【コラム】 from STAFF隅田川で感じる東京の自然。

Prologue

社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

今回、話を伺ったのは、業態開発部の高野です。高野は、日常的に行う野遊びとして自宅の前を流れる隅田川で夜釣りを楽しんでいます。潮の満ち引きを見極め、季節によってルアー(擬似餌)を選ぶのもシーバス釣りの面白さ。多い時は年間300日ほど通っていたという高野に、アーバンフィッシングの魅力について聞きました。

◇父から授かった経験を、子どもたちに。

自宅から徒歩数十秒で土手につく。

スタッフ 高野:
「僕は昔から釣りをやっていて、中でも仲間と数人で山に入って行う渓流釣りが大好きでした。全国各地の源流に行ってイワナやヤマメを釣り、夜は焚き火を囲んで過ごしています。

やがて僕も友人たちも家族ができ子どもが生まれると頻繁には行けなくなりましたが、今でも年に何回かは仲間とキャンプをしながら渓流釣りを楽しんでいます。」

「僕は10歳と6歳の子どもがいて、家族とアウトドアで過ごす時は、よく日帰りで関東近郊の公園に出掛けてピクニックをしています。公園は火が使えない場所が多いので、家でコーヒーを淹れた水筒を持って行ったり、テントは張らずにマットを敷いて寝転んだり、最小限の道具だけを持って行くようにしています。

あとは、近くの小川でザリガニ釣りや虫取りをすることも多いですね。自分が子どもの頃、父がよく川釣りに連れて行ってくれて、生き物に触れさせてくれたんです。今は僕が親になり、子どもたちに同じ経験をさせています。」

◇子どもが眠った後、夜釣りを楽しむ。

小型のランタン「たねほおずき」。ヒモに通して吊るすことも。

スタッフ 高野:
「それから、僕が身近な場所で行う野遊びに、6年程前から自宅の前を流れる隅田川で行っているシーバス釣りがあります。僕たち家族が暮らすマンションから徒歩数十秒で土手に出られるんですが、年間300日くらい通っていた時期もありました。たまたま隅田川で夜釣りをしている人を見かけたのがきっかけで、地元の旧友と一緒に始めたんです。

シーバスは和名でスズキと呼ばれる海の魚ですが、潮の満ち引きの影響を受けて川にも入ってきます。僕がシーバス釣りをしている場所は河口から30kmも上流ですし、さらに上流でもシーバスが見られるんですよ。」

スイッチの長押しで好みの照度を選択可能。

「潮の満ち引きを見極めるのがとても重要で、タイドグラフで満潮干潮の時間を見て釣りをする時間を決めています。僕の場合は満潮から干潮に移り変わる時間を狙いますが、子どもを寝かしつけた後の、夜10時から11時頃の1時間で勝負することが多いですね。

シーバスは、小魚やエビ、カニなどを食べる肉食魚で、フィッシュイーターと呼ばれています。偏食でもあり、季節によって食べるものが違いますし、その時によってシーバスがいるレンジ(深さ)も異なります。いつも行くポイントでどんなパターンがあるかを考えながらルアー(疑似餌)を選ぶのもシーバス釣りの面白さです。」

◇釣りで生まれる、世代を超えた交流。

コンパクトなボディながら十分な光量を発揮。

スタッフ 高野:
「東京の川で釣りをする時に気をつけなければいけないこともあります。そのポイントが都から許可されている場所かどうか確認する必要がありますし、遊歩道で散歩やジョギングをする人には細心の注意を払わなければいけません。

東京の隅田川を泳ぐシーバス。海から30kmも離れた川になぜ海の魚がいるのかをひも解いていくと、そこには豊かな自然や生態系があることが分かります。宇宙に浮かぶ月に影響を受けているというのも面白いですよね。」

「シーバス釣りを始めたことで、より身近な自然に気付けるようになりました。それに、同じように夜釣りをする人とあいさつを交わしているうちに顔見知りの人や仲間が増えていき、部活動みたいになっていきました。

世代を超えて人と人が繋がる東京・隅田川のシーバス釣り。その楽しさはキャンプにも似ています。」

Epilogue

いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。

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