【コラム】from STAFF大きく変わった自分の価値観
Snow Peak マークイズ福岡ももちYoshimasa Tanaka/田中 芳正

「人生に、野遊びを。」
シンプルながら芯が強く、頭の中心にガツンとくるフレーズ。何だか、気づかないうちに重くのしかかっていた「何か」がスーっと消えていくような感覚。これでいいんだ、これがいいんだ。
このシンプルな言葉に魅了され、現在、僕は「野遊び」を生業にしております。今まで都市での生活が中心だった僕に、キャンプや自然、そして野遊びは、新たな感覚と刺激を与えてくれています。
30歳になってから、東京生活、結婚、親になり、そしてまた福岡への引っ越しと、目まぐるしい変化があり、いろいろな選択をした結果現在に至るわけですが、おかげ様で「これから」の僕の生き方を左右するであろうこの価値観に出会うことができました。
野遊びの魅力に気づいて変わった“休日”の考え方。

現在は、まだ行ったことのないキャンプ場を選んでその地の特産品を食すのを楽しみにしていたり、ソロキャンプをしたり、キャンプをしない時も、できるだけ自然豊かな場所へ出かける休日を過ごしている僕ですが、野遊びに出会う前までは、休日と言えば、身体を休めることが第一でした。それが大きく変わったのが2018年の夏。大分県・久住にある「ボイボイキャンプ場」で野遊びデビューを果たしてから、心をリフレッシュさせるということが休日の大きな目的になっていきました。
日常から離れ、自然と触れ合うことでON/OFFの切り替えが明確に。また日常に戻ってきたときにとても頭がすっきりして、仕事の効率がぐっと上がるんです。次のキャンプのスケジュールが楽しみになり、それまでにしっかり仕事を終わらせよう!というモチベーションにもつながっています。

我が家の2歳男子。子育てに日々奮闘しています。
そしてキャンプをすることでもう1つ、うれしいことが。それは、家族との会話が増え、子供の成長を細やかに感じ取れるということ。キャンプでは、移動中もキャンプ場についてからも、一緒に過ごす時間が長いので、家族のことがよりよく見えるようになったと思います。これまでだったら、きっと見逃してしまっていたであろう些細なことにも「こんなことも話せる、できるようになったのか!?」と気づいて、我が子の成長っぷりに驚くことも増えました。
キャンプ場で子供と遊ぶときは、とにかく自由に遊ぶのが、我が家のスタイル。よほどのことでない限りは制限を設けないで、キャンプならではの体験や、そこで生まれるコミュニケーションを子供と一緒に楽しむようにしています。
普段の生活にも、野遊びを。
また、休日だけでなく、日常生活にもキャンプギアをよく使用しています。フィールドで快適に過ごせるように開発されたスノーピークのキャンプ道具は、やはり使い勝手もよいですし、家の中で使ってもしっくりなじむデザインなので、むしろキャンプだけで使用するのはもったいない。「キャンプだけでなく、普段使いもできるよ」と言うと、妻も納得して新しいアイテムの購入を許してくれたりします(笑)。
たとえば、キャンプではサイドテーブルとして活躍する「My テーブル」は、自宅では子供用の机にぴったり。いつもの朝はインスタントコーヒーで済ませますが、休日は「フィールドバリスタ」シリーズでドリップコーヒーを淹れて、気持ちよく1日をスタートさせます。

お気に入りの「フィールドバリスタ ケトル」でソロキャンプ。1人でキャンプに行くときは、翌日の保育園の送り時間までに家に帰るのが我が家のルール。
キャンプ初心者から、「野遊び人」へ。
野遊びが自分の人生の一部になってきていますが、Snow Peakを通して触れ合う方々からも大きな影響を受けています。みんな穏やかで、笑顔がまぶしくピースフルで、そしてとてもパワフルで、人間力に溢れた方ばかり。「人間性の回復」を肌で体感する毎日です。大人になってからは親友と呼べるまでの関係性を作り上げることは難しいことが多いですが、キャンプを通して親友ができたり、仕事上ではなかなか得られない繫がりが、どんどん広がっているのを実感しています。
まだまだ野遊び1年生ですが、いつか誰かの琴線に触れる、僕が今経験しているこの感覚を共有できる「野遊び人」となることを目指して、日々精進してまいります。