強靭なステンレス材
焚火台の三角形のパネルには、厚さ1.5mmのステンレス材を採用。強靭なスペックで炎に耐えます。使い込むほどに風合いが増し、使い手とともに思い出を刻みながら育ってくれる一生の相棒にふさわしいギアです。
ちょっと肌寒さを感じる夕暮れ時。仲間とともにパチパチと木が爆ぜる音に耳を傾けながら、ゆらゆらと揺らめく炎を見つめ、時々薪をくべる。手をかざして温もりを確かめたり、目にしみる煙から顔をそむけたり・・・。でも、誰ひとり、その場所から動こうとはしない。言葉のいらない時間。それはとても愛おしい時間。スノーピークの代表的な商品のひとつ、焚火台。4枚のパネルをつなげた逆四角錐のシンプルな構造と、高い熱量に耐えるタフなスペックで、1996年のデビュー以来、愛され続ける定番商品だ。組み立ての手間がいらないシンプルな開閉システム。材質は、強靭なスペックで炎に耐える厚さ1.5mmの頑強なステンレス材。サイズはS・M・Lの3種類。人数やスタイル、アクティビティに応じて選ぶことができる。使い込むほどに風合いが増し、使い手とともに思い出を刻みながら育ってくれる一生の相棒にふさわしいギアだ。
品名 | 焚火台 S | 焚火台 M | 焚火台 L |
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品番 | ST-031R | ST-033R | ST-032RS |
価格 | ¥9,900(税込) | ¥14,300(税込) | ¥17,600(税込) |
材質 | 本体/ステンレス、ケース/ナイロン | ||
サイズ | 285×285×205(h)mm | 350×350×248(h)mm | 450×450×300(h)mm |
収納サイズ | 350×410×25mm | 450×515×32mm | 560×640×32mm |
重量 | 1.8kg | 3.5kg | 5.3kg |
当時、地面むき出しのキャンプ場が多く存在し、焚火は直火で楽しむことが常識とされていた。石を使った効率の良いかまどの作り方や、土の上での着火方法などが教本にも書かれていた時代。しかしその後訪れたオートキャンプブームにより、芝が整えられた直火禁止のキャンプ場が数多く新設された。ルールを守らず直火で焚火を楽しむキャンパーが後を絶たず、私たちは撮影などで多くのキャンプ場を訪れる度に、黒く焼け残った無残な焚火の跡を見ては嫌悪感を覚えた。「自然にダメージを与えずに焚火を楽しみたい」という明確なコンセプトの下、地表を守りながら焚火を楽しむためのギアの開発がはじまった。
開発がスタートして早い段階で、逆四角錐のスタイルが構想にあがった。火が燃えるスペースは外へ向かって開いている形状がベストであること、さらに収納を考え折り畳めて持ち運びができること。必要な要素を全て考察した結果だ。最終的にできあがったのは、脚部を兼ねた三角のステンレスパネルをパイプで囲み、同じ形状のものを4枚つなげる非常にシンプルな構造。薄く閉じて、使用時には開いて地面に置くだけの簡単なセッティングが可能となった。開発も終盤にさしかかった頃に、耐久性を試す検証を何度も繰り返し、1.5mm厚のステンレス材を採用した。実は、最後の検証の場に持ち込まれたサンプルは現行モデルよりも薄い板厚が用いられていた。しかし、本体の周りにも薪を重ね、まるでキャンプファイヤーのような中での過酷な耐熱実験を行ったところ、約1時間後、サンプルを取り出してみるとステンレス板は波打ち、予想以上の変形が確認できたのだ。板厚をこれ以上あげれば重くなってしまう。しかし開発者が迷うことはなかった。焚火や炭火の高温に耐え、一生使い続けることができる過剰なまでに頑強なスペックを求めていたからだ。
1996年、スノーピークは焚火台をリリースしたが、発売からしばらくはあまり売れなかった。「焚火は直火だからいいんだ」「なぜ台を使わなければいけないのか」「おかしな製品を発売した」市場では多くのキャンパーから焚火台に対する厳しい声が飛び交った。しかしその中でも、スノーピークの思想に共感し、焚火台を受け入れてくれるキャンパーがいたことも確かだった。年々販売数は増え、私たちが掲げたコンセプトが正しかったことが証明されていった。そして今では、焚火を楽しむキャンパーの常識となり、マナーとして定着した。スノーピークの焚火台が時代をつくった瞬間だった。
現在、焚火台を手がけているのは、スノーピークの本社工場。これまでの社外の工場との分業を見直し、2011年の工場移転を機に溶接ロボットを導入。一連の工程を内製化した。焚火台の三角パネル部分の溶接にはこれまでもロボットを使っていたが、4面を組み合わせることに使うのは初の試み。ロット、気温、湿度によって微妙に変化する部材のバラツキや習性を考慮した1mm以下の微調整、材質の異なるステンレス同士の溶接など、試行錯誤を繰り返した。「正確な動きをするロボットだからこそ、日々微妙に変化するものをつなぐための融通が利かないという逆のデメリットも乗り越えなくてはいけない壁でした」と、工場長は語る。あらゆる作業を多面的に捉え、工程を精査し、ひとつひとつ問題をクリアし、ロボットによる一連の溶接工程を確立した。たとえば、パネル1枚・16箇所の溶接に対し、ロボットに入力するデータは200項目にも及ぶ。もちろん部材の変化の都度、プログラミングを変更。繊細な調整も含め、工程を確立させたことはチームの結束も深めた。2013年にはロボットを増設し更なる増産に挑んだ。現在も一台一台、心を込めて生産を行っている。その証として記されているのが「HEADQUARTERS」の刻印だ。
S・M・Lの3サイズの焚火台を、スタイル、人数、シーンで使い分ける。
燃焼部分の底上げをし効率いい燃焼を促すプレート、炭床。
焚火台の下に敷き、焚火台の放熱を緩和させ、芝や微生物を守る、ベースプレート+スタンド。
焚火台の三角形のパネルには、厚さ1.5mmのステンレス材を採用。強靭なスペックで炎に耐えます。使い込むほどに風合いが増し、使い手とともに思い出を刻みながら育ってくれる一生の相棒にふさわしいギアです。
焚火台ベースプレートの4本のスリットは焚火台の接地部分を確実に止めて安定性を向上させます。
焚火台の上部に並ぶ空気穴はデザイン性も持ちながら、空気を取り入れて燃焼を促す機能性も兼ね備えています。
三角形パネルを4本のステンレスパイプを溶接して囲み、衝撃や熱をしっかり受け止めます。
三角形パネルとパイプは溶接加工技術によって確実に接合されており、強大な熱量にも対応できる耐久性を持っています。
未使用時(収納時)にはぺしゃんこに折り畳めます。保管・携行時に場所をとりません。
焚火を楽しむこと以外に、焚火、炭火の熱源を料理に使わない手はありません。スノーピークでは各サイズの焚火台に装着できるブリッジをオプションでご用意しております。そこへプレートやネット類をセットすれば、豪快な鍋料理、BBQやプレート料理も可能です。