【コラム】 from STAFF愛着図鑑 vol.26
SPS運営1課Motoki Kawano/川野 需己

【愛用歴10年】
お猪口 Titanium
私は「お酒を飲むためにキャンプへ行く」と言ってもいいくらい、日本酒が大好きです。
夜、星を見ながら、森の音や動物の声を聞きながら楽しむお酒は最高です。なにしろ帰らなくていいですし(笑)。非日常のなか時間を忘れて、焚火の前でちびちび飲むのがいいんです。
この「お猪口 Titanium」を初めて買ったのは、入社する少し前のこと。チタンは金属臭がないので、日本酒本来の香りを楽しめます。飲み口が薄く、口当たりもいい。ボトムは二重構造になっているので、冷酒はぬるくなりにくく、熱燗は冷めにくいまま。
キャンプで日本酒を飲みたい私にとっては、まさに理想的なギアで「こんなにいいモノがあったとは!」と、感動しました。

しかも「スタッキングマグ雪峰 H200」の中にすっぽり収まって、持ち運びも便利。一緒にキャンプに行く人たちにも使ってほしくて、1つずつ買い足し、今では同じものが6個に増えました。
キャンプに行く時はいつも、地域の地酒を現地で手に入れてからキャンプ場に向かいます。どの地域にも昔から続く酒蔵はあるもので、「今日はどんなおいしい地酒に出会えるかな?」と思うとワクワクします。
そして夜、仲間と一緒に、その土地のお酒をゆっくりと嗜む。それが楽しいから、私はキャンプが好きなんです。

ストア勤務から法人営業に異動し、地方の店舗を回る機会も増えました。実は、出張に行く時も、このお猪口をリュックに忍ばせています。
観光したり、お店で食事したりする時間はなかなか取れないので、仕事を終えた足で駅やお土産屋さんに立ち寄って、その地方のおいしい日本酒を探すことが、ささやかな楽しみになりました。
地酒の4合瓶とおつまみを買ってホテルで一人飲み、という時、部屋にあるコップで飲むのはいまいち味気ないし、ましてや酒瓶から直接飲むわけにもいかない。
そこで、このお猪口の出番です。味も香りもちゃんとおいしく楽しめるし、気持ちもめちゃくちゃ上がるし。これ一つあれば、自宅で晩酌する時のような、リラックスした時間を過ごせます。

丈夫で割れる心配もなく、持ち運びも安心。チタンは錆びに強く、硬い金属なので傷もつきにくく、ガシガシ使っても大丈夫。私が最初に買ったお猪口は、10年使った今もどこも傷んでいません。
一家に1個、いや、一人に1個でもいいくらい。日本酒好きの方は、ぜひ手に取ってみてほしいです。
Epilogue
いかがでしたでしょうか。長く使ってきた道具とあなたが織りなす時間は、どんなに優れた新製品を買っても手に入ることはなくて、その時間を、人は「愛着」と呼ぶのだと思います。
新潟・福岡にあるアフターサービスルームには、今日も遠方から修理の必要な道具たちが届きます。壊れたら捨てるのではなく、大事になおしてまた使って欲しい。そんな想いを込めて今日も丁寧に修理にあたっています。
もしも、道具が壊れたらいつでも私たちスノーピークにお送りください。想いを込めて修理し、皆さまにお戻しいたします。