【コラム】 from STAFFキャンプと子育て。
Snow Peak 横浜みなとみらいManami Ishii/石井 愛美

Prologue
社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

今回、話を聞いたのは店舗業務に携わる石井。
シートの上でハイハイしていた子どもが、ローテーブルでつかまり立ちをして、今では焚火でマシュマロを焼いている――石井にとって野遊びの思い出は、子どもの成長の記録でもあります。
ママ目線から、ファミリーキャンプの楽しさと、楽しむための秘訣を教えてくれました。
◇生後4か月のキャンプデビュー

自宅から1時間半ほどの、お気に入りのキャンプ場へ。
石井:
「息子の初キャンプは、昼間の活動時間が伸びて生活リズムが安定してきた頃でした。
家族で出かけるのはうれしい反面、家と違うところで寝てくれるかなという心配も。なので最初は何かあったらすぐに戻れるように、家から1時間半ほどの近場のキャンプ場を選びました。
キャンプは無事に楽しめました。息子は初めての、私たちは久しぶりのアウトドア時間を満喫。
念のため持参した息子のお気に入りの毛布のおかげか、外で過ごすのが楽しかったせいか、夜もぐっすり。この日から我が家のファミリーキャンプが始まりました」

コットは寝転んだり、座ったり、荷物を置いたり…と、さまざまに活躍。
「ハイハイの時期は広々としたリビングシートが便利でしたし、つかまり立ちを始めると高さ40センチのロースタイルのファニチャーが活躍。コットは、お昼寝やおむつ替えにはもちろん、並んで座れるからごはんを食べる時にも重宝しています。
必需品といえば、息子の長ぐつ。晴れた日でも、朝露のおりた芝に息子の足は埋もれ、びちょびちょになってしまうんです。
また暖かい季節でも夜は気温が下がるので、服装や寝具は1か月前の感覚で用意します」
◇キャンプだからこその「遊び」

絵具でのお絵描きにも、キャンプ道具を活用。
石井:
「我が家は共働きで、普段は息子との遊びが家事の間の”ながら”になってしまいがち。
だからキャンプでは息子が遊ぶ姿をちゃんと見て、一緒に遊ぶ時間を大切にしています。
大好きなミニカーを土の上や草をかき分けて走らせて、家とは違う臨場感を楽しむことも、ペグとハンマーを手に大人のマネをすることも、彼にとってはキャンプならではの遊び。ほほえましく見ています」

キャンプだからこそ、遊びに夢中になる様子を余裕をもって見守ることができる。
「あるとき、保育園で模造紙に手形や足形で絵を描いたと聞いて、お絵描きが好きな息子とキャンプでもやってみようと挑戦しました。
手や足に絵の具を付けるなんて、家ではハードルが高くてできませんが、外なら気兼ねなくできます。
汚れたら、息子をジャンボキャンプシンクにすっぽり入れて洗っちゃえばいい。一緒に思いっきり楽しむことができました」

紙からはみ出したり、こぼしたり、服や体が汚れても、キャンプなら気にならない。
「最近驚いたのは、息子が『焚火がしたい。マシュマロを焼きたい』と言い出したこと。
自分から『これがやりたい』と意欲を見せたのは初めてで、とってもうれしくて。
ご要望通りに火を起こしたら、火を怖がることもなく、ふざけることもなく、パパの言うことを聞きながら薪をくべていて、その姿にもまた成長を実感しました」
◇一緒に過ごす時間を最優先。

成長した息子と、一緒に料理を楽しめるようになった。
石井:
「我が家にとってキャンプの一番の目的は、息子と一緒に過ごすこと。
そのためには頑張りすぎないことを意識しています。あれもこれもと欲張ると、肝心の一緒にいる時間が短くなってしまうから」

遊びもかねながら、ピザ生地作りに挑戦した。
「料理も手の込んだものは作りません。
焼き芋をしたり、トウモロコシを揚げたり、調理工程はシンプルに。あらかじめ家で具材をカットして持って行ったり、ハンバーグのタネを買ってあとは焼くだけなど、力を抜いて。
片付けも、お皿をさっと拭いてバケツに入れて持ち帰るのもアリだと思っています。
夫は撤収時間を短縮させるために、道具を厳選して出し過ぎないように心掛けています」

子どものペースでキャンプを楽しむことを、大切にしている。
「息子が4歳になったので、カヌーやSUPなど水辺のアクテビティにも挑戦してみたいです。
私が子どもの頃のキャンプを今も懐かしく思い出すように、息子にも外遊びの楽しい記憶を残せたら。
これからもファミリーキャンプを楽しんで、彼の心の中に‟野遊びのタネ”をいっぱい蒔いていきたいです」

Epilogue
いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。