【コラム】 from STAFF何気ない一瞬が、いつか大事な思い出に。
Snow Peak おち仁淀川Kei Miura/三浦 慧

Prologue
社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。
生まれも育ちも高知県の三浦。現在の勤務地である越知町・仁淀川流域は、「仁淀ブルー」と呼ばれる、真っ青に澄み切った渓谷・渓流で知られるエリアです。
三浦が寝食を忘れて熱中するフライフィッシング、その醍醐味は「手付かずの自然をひとり占め、ではなく、父と娘で“ふたり占め”できること」だそう。
休日は娘を連れて山の中の清流へ。どんな時間を過ごしているのでしょう。
◇最初の1日で、完全に沼落ち。

日本屈指の透明度を誇る、高知県の仁淀川水系。
三浦:
「フライフィッシングとの出会いは2020年の春、当時働いていた店舗の同僚に『三浦くんも絶対好きだと思うから、一緒に行こうよ』と、誘われたことです。それまで釣りなんて全然興味なかったんですが、『じゃあ1回だけ』と重い腰を上げ、仁淀川の安居渓谷という所へ行きました。
その景色が、あまりにも美しくて! ジャブジャブ水の中に入り、澄んだ川を歩くと、足元に魚の影が動いている、だけどなかなか釣れない…というのが、とにかく楽しすぎて」

寝る間も惜しいほど、フライフィッシングに夢中。
「ようやく釣れた1匹は最高にきれいで、かわいくてね。ものの見事に、行ったその日にどハマりして、帰りには道具をネットで全部注文していました(笑)。それ以来、朝6時に起きて仕事前、昼休み、仕事終わりに、毎日川へ行く、忙しい日々が始まりました。
家族での休暇も、釣り場の中でもとびきり綺麗な場所に出かけ、娘は川遊び、私がアメゴ釣り。娘は魚と触れ合ううちに、いつしか釣りに興味を持ち始めていたようです」
◇休日は娘と釣りへ。

娘にとっても父との釣りは休日のお楽しみの一つ。
三浦:
「娘の釣りデビューは6歳の頃。まずは家でキャスティングの練習をスタート。私が魚の役、妻が川の流れの役になって、ワイワイやっていました。初めての川釣りは、30分ほど苦戦したのち、アメゴを2匹釣り上げて大満足! それ以来、月に1〜2回は親子で釣りに出かけています。
そのときに気をつけているのは、釣ること自体を目的にしないこと。『お魚さんに会いに行こう』と言って出かけて、魚の姿が見えたらそれで万々歳。『お魚さんいたね!』だけでも良いんです」

小判型の斑紋と赤い斑点がアメゴ(アマゴ)の特徴。
「それなのに娘は『カワゲラがいるから、今日は黒い毛鉤がいいよ』とか『クモの巣が張っているから、まだ誰もここに来てないね』と、玄人はだしの発言をするから、びっくりしますね(笑)。
また、魚に触れた一瞬を鮮明に覚えていて『お魚さんのしっぽの端が赤くてきれいだった』と、大人が気にも留めないところを見ているのも面白い。彼女なりのフィルターを通して、川や自然に親しんでくれているようです」
◇帰り道の記憶、親子の時間。

釣りのあとは川遊び。妻とともに娘を見守る。
三浦:
「フライフィッシングは、私たち家族のライフスタイルにちょうど合っているんだと思います。家の近くにきれいな川がたくさんあるし、行く日が決まれば娘は釣りの練習を、妻は器用に毛鉤を巻いてくれて、準備段階から楽しそうにしています。
川では、娘とふたりで『こうしたらいいね』『あっちにいるかな』と、お互いを把握しながら移動。釣りを終えると、ウェーダーを脱いで身軽になって、川の音がなくなった静かな里山を帰りながら、あれこれ会話して一日を振り返る。何でもないけれど、特別な時間だなと感じます」

豊かな自然のなかで親子の絆が深まっていく。
「そんな時、ふと思い出すのが、私が幼少期に親父と行ったオフロードバイクの帰り道の記憶です。
バイクはすごくハードで、音も大きく、ドロドロになるので嫌だったんですが、重苦しいヘルメットや装備を外して、車の助手席で親父と話しながら帰る時間はとても好きでした。
将来、娘も、魚が釣れたことは忘れてもいいから、この親子のひとときを覚えていてくれたらうれしいですね」
Epilogue
いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。