【コラム】 from STAFFずっと高揚している。

Prologue

社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

今回、話を聞いたのは、販売計画業務に携わるスタッフの渡辺です。渡辺にとっての野遊びは、キャンプとスケートボード。12歳で坂道を滑走した日に感じた高揚感は今も渡辺の心をとらえています。

技を決めることも、ただ地面を滑ることも、そして仲間と過ごす時間もすべてが楽しい――そんな渡辺は、キャンプとスケートボードは似ていると言います。その理由を聞きました。

◇肩書きを超えた仲間たち。

スタッフ 渡辺:
「休みの日はパークにいます。今は駒沢オリンピック公園のスケートパークがホーム。子どもからシニアまで幅広い世代に親しまれています。

僕は、オープンから終わりまでずっといることも少なくありません。といっても、ずっと滑っているわけじゃなく、1時間滑って、1時間仲間と話して、また滑ってご飯食べて、気づいたら夕方になっているという感じ。」

「『最近よく来ますね。』そんな何気ない会話から知り合った同年代の仲間たちは、アパレル、医師、自分が開発に関わったボードで滑っているスポーツメーカーの人など、職業や肩書はバラバラ。

だけど、スケートボードが好きという共通項があるから、話は尽きなくて。一緒にキャンプに行ったり、BBQも楽しんだりもしています。」

◇12歳から。

スタッフ 渡辺:
「スケートボードを始めたのは小学生のころ。実家の倉庫で叔父の板を見つけたのがきっかけです。1990年代はストリートスタイルがぐっと発展した時期で、僕の周囲でも年上の人たちが街の中を滑っていました。それを見よう見まねで覚えて、坂道を降りたりしてました。当時はスケートパークなんてなかったから。」

「そこから20代前半くらいまでは大会にも出場するほどのめりこみました。技を決めるのがおもしろかったし、爽快感も大きかった。

反面、ケガもいっぱいしました。下半身は骨折も含め打撲や切創のあとが山ほどあります。それでもやめようという気持ちにはなりませんでした。そのくらい夢中です。」

◇僕にとって人生の一部。

スタッフ 渡辺:
「技やスピードが注目されがちですが、技を繰り出さず、ただプッシュして風を感じるだけでも気持ちいいんです。滑るスタイルもスケートボートの大きな魅力。年齢を重ねるとスタイルや醸し出す雰囲気が色濃くなってかっこいい、憧れますね。

僕は今年で40歳。若いころのように難しい技に挑むようなことはもうしないけれど、自分の体に寄り添って、ずっと自分らしいスタイルで滑り続けたいと思います。

滑っていると自然と体幹が鍛えられるので、健康にいいし(笑)、スケボーは一生楽しめる遊びだと思います。」

「だから、休みの日、僕はボードと小さなイスと水筒を持ってパークに行きます。そして仲間たちと滑る。ただそれだけ。

もちろん、スケートボードが目的ですよ。だけど、滑ることをきっかけに、大切な仲間ができたことに変わりはありません。

目的や方法など難しいことは言わず、肩書きなんて関係なくて、ただ共通の趣味をきっかけに出会ったもの同士が、おいしいものを食べて酒を飲んでまた語らう。僕にとっては、キャンプもスケートボードもコミュニティツールなんです。

だから、一生辞めないですよ。どちらも、僕の人生の一部ですから。」

Epilogue

いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。