【コラム】from STAFF父と私をつなぐキャンプ道具。

Prologue

社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。

今回話を伺ったのは、スタッフ今村。ギアは単なるモノじゃない。自然の中で過ごした家族の時間を思い出させてくれるものだそうです。そんなふうに今村が感じたのは、父親に譲ってもらったチェアがきっかけだそうです。父と娘のキャンプの物語について聞きました。

◇わたしのお気に入りの特等席。

スタッフ 今村:
「私は都内でひとり暮らしをしています。スノーピークのアイテムはキャンプだけでなく自宅でも日常的に使っています。

特にお気に入りなのは、父から譲ってもらったTake! チェア ロング。ベランダにきれいに収まるちょうどいい大きさです。

15年以上前のものですが、いい感じに味が出ていてかっこいいし、座り心地もよく、何より落ち着きます。仕事から帰ってきた平日の夜や休日、ほっと一息つきたいときの特等席です」

◇毎週のようにキャンプに出掛けた子ども時代。

和鉄ダッチオーブン26でつくったミネストローネ。

スタッフ 今村:
「実は、私の父はかなり熱いスノーピークユーザー。私が小学生の頃は、休日の予定といえばほぼキャンプでした。家からほど近いテント泊のできる公園や秩父方面によく出掛けていました。

当時のキャンプの出来事は、なぜか鮮明に覚えているものです。父はいつも和鉄ダッチオーブン26でミネストローネを作ってくれて、2日目はリゾットが定番メニューだったこと。愛用していたアメニティドームを弟と一緒に設営して、建てやすいなと思ったこと。

そして家族でお出かけといえばキャンプばかりで、ときには子ども心に『またか…』と思っていたこともよく覚えています(笑)」

◇キャンプを再開して感じた父との絆 。

スタッフ 今村:
「それから、中学生になり、20歳くらいまではキャンプから離れていました。東京に出て、アパレル販売の仕事に就いてしばらくしてから、ふと「生きるのに大切なことって何だろう?」と思うようになりました。そうしたら自然の中で過ごした家族の時間を思い出して、無性にまたキャンプをしたくなってきたのです。

そして、今度は私から父をキャンプに誘いました。10年ぶりの父娘キャンプに、父は「やっと娘が戻ってきた!」と喜んでくれて、いつもは買わないちょっといいお肉を買って、張り切ってもてなしてくれました。すごくうれしそうな顔をしていたことを覚えています。

それ以来、年に数回、定期的に2人でキャンプに出掛けるようになりました。父とのキャンプでは、一緒にお酒を飲みながらいろんなことを話します。父も同じアパレル関連の仕事をしているので、仕事の話を聞いてもらったり、最近あった出来事とか他愛のないことも、どんなことでも話しています。

大人になってキャンプを再開してから、「うちのお父さん、かっこいいな!」って、あらためて感じるようになりました。」

◇父から受け継ぐ道具とキャンプへの想い。

父親から譲り受けた「リビングシェル Pro. 50周年記念モデル」を友人と設営。

スタッフ 今村:
「友達と一緒にキャンプに行く時は、私がおもてなし役を務めます。父が大切に使ってきたスノーピークのアイテムなど、実家のキャンプ道具を持って出かけます。

家族のキャンプでいつも使っていた和鉄ダッチオーブン26やコロダッチで簡単な料理を振る舞って、みんなが喜んでくれると私もうれしくなりますね。キャンプで作ったホットサンドに感動して、キャンプ未経験だった友人がトラメジーノを購入してくれたこともありました。

不便さを楽しんだり、火を囲んでお酒を飲んでゆっくり過ごしたり。お気に入りの道具を大切に、長く使うこともそうです。父から教えてもらったキャンプの魅力を、今度は私が周りの人たちにも広めていきたいです」

Epilogue

いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。