寝起きだけではなく作業のしやすさを考慮した作業スペースという考え方。
寝起きの他に、翌日の準備などテント内での作業が強いられるため、テントの高点を後方にオフセット。目の前に広いスペースが生まれるように設計しています。
ラゴPro.air 1は人の動きを妨げないギリギリのサイジングと大胆なフレームワークにより、ダブルウォールでありながら1kgを切る軽量化を実現したソロ用テントです。トレッキングポールでフレームを代用すれば700gという超軽量を実現しました。
品名 | ラゴ Pro.air 1 |
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品番 | SSD-730 |
価格 | 販売終了 |
セット内容 | テント本体、コの字フレーム(×1)、メインフレーム(×2)、サブフレーム(×1)、ジュラルミンペグ(×9)、自在付ロープ(×2) |
材質 | フライシート/20Dシリコンポリエステルミニリップストップ・PUコーティング耐水圧1,500mmミニマム、インナーウォール/20Dポリエステルミニリップストップ、ボトム/30Dナイロンリップストップ・PUコーティング耐水圧1,500mmミニマム、フレーム/ジュラルミンA7001(φ9.5mm) |
収納サイズ | φ14×33cm |
重量 | メインフレーム有/950g(ケース・ペグ含まず)、メインフレーム無/700g(ケース・ペグ含まず) |
対応人数 | 1名 |
山岳の世界には、ウルトラライト(超軽量)を求めるカテゴリーがある。長期的な使用は求めず、機能を極限まで削ぎ落とすことで軽量化を可能としている。しかし、スノーピークはユーザーの視点から以下の2点を基本軸として必要ギリギリのラインで機能やスペックを取捨選択している。それが「耐久性」と「快適性」だ。
私たちがリリースするプロダクトは、使い捨てではなく、長く使っていただきたいと考えている。一般的に「このくらいは持って欲しい」とユーザーが求める年数からスペックや生地を選定し、その上で山行用テントのミニマム基準値を設定している。一定の基準値として、フライシートの生地を20D、ボトム部を30Dに設定。これ以下のスペックにおいては、軽量化は図れるが、消耗が早くなることからスノーピークでは採用していない。
山行時、結露による精神的なストレス軽減のため、ダブルウォールを採用している。インナーテントとフライシートに十分な空間を設けることで結露を軽減することができるからだ。もちろん、シングルウォールにすることで軽量化は計れるが、寒暖差による結露の不快感は避けられない。昼夜の気温差が激しい山行でテント泊をする場合、結露の不快感は、精神的に大きなダメージとなるため、スノーピークでは重要な問題として捉えている。また、上部と下部にベンチレーションを備え、下部から空気を取り込み上部へ排出することで空気の循環を向上させている。加えて、非自立式だが、前後にテンションをかけながら固定するだけで簡単に設営することができる。
胡座をかいた状態をイメージしていただきたい。寝起きのみで考えると、中央に高点を持ってくることで、自然な動作が可能になるが、登山の場合、寝起きの他に、翌日の準備などテント内での作業が強いられる。その際、前方に作業スペースが必要になるため、ラゴPro.air 1はテントの高点をあえて後方にオフセットすることにより、目の前に広いスペースが生まれるように設計されている。さらに、夜間、テント内での作業がしやすくなるようにインナールームには小型のLEDランタンを吊り下げられるループを取り付け、室内灯として利用できるようになっている。
作業のしやすさを考え、高点を後方にオフセットすることにより、側面の入り口スペースが広くなるという利点もある。また、人の動きを妨げないギリギリのサイジングでありながら、非対称にすることで前室スペースを最低限確保しているため、靴の脱着や調理用スペースとしても使用可能だ。
テントの頂点にテンションをかけることで自立する3本つなぎの大胆なフレームワーク。付属のフレームを使用した設営で950g。付属のフレームを使用せず、トレッキングポールで代用することで700gになる。テントとフレームの収納時サイズ(長さ)を同じにしているため、一緒にザックへ収納することができる。
寝起きの他に、翌日の準備などテント内での作業が強いられるため、テントの高点を後方にオフセット。目の前に広いスペースが生まれるように設計しています。
3本つなぎのフレームで自立する設計です。付属のフレームを使用した場合は950g。フレームはトレッキングポールでも代用可能で、その場合700g。フレームが接触する生地の部分は補強されており、テント自体の三角の頂点にテンションをかけることでフレームを固定します。また、非自立式ですが、前後にテンションをかけながら固定するだけで簡単に設営することができます。
耐水圧を高くすればそれだけ重量が増していきます。軽量化を図るためにあえてこれまでよりも低い耐水圧の生地を採用。その生地にシリコンコーティングを施すことで、これまでと同等、またはそれ以上の撥水性能を誇りながらも、軽量化を実現しました。さらに、耐水圧が低い生地は抵抗が少なく、しなやかで設営がしやすいというメリットもあります。
夜間作業しやすいように、インナールームには小型のLEDランタンを吊り下げるループを装備。室内灯としても利用可能です。