わたしらしい山時間の楽しみ方。テントとチョコパイと、登山ノート。

家族で行ったキャンプが、今につながる原体験に。

それは小学3年生の夏のことでした。荷物がぎゅうぎゅうに詰められて、背もたれはほぼ垂直、後部座席でひたすら車酔いに耐えながらキャンプ場へ。車を降りて目にしたのは、色とりどりのテントや楽しそうな人の姿。わくわくがとまらず、気持ちが悪いのも忘れて走り回っていました。

手づかみで捕まえ、自分で捌き塩焼きで食べたニジマス。初めて見る顔ほどの大きさのオオミズアオ。燻製のにおい、沢の水の冷たさ、夜空の星の輝き。今でも鮮明に思い出すことができます。心臓はどきどきするのに心は穏やかで、満ち足りた気分なのに泣きそうになる。そんな不思議な感覚に、わたしは虜になってしまったのでした。

野遊びにのめり込んだ、長野での4年間。

高校3年生の夏、進路先は、ある大学の説明を聞いて即決しました。長野にキャンパスを置くその大学は、キャンプや登山などといった実習が多い野外教育に特化した学科があるとのこと。自分の好きなことをして単位がもらえるなんて最高!と、志望動機は単純なものでした。
無事大学に進学したわたしは、素晴らしい環境の中で多くの人と出会い、アウトドアの楽しさを教えていただきました。なかでも特に好きだったのが、登山。4年生のときは、授業数が少ないのを良いことに、何度も山に登りに行きました。

わたしの山時間に欠かせないもの。

登山に行くとき、その前後1週間は、基本的にそわそわしています。何を食べようか、どのルートで行くか、どのキャップを被るか、帰りの温泉はどこにしようか、天気はどうだろうか、山道具の買い足しは必要か…。「この日、山に行こう」と決めてからは、困ったことにニヤニヤが止まりません。

買出しは登山の前日。勤務後、その足でスーパーに寄り、行動食や水、食料を大量に購入。ついつい買いすぎて荷物が重くなるのでおやつの選別は大切ですが、かさばってもチョコパイは外せません。カルピスも必須です!

数日かかる山行は基本テン泊で、山岳テント「ファル Pro.air 3」をお供に。1人で使うと広々としていて、荷物を置いてもストレスなく就寝できます。登山は長時間、重たい荷物を背負って歩いて疲れ切っているので、テントの中でゆったりと過ごせるのは助かります。
暗くなってきたら、「たねほおずき」というLEDランタンをテントの中でぶら下げるのも恒例。光がテント生地を透かし、柔らかい光の中、リラックスして過ごす夜の時間も大好きです。

山ごはんには、コンパクト&機能性抜群の調理器具を。

山での食事は基本的にカップラーメンやドライフードで簡単に済ますことが多いのですが、そこにソーセージやチャーシュー等、好みの一品を加えるのがポイント。一気にご飯の時間が楽しみになります。

しっかり料理を作りたいときはヤエンクッカーがおすすめ。フッ素加工のおかげで焦げ付かないので、後片付けも楽チンです。

大きさの異なる3種類のマグをスタッキングできる「雪峰M」(写真奥)は、食事のときも大活躍。保温・保冷効果も抜群です。

上記の2つのほかに愛用しているのは「チタントレック900」と「マイクロマックス」。中にライターとガス缶が収納できるのでコンパクトにパッキングできます。手のひらに収まってしまうサイズも魅力のひとつですが、メカニックなフォルムとチタンの無骨な質感、加熱によってグレーからブルーへと変化する色彩の美しさにいつも惚れ惚れしてしまいます。

山時間の思い出は、絵の中に。

山から下りてきても、余韻に浸ってぽうっとなってしまうから困ったものです。写真を見返しては、ニヤニヤしています。私がニヤニヤしていたら、山に行ったか、おいしいものを食べたかのどちらかです。

登山の後は、撮影した山の写真を見ながら絵を描き、ルートや見たもの、食べたものを記した「登山ノート」を作っています。わたしは物忘れが激しいので、こうして描きとめておくのです。絵を描くことも好きです。自分の世界に入って、夢中になることができるから。口下手な私にとって絵は、ひとつのコミュニケーションツールとも言えるかもしれません。
 
 
自然が好き、山が好き、絵が好き。そして、自分の「好き」で人とつながることのできる、Snow Peak が好きです。もっとたくさんの方と、もっとたくさん話がしたい。その人の「好き」を知りたい。そう思って明日も元気にお店にたちます。
みなさんの「好き」を、聞かせてください。
 
 
 

ないとう・かえで/埼玉県川越市出身。長野の大学に進学し、野山を駆け回る自由奔放な学生生活を送る。卒業後スノーピークに入社。キャンプフィールドも併設するSnow Peak Headquartersを経て、表参道店に勤務。1日を通してブヨに刺された箇所は、社内一多いと自負している。登山には、スタッフ同士で休みを合わせて出かけたり、一人で行くこともしばしば。