こんにちは!
スノーピークランドステーション白馬で週末マルシェの企画を担当している栗栖です。
今日は週末マルシェの常連出店者さんの1つでもあるAKIRA CRAFTさんのご紹介です。
白馬村の隣町である大町市に工房を構えられているAKIRA CRAFT。
オーナーである秋良さんはかれこれ50年以上もの間、ものづくりの世界で、革細工をはじめとしたクラフトを作り続けている職人です。
現在は、帆布(はんぷ)のワークベストや帽子、カバンなどのグッズを制作し週末マルシェで販売されています。
帆布というのはキャンバスとも呼ばれる綿や麻を使った生地のこと。
ガシッとした分厚い質感からもわかるように、強度が高いことが特徴です。
この強度を生かして、昔はテントやパラシュート、資材運搬用の袋など様々な場面で活用されてきた素材です。
現在では技術の進歩もあり、化学繊維に取って代わられた製品も多いですが、それでも天然素材の帆布は鞄などの材料として今でも多くの製品に使われています。
大町市にある秋良さんの自宅兼工房には、ショールームも併設されており今まで制作されてきた作品がずらりと並びます。
秋良さんの作品の中にたびたび登場するのが「魚」のモチーフ。
実は秋良さんの趣味は渓流釣り。
若いころから山に入っては渓谷で天然のイワナやアマゴなどを追い求めていたそうです。
そんな趣味が高じて60代のころに自然豊かな大町市へ移住されました。
黒部や高瀬渓谷への入り口の町でもある大町市への移住は長年の夢だったと話してくれます。
週末マルシェで販売されているワークベストの原点は釣りのときに着る、フィッシングベストだったそうです。
渓流釣りに出かけるときはたくさんの道具を持ち運ぶ必要があります。
またこれらの道具は状況によっては素早く取り出せる必要があり、必然的にポケットがたくさんついていることや、山奥で壊れることがないように頑丈であることなどが釣りをする服には求められます。
そんな自分の趣味を楽しむために作り始めたフィッシングベスト。
このベストに備わった、実際の現場で求められる「機能性」と「耐久性」という特徴は様々な場面でも応用ができ、ワークベストへと発展していきました。
ファッションとしての単なる見た目の良さだけではなく、機能性を兼ね備えた製品を作ることができるのは、秋良さん本人が釣り人としてのプレーヤーだからこそ。
がっしりとした帆布で作られたベストはまさに質実剛健。
使い込むほどに体になじみ、自分だけの1着へと経年変化してくれることでしょう。
またもう1点、このワークベストに使われている頒布の色の組み合わせもとても面白いこだわりがあるそうです。
秋良さんの愛車であるミニクーパー。
様々な色の組み合わせ、様々なデザインがオーナーそれぞれの個性と紐づいて、世に1つとして同じものができないようなモノづくりをしている点に感銘を受け、秋良さんのテントに並べられたベストには2つとして同じものはありません。
実際に現場で使えるスペックをファッションとしても取り入れてほしいという思いが詰まっています。
お客様の体形や用途によっては、「この部分がこうなっていたら。。。」のような要望が出てくることもあるかもしれません。
そんな時は遠慮せずに秋良さんに相談してみてください。
「自分の作品を気に入ってくださったお客様のサイズの調整やカスタムオーダーなどの相談はウェルカムです。」と嬉しそうに話してくれています。
仕事や趣味の現場で活躍してくれること間違いなしのワークベスト。
週末マルシェの他の出店者の間でも愛用者は多いので、気になった方は使い心地など尋ねてみてもいいかもしれませんね。
ぜひお気に入りの1点を週末マルシェで見つけてみください。