【新製品】from PARTNERビアテイスターが認める「新製品の魅力」とは。

Prologue

ビールを美味しく飲むことを追求して生まれた2021年の新製品「サーモジョッキ700」と「サーモタンブラー470」。後編は、国際審査会(ワールド・ビア・カップ)において日本メーカー初の金賞に輝いたスワンレイクビールの醸造元である瓢湖屋敷の杜ブルワリー(新潟県阿賀野市)の代表古田秀衛氏に、クラフトビールの楽しみ方や、ビアテイスターとして感じたそれぞれの製品の魅力についてお話をお伺いします。

【INDEX】
 1. ビール愛が生んだ専用ジョッキ誕生。
 2. ビアテイスターが認める「新製品の魅力」とは。

そもそもクラフトビール(Craft Beer)とは?

「クラフトビールは、小規模なブルワリー(ビール醸造所)で作られているビールで、作り手の顔が見えるのが特徴ですね。そこにはブルワー(ビール職人)のこだわりが詰まっています」と古田さん。

爽やかなフルーツ系のビールや、アルコール度数が10%を超える長期熟成のビール、ホップを大量に使って苦みを出したIPA、赤い色のビールや青い色のビールなど、ブルワリーごとのこだわりが見られる点もクラフトビールの面白さだと古田さんは話します。

ビールの原材料は、麦芽、ホップ、酵母、水が基本ですが、酵母の種類によってエールビールとラガービールに分類することができます。

「下面発酵酵母を使って作られるのがラガーと呼ばれるビールで、日本の大手ビールメーカーさんが作っているものです。喉越しがよく、しっかり冷やしてぐいぐい飲むタイプですね。

一方、上面発酵酵母を使って作られるのがエールビールで、こちらは豊かな香りと味わいが特徴です。イギリスではエールが主流ですので、日本でもイギリス系のビアパブに行くと多く見られますね。日本のクラフトビールにもたくさんのエールビールがあります」。

「ラガー系」は、キンキンに冷やして喉越しを楽しむ。

前述のように、ビールは「ラガー系」と「エール系」にざっくりと分類できますが、それぞれを最大限に楽しむには温度が重要になるそうです。

「私たちが運営しているレストランスワンレイクでは、ラガー系のビールは2~3℃に冷やしてお出ししています。味わいよりも喉越しのスッキリ感を楽しむビールですので、グラスも冷やして飲むと一層おいしく感じられます。サーモジョッキ700は、真空二重構造によりアウトドアでもビールの冷たさが長く保たれるのがいいですよね」と古田さん。

「エール系」は、ほどよく冷やして香りを楽しむ。

一方のエール系のビールについては、「赤ワインなどと同様に香りの豊かさに特徴がありますので、あまり冷やさない方が香りや味わいを深く楽しむことができます。レストランスワンレイクでは8~10℃くらいで保管していますね。

エールは香りや苦みをゆっくりと味わいたいビールですので、キャンプでは食事の後に焚火をしながら楽しむのがいいと思います。パイントグラスという口が広がったグラスで飲むことが一般的ですが、サーモタンブラー470はそれに近い形ですね。ジョッキと比べて、タンブラーはゆっくりと飲むのにも適しています」。

サーモタンブラー470は飲み口を薄くすることで、より香りに集中できるのもポイント。ちなみに、ジョッキやタンブラーにビールを注ぐ際、ラガーの場合は泡を作りますが、エールの場合は泡が立たないように注ぐのが古田さんのおすすめなのだそうです。

ラガーとエール、料理との合わせ方は?

ビールを飲む際にどの料理と合わせるのがいいのか?そこも気になるところです。

「スッキリとしたラガーは日本人に最もなじみがあるビールですし、料理の邪魔をしないので、どんな料理にも合わせられますね。お刺し身や天ぷらなど、淡白な日本料理には特に合います。エールは肉料理や揚げ物など重めの料理もいいですし、食後酒としてチーズや甘いものを食べながら飲むのもおすすめですね。先ほども言いましたが、キャンプでエールを飲む場合は、やはり食後に焚き火を眺めながらが最高です」と古田さん。

古田さんは新潟県内でのファミリーキャンプが多いそうですが、一番の楽しみはビールだといいます。

「キャンプに行くときは妻が車を運転してくれるので、僕はいつも昼ビール、夜ビール、朝ビールを分けて楽しんでいます。昼は料理を味わいながら豪快に流し込めるラガーを飲み、夜は焚き火にあたりながら香り高いエールやバーレーワインを、朝は目覚めた後に苦みの強いIPAを…という感じですね。

これまでは、キャンプでビールを飲む時はビンのまま飲んでいましたが、これからはサーモジョッキ700やサーモタンブラー470を使ってビールを楽しみたいと思います。サーモジョッキ700は小ビン2本分が入るのですごく贅沢な気持ちになれますね」と古田さん。

こだわりのタンブラーとジョッキで、各地のクラフトビールを楽しもう。

「僕は仕事で全国各地へと出かけた時に、その土地のクラフトビールを飲むことを楽しみにしていますが、ここ2~3年はマイクロブルワリーと呼ばれる小さな醸造所が増えているのを感じます。その流れの中でユニークなビールが次々に生まれていますね」と古田さん。

クラフトビールが盛り上がりを見せる今、自然の中でその土地のビールを味わうこともキャンプの新たな楽しみになりそうです。ビールの種類やシーンに合わせてジョッキやタンブラーを使い分け、ブルワーのビールにかける熱い思いを感じながら味わってみてはいかがでしょうか?

Epilogue

いかがでしたでしょうか。香りを楽しみながらゆっくり味わう「エール」と、キンキンに冷やして喉越しを楽しむ「ラガー」。ぜひお好みのビールを、それぞれの専用ジョッキで飲み比べてみてください。最後に、スノーピークの直営キャンプフィールド・体験型施設同一県内・最寄りのブルワリーをご紹介します。
 
 
【新潟県】Snow Peak HEADQUARTERS Campfield
・[新潟県|阿賀野市]スワンレイクビール/瓢湖屋敷の杜ブルワリー
・[新潟県|見附市]MITSUKE Local Brewery

【北海道】Snow Peak TOKACHI POROSHIRI Campfield
・[北海道|帯広市]旅のはじまりのビール/HOTEL NUPKA

【長野県】Snow Peak LAND STATION HAKUBA
・[長野県|大町市]氷河/北アルプスブルワリー
・[長野県|白馬村]白馬タップルーム

【愛知県】PARKFIELD Snow Peak TOYOTA-KURAGAIKE
・[愛知県|犬山市]金しゃちビール/盛田金しゃちビール株式会社
・[愛知県|犬山市]犬山ローレライ麦酒/犬山ビール株式会社
・[愛知県|名古屋市]ワイマーケットブルーイング名古屋西・タップルーム

【大阪府】Snow Peak MINOH Campfield
・[大阪府|箕面市]箕面ビール/WAREHOUSE

【高知県】Snow Peak OCHI NIYODOGAWA Campfield
【高知県】Snow Peak Kawano Eki Ochi
【高知県】Snow Peak TOSASHIMIZU Campfield
・[高知県|仁淀川町]BLUE BREW
・[徳島県|神山町]KAMIYAMA BEER
・[徳島県|上勝町]KAMIKATZ/RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store

【大分県】Snow Peak OKUHITA Campfield
・[大分県|竹田市]Beer Oh!/株式会社くじゅう高原開発公社
・[大分県|大分市]Monkey Mountain Craft Beer
・[福岡県|福岡市]ベースキャンプ