フレームを追加することで新しい構造を生み出した
ワンポールシェルター「スピアヘッド」。

スピアヘッドは、ポールにフレームを組み合わせた新しい構造のワンポールシェルターです。フレームを追加する事で生まれる室内空間により、大人数でもストレスなく過ごせるシェルターとなりました。ドッキング機能がついているので、スピアヘッド同士を2張、3張とつなげていくことが可能です。

TP-450スピアヘッド Pro. L

品名 スピアヘッド Pro.L
品番 TP-450
価格 ¥181,500(税込)
セット内容 タープ本体、フレーム長(×3)、フレーム短(×3)、ポール(×1)、ジュラルミンペグ(×33)、自在付ロープ(3m×6、2.5×6、2m×6)、キャリーバッグ、ポールケース、ペグケース
材質 本体/210Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・テフロン加工、UV加工、フレーム/ジュラルミンA7001(φ11mm)、ポール/A6061(φ34mm)
キャリーバッグサイズ 87×33×38(h)cm
重量 16kg
対応人数 8名
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STORY
開発ストーリー


ティピ、ゲル、パオの長い歴史。
スノーピークがワンポールシェルター開発に着手した理由。

ティピやゲル、パオといった乾燥地帯や砂漠などで利用される移動式住居のワンポールシェルター。その歴史は古い。過去の文献からもみてとれるように、生活に密接に関係した歴史や、その構造物としての美しさからも、テントの開発を生業とするメーカーとして非常に興味のある分野だった。しかし、スノーピークが提案する「快適性」を求めたオートキャンプというカテゴリーにあてはめた際、既存のワンポールシェルターが「快適性」に優れているかというと決してそうではなく、また、ワンポールシェルターの歴史や文化を尊重する意味においても、快適性を求めるべきではないと判断し、開発は長年控えられていた。近年、各社が こぞってワンポールシェルターをリリースする中、スノーピークが開発に踏み切った理由は3つ。1つはグランピングのスタイルを追求し始めていた時期だったということ。もう1つは、ユーザーの皆様からいただいた開発を熱望する多くの声。そして最後の理由は、ワンポールの美しいシルエットを生かしつつ、ワンポールの最大のデメリットである「乏しい居住性」を飛躍的に向上させる構造と、スノーピークらしいドッキングのアイデアが浮かんだからだ。

FUNCTION
機能について

  • 全周にフレームを配置することで、ワンポールシェルターの欠点「デッドスペース」を改善。

    全周にフレームを配置することで、狭さを感じさせない広い空間を確保。ワンポールシェルターの欠点だったサイドのデッドスペースがなくなったため有効面積が非常に広くなり大人数でもストレスなく過ごせるようになりました。

  • 力を分散させず一直線に届くように、頂点から地面につながる縫製ライン。

    ワンポールシェルター構造の強みである上から下に押さえつける力を最大限活かすため、縫製ラインが地面につながるように設計。その上でフレームを活かしワンポールシェルターのポテンシャルを向上させました。

  • フレームを取り入れることで生まれる前室空間と、ジッパーを採用したドッキングシステム。

    フレームを入れることで、インナーテントの吊り下げ時、出入り口に「前室」空間が生まれ、土間として有効利用可能。また、ドッキング機能がついているので、必要に応じて2張、3張とつなげていくことができます。スピアヘッド同士の接続は、接続部にジッパーがついており、隙間ができにくく、雨風に強い設計になっています。また、ドックドームなどの対応テントとの接続も可能です。

  • ワンポールシェルターの設営時の改善と工夫。

    サークル形状(六角形)は引っ張りあう力の配分が難しく、変形しやすいため自ずと設営しにくくなることが欠点でした。四角形の場合は、直感的に形状をつくりやすいため設営しやすい反面、空間の広さと快適性を損なわれてしまいます。そこで、まずは4コーナーをビルディングテープで結び、テンションをかけながらペグダウン。次に、センターにポールを入れて自立させ、最後に残りの2コーナーをペグダウンすることで簡単かつ奇麗に設営することが可能になりました。

  • 空気の循環を促進。

    下部の大きなメッシュ部から空気を取り込み、上部から排出。空気の循環を行うことで、室内をクリーンな状態に保ち、換気機能を大幅に向上させた。また、フレームを通すことで、下部が室内側に傾斜する構造となり、雨水の侵入を防ぐという利点もあります。上部に取り付けられたベンチレーションの開閉は、ジッパーに取り付けられたスティックを使用します。シンプルな構造のため壊れにくく、開閉しやすい仕様になっています。

  • 空気の循環を、大幅に向上。

    下部の大きなメッシュ部から空気を取り込み、上部から排出。換気機能を大幅に向上させました。また、フレームを通すことで、下部が室内側に傾斜する構造となり、雨水の侵入を防ぐという利点もあります。上部に取り付けられたベンチレーションの開閉は、ジッパーに取り付けられたスティックを使用します。シンプルな構造のため壊れにくく、開閉しやすい仕様になっています。

  • グランドスタイルやシェルターなど、シーンにあわせたスタイル変更も可能。

    気候などにあわせて、インナーテントを吊るしたり、夏場はリビングシートとフロアマット(マットはインナールームに兼用可能)のみを使用したグランドスタイルへの変更も可能でサークル上での着座はコミュニケーションを活性化させる点においても優れており、目線が低くなるためさらに広さを感じていただけます。グランドシートを取り外せば、大型のシェルターとしても使用でき、チェアやテーブルのセッティングも可能となります。

  • 雨水の浸入を防ぐための工夫が施されたリビングシート。

    リビングシートは、底面が非常に大きく、リビングシート側面の反り返り回避のため、立ち上がりの上部をフライシートのトグルに括り、強制的に固定する仕様になっています。グランドシートを使用した際のポール下部の設置面は、開口部を絞り込むことで隙間をなくしており、さらに一定の高さを設けることで雨水の浸入を防ぎます。

  • 機能美を追求し自然界に同化した曲線の美しさ。

    ワンポールシェルターの曲線の美しさに加え、フレームを配置することでより複雑なラインを生み出し印象的なシルエットになりました。自然界にある植物などのように全ての形に機能を兼ね備えた「機能美」を追求。さらに、より美しいラインを生み出すために微調整を行い、自然の中に溶け込むラインが誕生しました。