら、もうきりがない。楽しい迷路です」

◇忘れられない、思い出の一杯。

スタッフ 篠原:
「忘れられない思い出をひとつ。コーヒーの魅力に気付いた僕は、早速キャンプの準備をして静岡県にあるキャンプ場『ふもとっぱら』に妻と向かいました。そう、富士山を見ながらコーヒーを飲もうという計画のためです。コーヒーを淹れたのは、夕食後。焚火を熾してから。コーヒーをいつもより少し濃いめに淹れました。

キーンと冷えた空気、手の届きそうな星空、かすかに白い稜線を見せる富士山、焚火の炎、そして湯気の立つ淹れたてのコーヒー。最高に贅沢なシチュエーション。ふたりで何もしゃべらず、ずっと星を見ていました」

「とても寒くて、でも焚火とコーヒーがあったかくて。あのとき飲んだコーヒーはおいしかったなあ。

味は変わらないはずなのに、誰と飲むか、どこで飲むかで、『コーヒーの何か』が変わるんですね。あの日、星空の下で飲んだコーヒーの味…。僕にとって最高の一杯となりました」

焚火とコーヒー。最高の組み合わせ。

Epilogue

いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。

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