【コラム】from STAFF失敗から学ぶ、安全にキャンプを楽しむ方法。

コラムを書かせていただくにあたって、テーマが“忘れられない失敗談”と聞いて、「適任!!」と心の中で思いました(笑)。

自慢ではありませんが、これまでたくさん失敗をしてきました。おっちょこちょいなんですね、僕。

特に多いのが、強風によってテントが吹き飛ばされるという失敗。アウトドアでは急に天候が変わって風が強まることがありますので、皆さんは僕の失敗を参考に(笑)、ぜひ対策をしてもらえたらと思います。

強風でテントが吹き飛ばされてボロボロに…

いちばん記憶に残っているのは、Snow Peakに入社してすぐ。特に個性の強い(笑)関西の先輩スタッフに少しでも追いつこうと、箕面自然館前のグラウンドでテントの設営の練習を休みの日に一人でやっていた時のことです。

「ランドロック」という大型の2ルームシェルターだったのですが、設営が終わっていざ撤収!と、ロープも含めてペグを全て抜いた途端、突然、強風に見舞われてランドロックが自分に降ってきました。

きれいに張れた「ランドロック」。まさかこのあと自分に飛んでくるとは…。

今まで大きなテントを立てたことがなかった僕は、こんなに大きなテントが風で飛ばされるなんて想像もしていませんでしたし、何が起こったのかわかりませんでした。その時はその場に様子を見に来てくれていたスタッフが救助してくれたのですが、ランドロックの生地が破れてしまい、修理に出す羽目に(もちろん謝りまくりです)。
 

その他にも、入社した年の年末。
本社で行われる社員総会に集まった時に関西エリアのスタッフ数人で雪中キャンプをしようと、「ランドロック」を設営して、雪でペグを固定し、お風呂に行っていた時のこと。帰ったらビールでも飲みながらゆっくりしようかと盛り上がっていた矢先、脱衣所から着信音が。素っ裸で電話に出てみると、「あんたらのテントが飛ばされてドエライ事なってるで」。お風呂に入って温まったはずなのに、冷や汗をかいていたのを覚えています。

本社キャンプフィールドでの雪中キャンプ。この後、雪が解け出すなんて、このときは知る由もなく…

戻ってみると、雪が雨に変わって雪が解けた上に、突風で飛ばされてしまってペッチャンコになったランドロックの姿が。その瞬間、ビール、おつまみと共に過ごす楽しい夜の予定が消え、冷たい雨が降る寒空の下、びちゃびちゃになったテントと寝袋を片付ける羽目になりました。その後、震えながらカップラーメンを食べたのも、今となってはいい思い出です(実はここには書きませんが、その日、僕はたくさんやらかしてます。その話はまた機会があれば)。

失敗から学んだ、ペグダウンの大切さ

強風にまつわる失敗が続き、風がトラウマで、設営時も撤収にテントを乾燥させる時も、必ずペグダウンはするようにしています。

キャンプ場でも、ペグダウンがされていないテントをしばしば見受けますが、これからたくさんの人で賑わうキャンプ場で、もしテントが飛んでしまったら…周りの人にも迷惑をかけかねません。

ロープを張る、ペグを打つということはテントが飛ばされないようにするためだけではなくて、フレームが風を受けて曲がったり、折れたりしないためにも非常に重要な役割を果たします。どんなに天気がよくても、必ずしっかりペグダウンしましょうね!!

実はペグにはいろんな種類があって、地面の状況によってはペグを変える必要もあります。ただ、キャンプ場で困ることが多いのは、地面が固くて刺さらないことだと思います。しかも皆さん、テントは早く設営したいですよね?そんな時、どんなに固い地面でもしっかり素早く固定できる最強のペグ「ソリッドステーク」と、最強のハンマー「ペグハンマーPro.」は、むちゃくちゃ頼りになりますよ!
 
スノーピークの「ソリッドステーク」は、20cm~50cmの長さ違いで4種類がありますが、ロープ用なら30cmを基準に選ぶと良いと思います。選び方がわからない場合は、お気軽にご相談くださいね。あと!ペグはしっかりと打ち込んでくださいね。刺さりが甘いと抜けてしまうだけでなく、ペグがクルッと回ってしまいロープが外れてしまいます。

そして!ハンマーも大切です。ペグがしっかりしているのにハンマーがしょぼかったら、力が伝わらなくて打ち込みにくいですし、しっかり刺さったとしても抜きにくいんです。なので、ソリッドステークを購入したら、迷わず「ペグハンマーPro.」も買いましょう!!(笑) こちらもペグ同様、最強のハンマーなので、きっと皆さんのキャンプの最強のパートナーになってくれます。

これからも僕たちはたくさんキャンプをして、いっぱい失敗もすると思います。でも、その数々の失敗こそ、皆さんに安全にキャンプをしていただくための経験だと思ってますし、身をもって学んでいるからこそ、お伝えできることも多いと思っています。

キャンプについて心配なこと、疑問などあれば、お気軽に店頭のスタッフへご相談くださいね。涙あり、笑いありの失敗談も交えつつ(?)、よろこんでアドバイスさせていただきます。