【コラム】 from STAFFまなびと成長の家族キャンプ。
秘書室Kyoko Shimada/島田 恭子

Prologue
社員である前に、キャンパーであれ。日本をはじめ、世界中のスノーピークのスタッフは、それぞれの「野遊び心」を開放して、自然の中でも、くらしの中でも、全力で野遊びを楽しんでいます。
今回話を聞いたのは、元・航空会社の客室乗務員という異色の経歴を持つ島田です。海外での生活で大自然にふれたことがきっかけで、それまで全く縁がなかった野遊びに夢中になったそう。
帰国後は、ファミリーではもちろん、友人家族とも連れ立ってキャンプ三昧。「キャンプは特別なものではない」という島田家の野遊びスタイルを語ってもらいました。
◇大自然での野遊びが、すべての始まり。

オーストラリアから訪ねたニュージーランドにて。
島田:
「結婚3年目に、夫の転勤でオーストラリアのシドニーに移住しました。そこで『自然って素晴らしい!』と、野遊びの楽しさに目覚めたんです。
オーストラリアは自然の中で過ごすライフスタイルが主流。ブッシュウォークに山登り、海、ウルル(エアーズロック)で体験できるアクティビティなど、ありとあらゆる遊びにのめり込みました。
楽しさだけではなく厳しさがあるところも自然の魅力だと、身をもって学びました」

2018年、初めてのキャンプは、自宅から近いキャンプ場へ。
「3年滞在した後に帰国したんですが、首都圏にいると、どうしてもオーストラリアの自然が恋しくなって、家族でキャンプを始めてみることにしました。これが本当に楽しくて。ほぼ毎週のように出かけていたかもしれません。
ちょうどコロナ禍で、私が働いていた航空業界も厳しくなってきた頃です。ある時、夫が『それほど好きならキャンプの仕事をしたら?』と私に言ったんです。
その言葉に背中を押され、私は前職とは全く異業種であるスノーピークに飛び込みました」
◇キャンプが教えてくれた「自分のことは自分で」。

オーストラリアで出産した長女は、今13歳に。
島田:
「子どもたちがキャンプデビューしたのは、長女が6歳、次女が4歳の時。以来、季節を問わずキャンプを楽しんできました。家族の誕生日やクリスマスなどイベントに合わせて行くことも。子どもたちは『サンタさんがキャンプ場にまで来てくれた!』と喜んでいましたね。
長女が10歳の時にソロテントの『ヘキサイーズ1』を、次女にはピクニックテントの『トヤ2』をプレゼントしました。小学生でもすぐにコツをつかんで、MYテントを自分で建てられるようになりました。
『ごはんだよー』と呼ばれるまで、自分の“部屋”で好きなように過ごす子どもたち。それぞれの楽しみ方があるようです」

自分の荷造りは、もちろん自分で。宿題も一応持参。
「テントの設営・撤収だけでなく、着替えなど荷物の準備も、いつの間にか子どもたち自身で行うようになっていました。もし忘れ物をしても、自分の責任。ないならないで仕方ないと思うみたいです。
人のせいにしない、他人に左右されず自分の意見をしっかり持つようになったのは、キャンプのおかげかなと感じます」
◇家族の野遊びを、これからもずっと。

月に1回はキャンプに行くことが、家族の目標。
島田:
「もともと私は、子どものことを何でもしてあげるタイプの母親でした。でも、キャンプの準備をはじめ、いろんなことを子どもたちに任せるようになったことで、自分自身も親として成長できたような気がします。
キャンプ好きの友人家族と一緒に出かける時は、子ども同士がけんかすることもよくあります。それも人間関係を学ぶ大切な機会だと思って、間に入らず遠くから見守っています。
キャンプを通して勉強できることって、思った以上にたくさんあるんですよね」

キャンプで過ごす時間が、それぞれの成長につながっている。
「家族みんなが大好きなキャンプ。夫もソロキャンプに行くほど夢中になっていて、普段から料理をしてくれるようになり、助かっています(笑)。
長女は中学生になりましたが、これからも月に1回は家族キャンプを続けていけたらいいですね。
私たちは富士山のふもとでキャンプすることが多く『いつか富士山に登ってみたいね』とずっと言っていたので、来年こそ挑戦してみたいです。
もしくは、北海道一周。キャンプしながらのんびり旅するとか。家族で実現させたいプランがいっぱいあるんですよ」
Epilogue
いかがでしたでしょうか。オンもオフも野遊びを全力で楽しむキャンパー揃いのスタッフたちが、皆さまのアウトドアライフをサポートさせていただきます。是非、店頭、イベントなどでお気軽にお声がけください。