【コラム】from STAFFいまこそ、家の中で自然を感じる工夫を。

少しの癒しと安堵の瞬間が、心を保ってくれる。

新型コロナの感染拡大に歯止めをかけようと、世界中で#stay at home が叫ばれています。外出規制がかけられ、働き方の変更を余儀なくされました。今まで考えられなかったような状況に、都市部だけでなくあらゆる地域が、戸惑いと不安で溢れています。そんな世の中だからこそ、せめて日常生活では心の余裕を保ちたい。

日常生活に癒しと安堵の瞬間が少しでもあれば、僕らは終わりの見えないコロナに立ち向かっていく心を長く保つことができるのではないでしょうか。自然には人の心を癒す力があります。窓を開けて外の空気を思いっきり吸い込み、心を開けば、誰でも簡単に自然を感じることができます。

自然はいつだって僕らのすぐそばに、当たり前のようにあるのだから。

いまこそ、日常に「野遊び」を。

僕たちスノーピークは、数年前からアーバンアウトドア事業として、街づくりや、家の中におけるアウトドア製品の活用例を紹介するなど、日常に「野遊び」を取り入れた暮らし方を提案しています。

アーバンアウトドアは、まわりに自然の少ない都市生活者のためのものでも、キャンプに行けない代わりに家でキャンプごっこをすることでもありません。地方だけでなく都市部にも、同じように緑があり、空は広がり、風が吹いています。

つまり「どこにいても自然を感じて生きることはできる」、僕たちはそう考えています。

例えば、家の中でも外で使うアウトドア用品を使いこなしてみる。普段作らない料理に挑戦してみる。通勤時間がなくなった代わりに、庭でゆっくり朝食をとってみる。ベランダにテーブルとチェアを出してテレワークをしてみる。学校が休みになった子どもたちのためにテントで個室を作ってあげる。

自然を感じる簡単な方法は、窓を開けること。

ハードルが高いなと思った方は、まずは家の窓を開ける機会を増やしてみてはいかがでしょうか。仕事の合間のコーヒーブレイクには、豆から挽いた淹れたてのコーヒーをマグに注ぎ、窓からの空気を吸いながら一息つく。家の中の換気を長めにとれば、晴れの日も雨の日も自然がすぐそばにある心地よさをきっと感じられるはずです。

家と外との境界が溶け合うことで、アパートやマンションの部屋も心なしか広く感じられ、心が軽くなるかもしれません。

スノーピークビジネスソリューションズ 坂田さんのCAMPING OFFICEスタイル。

スノーピーク ルミネ新宿店 六本木さんの仕事終わりのHOME CAMPスタイル。

スノーピークストア スポーツデポ 金沢鞍月店 笹嶋くんのHOME CAMPスタイル。

みんながSNSに「#snow peak at home」を投稿。

スノーピークで一緒に働く仲間も、いま多くの店舗やキャンプフィールドが休業になり、内勤のスタッフも含め、自宅でテレワークを行っています。そんな状況下でも変わらず「どうしたらユーザーさんに笑顔を届けられるか」を一人一人、一生懸命考えながら業務に向き合っています。

僕がうれしく思うのは、そんな同僚たちの日々の家庭でのアウトドアの様子がInstagramやFacebookなどの投稿で流れてくること。庭にテーブルを出して完璧なオフィス環境を作っていたり、お昼にベランダでBBQをしていたり、バルコニーに小さなテントを張って子どもと遊んでいたり。

これと全く同じ状況が、Facebookにあるスノーピークユーザーのコミュニティページ「Snow Peakコミュニティ」でも起こっていて、スノーピークファンのユーザーさんもみな大変な状況の中、大好きなキャンプに行けなくても、遊び心に溢れている暮らしの様子がうかがえます。

常日頃、自然と向き合っているアウトドアパーソンというのは、どんなに過酷な状況下であっても、自ら的確な状況判断を行い、工夫と遊び心を持って何事にも取り組む、そんな心の余裕を持てているのかもしれません。

うちではヤギを飼っていて、現在3頭います。もう1カ月もするとさらに2頭生まれて5頭になります(笑)

ヤギを横目に仕事に打ち込む日常。

かくいう僕自身はというと…。たびたび家族と一緒にカタログやHPに登場するので、ユーザーさんの中にはご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、本社のある新潟県三条市郊外の山裾にたたずむ自然あふれるエリアの小さな家で、野遊びのある暮らしを送っています。

実は、今回の新型コロナウイルスが猛威をふるう前から、スノーピークではテレワーク制度が導入されています。そのため、僕自身、子どもの隣で仕事をすることに慣れていたり、日頃から出張の多い職種ということもあり、どこでも仕事ができる環境が整っています。なので、以前よりWEB打ち合わせは増えたものの、ほとんど戸惑いなく現在も業務を遂行できています。
 
健康管理に努め、感染症対策をしっかり取りながらも、家族全員そろってウッドデッキで朝食をとったり、庭で飼っているヤギを横目に仕事に打ち込んだりと、いつも通り、家の中でも自然を感じる工夫を取り入れながら日々を送っています。

まだまだ先行きが見えない不安もありますが、どうか皆さんの日常にほんの少しでも癒しを。そしてこれから訪れるアフターコロナの世界を想像し、人と自然がつながるこれからの暮らし方を今一度考えてみませんか。