【新製品】from STAFFビール愛が生んだ専用ジョッキ。

Prologue

ビールを美味しく飲むことを追求して生まれた2021年の新製品「サーモジョッキ700」と「サーモタンブラー470」。開発秘話とクラフトビール の種類や楽しみ方を全2回でお送りします。前編は、開発担当者の平野から、開発に至った経緯や製品への想いを伺いました。

【INDEX】
 1. ビール愛が生んだ専用ジョッキ誕生。
 2. ビアテイスターが認める「新製品の魅力」とは。

アウトドアでの新しいビール体験を。

クラフトビールの量り売りをする小さなブリュワリーは、今、日本でも増えつつあります。

クラフトビール好きの私は、スノーピークに転職する際の試験で、ビールを量り売りで買う時に入れる容器グローラーの提案をしていました。オートキャンプの歴史の中で、料理は時代とともに進化をしているのに、ビールの飲み方は進化していないのが気になっていたのです。そこでクラフトビールをおいしく飲むための道具を新たに生み出すことで、アウトドアでビールを飲む体験をアップデートできるのでは…と考えました。

※その後、商品化に行き着いたグローラーが「サーモピッチャー1900」です。お楽しみに!

そして入社後、自ら企画したグローラーの開発を進める中で「では、キャンプ場ではそのクラフトビールを何で飲むのか?」という課題にぶつかりました。

従来のマグでもいいけれど、真にビールを美味しく飲むためにはもっと別のものが必要なのではないか。そのほうが、より美味しいビールの世界観を深く楽しめ、卓上の統一感も出るのではないか。

そこで、純粋にビールを美味しく味わうことだけを追求したタンブラーとジョッキの開発に着手することとなりました。

左・サーモタンブラー /右・サーモジョッキ

大きくは2種類「エール」と「ラガー」に分類。

ビールにはさまざまな種類がありますが、大きくは「エール」と「ラガー」という2種類に分類されます。「エール」は温度変化による香りを楽しめるタイプ。「ラガー」は、喉越しを楽しむタイプで、大手ビールメーカーのビールも、ほとんどがこの「ラガー」になります。

香りを楽しむ「エール」のためにサーモタンブラー。

サーモタンブラーは、エールビールを飲むためにつくりました。エールビールはシトラスや松、パッションフルーツなど、アロマ(香り)に特徴があり、飲み方はワインと似ています。ジョッキと同じく真空二重構造ですが、上部を広くしているのは香りを感じやすくするためです。

また、香りを楽しみながら少しずつ飲めるよう、飲み口を薄く仕上げました。スタッキングできるので収納がしやすいですし、家族や友人と一緒にビールを飲む時、自分のタンブラーがどれか分かりやすいように4つの色を展開しています。

肉厚の飲み口で「ラガー」を豪快に流し込めるサーモジョッキ。

一方のサーモジョッキは日本でも一般的なラガービールを飲むためにつくりました。700mlという、大瓶のビールが1本丸ごと入る大きさで、よく冷えたのど越しのいいラガーを豪快に飲むことができます。ビールがぬるくならないように真空二重構造にしています。

上部をすぼませることで空気に触れる面積を小さくしているのも、ビールの温度を上げないための工夫です。

開発者 平野の前には、タンブラーとジョッキ。左は、発売を控えているサーモピッチャー1900。

細部まで徹底的にこだわったポイントとは?

着想からデザインまではスムーズに進んでいきましたが、製品化にあたっては細かな部分までこだわりました。

Point 1
極太ハンドルで安定感抜群のジョッキ。

ジョッキは、折り畳み式のハンドルが簡単に動かないよう、ほどよい堅さにこだわりました。チタンマグに使われているものより太い直径5mmのワイヤーを使うことで安定感を高めています。ハンドルを畳むことで、持ち運びもしやすくなります。

Point 2
繊細さを追求!飲み口わずか0.8mmのタンブラー。

タンブラーにおいては、飲み口の薄さを決めるのに時間が掛かりました。薄くするほど繊細な口あたりになりますが、バリ(金属加工で現れる不要な突起や残留物)が出やすかったり、万が一、地面に落とした時に壊れやすかったりというデメリットも出てきます。

最終的には60cmの卓上から地面に落としても壊れない強度を備えながら、0.8mmという薄さを実現することができました。

Point 3
安定感の秘密は取り外し可能なシリコンゴム。

キャンプ場は不整地が多いですが、酔って雑に置いたとしても倒れにくいように、タンブラーとジョッキの底には滑り止めのシリコンゴムを付けています。取り外して洗うことも可能です。

ラガー用のジョッキと、エール用のタンブラー。日常とキャンプの両方で使っていただき、ビールの世界を今まで以上に楽しんでいただけたらうれしいです。

Epilogue

いかがでしたでしょうか。後編は、国内外のビール審査会で数多くの受賞をしてきたスワンレイクビールの醸造元である瓢湖屋敷の杜ブルワリー(新潟県阿賀野市)の代表古田秀衛氏に、クラフトビールの楽しみ方や、ビアテイスターとして感じたそれぞれの製品の魅力についてお話をお伺いします。

<後編につづく>

スワンレイクビール/瓢湖屋敷の杜ブルワリー(新潟県阿賀野市)

スノーピークの直営キャンプフィールド・体験型施設同一県内・最寄りのブルワリーをご紹介します。
 
 
【新潟県】Snow Peak HEADQUARTERS Campfield
・[新潟県|阿賀野市]スワンレイクビール/瓢湖屋敷の杜ブルワリー
・[新潟県|見附市]MITSUKE Local Brewery

【北海道】Snow Peak TOKACHI POROSHIRI Campfield
・[北海道|帯広市]旅のはじまりのビール/HOTEL NUPKA

【長野県】Snow Peak LAND STATION HAKUBA
・[長野県|大町市]氷河/北アルプスブルワリー
・[長野県|白馬村]白馬タップルーム

【愛知県】PARKFIELD Snow Peak TOYOTA-KURAGAIKE
・[愛知県|犬山市]金しゃちビール/盛田金しゃちビール株式会社
・[愛知県|犬山市]犬山ローレライ麦酒/犬山ビール株式会社
・[愛知県|名古屋市]ワイマーケットブルーイング名古屋西・タップルーム

【大阪府】Snow Peak MINOH Campfield
・[大阪府|箕面市]箕面ビール/WAREHOUSE

【高知県】Snow Peak OCHI NIYODOGAWA Campfield
【高知県】Snow Peak Kawano Eki Ochi
【高知県】Snow Peak TOSASHIMIZU Campfield
・[高知県|仁淀川町]BLUE BREW
・[徳島県|神山町]KAMIYAMA BEER
・[徳島県|上勝町]KAMIKATZ/RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store

【大分県】Snow Peak OKUHITA Campfield
・[大分県|竹田市]Beer Oh!/株式会社くじゅう高原開発公社
・[大分県|大分市]Monkey Mountain Craft Beer
・[福岡県|福岡市]ベースキャンプ