「失敗」が経験になる。僕が学んだ、ファミリーキャンプの極意

みなさんは、家族でキャンプに行ったことはありますか?ファミリーキャンプの人気は高まっていますが、初めての方は不安が多いですよね。

僕はこれまで何度もファミリーキャンプをしてきました。スノーピークのスタッフだから何でもうまくいく、ということはなく、毎回が失敗と学びの連続。
 
今回は、僕が「失敗」から学んだファミリーキャンプの極意を3つ紹介します。

 
最初に、我が家の家族について。

【家族構成】
・キャンプの準備と片付けが嫌いな妻
・油断すると一瞬の隙に走り去る世界一可愛い息子(2歳)
・そんな二人を突然、半ば無理やりキャンプに連れていく僕
 
我が家のキャンプは、積み込み・荷下ろしから設営・撤収まで、すべてが私の担当です。

これは子どもが生まれる前からで、無駄な夫婦ケンカをしないためだと最近まで思っていましたが、子どもが生まれ3人になった今は、効率的にキャンプを楽しむために必要な“役割分担”に変わりました。
 
それに、普段は見せない腕の見せ所だとも思っていますので、けっこう張り切ってやっています。スマートに設営をこなす父の背中を妻と息子に見せつけています(全然見てくれませんが)。

極意①まずは「デイキャンプ」からはじめよう

ファミリーキャンプデビューは、「デイキャンプ」をおすすめします。理由は、子どもとキャンプをして初めて気づくことがたくさんあるから。
 
息子が生後8か月のとき、僕は初めてのファミリーキャンプで一泊しようと提案しました。季節は、北海道の7月です。妻は「夜はまだ寒いから」と猛反対。泣く泣くデイキャンプにしたのですが、それが大正解でした。
  
大人だけのキャンプと、子どものいるキャンプでは、必要なものや準備が全く違ったのです。特に覚えているのは、料理です。何を思ったか炭を持っていってしまい、食べるのに時間はかかる、風で灰が舞う、後処理も大変で修行のようでした(笑)。

<僕がデイキャンプで学んだこと>
・お座敷スタイルは、子どもが自由に動けて喜ぶ。
・子どもはイスに安定して座れないのでチェアベルトが必要。
・コットやテントで昼寝スペースを作ると良い。
・設営がなるべく短時間で済むようレイアウトはシンプルに。
・キャンプ場での調理に時間をかけず、なるべく家で準備する。
・炭ではなくガスのほうが手軽。
  
炭の場合は火を起こす必要があるので調理開始までに時間がかかりますが、ガスカートリッジを使用するバーナーなら、簡単に調理を始められるので、子連れでのデイキャンプに向いています。今なら、こんなふうに組み合わせて持っていきます。

・エントリーIGT+フラットバーナー+ワンアクションローテーブル竹

・HOME&CAMP バーナー+ワンアクションローテーブル竹

極意②ファミリーキャンプは、春・夏の暖かい時期に

さて、それから3か月後の9月下旬。息子が10か月のときに、我が家の初めての一泊キャンプへ。

前回のデイキャンプの反省も生かしながら、リビングシェルを立ててしっかりと準備。風はそんなに入ってこないし大丈夫だろうと思っていました…。しかし、日が落ちると思っていたよりも気温が下がり、かなりの寒さに…。

あぁ、ストーブ持ってくればよかった…と、またしても後悔。妻には「早く帰りたいんだけど…!」と怒られ。。その日は寒さですぐに寝てしまいました。

シュラフの中で眠る息子。ぐっすり寝てくれてよかったです

駆け出しファミリーキャンパーは、春・夏の暖かい時期を狙いましょう。ある程度の装備が揃っていない限り、秋・冬キャンプはおすすめしません(でも、実は秋冬キャンプが一年で一番最高なのですが、それはまた別の機会に…)。
 
暖かい時期のキャンプは、寒い季節よりも必要な道具が比較的少なく、準備が楽です。寝相の悪い子どもが寝袋から這い出ても冬よりはそんなに問題ありません。何より、日中も過ごしやすいです。

極意③当たり前だけど本当に大切。子どものケガに備えよう

どんなときでも、思わぬケガは避けられません。

・救急セットを持っていく。
・最寄りの病院を事前に調べておく。
・何かあったら管理棟に助けを求める。
・できる限り大人の手が届く範囲で遊ぶ。

どれも当たり前ですが、とても大切なことです。

去年の夏、“日本一美しい湖”とも呼ばれる北海道の支笏湖(しこつこ)にある美笛キャンプ場で2泊3日のキャンプをしました。僕は普段からなんでも息子に挑戦させます。起きたことから学んでほしい、失敗することを恐れないでほしい。だから、基本は止めません(命の危険からはもちろん守ります)。
 
いつものように遊んでいたら、1歳8ヶ月になる息子が盛大に頭から転んで、おでこにケガをしました。血が全然止まらないのに絆創膏しか持っておらず、売店にも何もなく、今思えば管理棟に助けを求めればよかったのですが、この時はさすがに焦りました。
 
しばらくすると血が止まったので、そのままキャンプを続けたのですが、後で病院にいったら「縫ってもいいかも」と言われるほどの結構なケガでした(今も、うっすらとおでこの真ん中に第三の目があります)。
 
この時すぐ横にいたのですが、避けられない思わぬケガは起こります。万が一のときの備えの大切さを学びました。

第三の目もなんのその。血が止まったら、モリモリ食べる、たくましい子です

ファミリーキャンプで家族の大切さを再認識する

「ここだ。」と決めた何もない場所に、ゼロから家族で協力して共有空間を作り上げ、食べる、寝る、遊ぶ、火を囲む。
 
キャンプって、やっていることは日常とそんなに変わらないのですが、非日常空間で特別な深みのある時間を過ごすことで、かけがえのない家族の思い出ができあがります。それが魅力です。

…と、接客の際にはお話していましたが、子どもが生まれてから僕が感じるファミリーキャンプの一番の魅力は、何より子どもが楽しそうにしていることです。あの笑顔、最高です。

また、自然の中で力を抜いてリラックスして過ごすと五感が研ぎ澄まされていきます。常に移り変わる自然の中で好奇心を持って遊びをみつけ、全力で夢中になる子どもの姿も最高です。その無邪気さに幸せを感じます。

ファミリーキャンプを始めようか悩んでいる方は、ぜひスノーピークスタッフへ相談してみてください。自然の中でご家族とともに思い出を作り上げることで、更に絆が深まることは間違いないでしょう。
 
「失敗」を恐れず、経験を積み重ねていくことで、あなたの家族にフィットしたキャンプのかたちを見つけられるはずです。僕も引き続き、愛する家族に、自然の魅力を伝えていきます。

かい・まさと/1992年生まれ。宮崎県出身、札幌在住。2015年入社。自転車旅のブログに刺激を受けて、静岡から宮崎の3000km自転車旅を走破。その経験から、人と自然の魅力を伝える仕事をしたいと思い、静岡のアウトドア専門店に就職。そこで僕の人生観・価値観を変えるスノーピークのS師に出会う。スノーピークに入社後は、店舗スタッフとして転々と北へ異動し、現職現在に至る。道具の積み込みには絶対的な自信を持っています。